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【不登校と合理的配慮】「無理しなくていいよ」は支援?排除?学校や専門機関と上手く連携するコツ

こんにちは。元教員であり、
現在は発達に特性のある方のための
福祉サービスを運営しているだんだんパパ]です。
そして私自身も、発達障害を持つ
息子の父として日々試行錯誤しています。

【発達障害と不登校】シリーズ第5弾になります。
過去の記事はこちらを参照ください。

家庭が「安全基地」となり、
子どもに少しずつエネルギーが溜まってくると、
次はいよいよ学校や外部機関との
繋がり方を考える時期に入ります。

親としては
「学校にどこまで配慮をお願いしていいのだろうか」
「モンスターペアレントと思われないか」
と不安になるかもしれません。

一方で教員側も、
「どう対応するのが
 この子にとって一番良いのか」
と悩んでいることがほとんどです。

今回は、私の「元教員」としての失敗談と、
「福祉支援者」としての視点を交えながら、
学校や外部機関と
上手く連携していくためのヒントをお話しします。



■ 元教員の私が勘違いしていた「配慮」と「排除」の違い

私がまだ教員だった頃、
教室に入れない子どもや、
集団行動が苦手な
発達障害・グレーゾーンの子どもに対して、
よかれと思ってこう声をかけていました。

「しんどかったら、無理しなくていいよ」
「教室が辛かったら、保健室や別室で休んでおいで」

当時の私は、
これが子どもに寄り添う「配慮」
だと信じて疑いませんでした。
しかし、発達障害の専門医である
本田秀夫医師の言葉に触れ、
私は雷に打たれたような衝撃を受けました。

「ただ『無理しなくていいよ』と言って何もしないのは、
 配慮ではなく『排除』になり得る」

定型発達の子どもたちには
「授業」というプログラムを
提供しているのに、
特性のある子には
「何もしない時間」しか提供していない。

それは本当のインクルーシブ教育ではなく、
「あなたはみんなと同じことができないから、隅っこにいてね」
というメッセージとして
子どもに伝わってしまう可能性があるのです。

本当の配慮とは、
ただ休ませることではなく、
「このプログラムなら無理なく参加できる」
という別の選択肢(代替案)を用意すること
だと、私は教員を辞めてから深く反省しました。

■ 学校に「合理的配慮」を上手く伝えるためのコツ

では、子どもが少しずつ学校と関わろうとする際、
保護者は学校にどうやって
「合理的配慮」をお願いすればスムーズなのでしょうか。

親の立場からすると
「うちの子は〇〇なので、△△させてください」
と伝えたくなるかもしれません。
しかし、これだと学校側も
「わがままではないか」
「特別扱いはできない」
と身構えてしまう傾向があります。

コツは、
「〇〇という工夫があれば、
 この子も参加しやすくなります」
という『できるための条件』として伝えること
です。

  • ×NGな伝え方:
    「書くのが苦手なので、黒板を写すのをやめさせてください」

  • 〇良い伝え方:
    「板書にエネルギーを使い果たして
     授業内容が入らない特性があるため、
     タブレットで写真を撮る許可をいただければ、
     授業に集中できる
    と思います」


  • ×NGな伝え方:
    「体育館の集会には参加させません」

  • 〇良い伝え方:
    「聴覚過敏で反響音が苦痛なため、
     イヤーマフ(防音耳当て)の着用を
     認めていただければ、
     皆と一緒に集会に出られる
    かもしれません」

「参加するための前向きな相談」
として伝えることで、
教員側も「そういう意図があったのか」
と見立てがしやすくなり、
協力的な関係を築きやすくなることが多いです。

配慮事項を文書で伝えることも有効です。☟

■ 親と担任だけで抱え込まない。第三者(専門機関)をチームに入れる

学校との連携で最も避けたいのは、
「親」対「担任の先生」という
1対1の構図になってしまうことです。

お互いに子どものことを思っているからこそ、
感情がぶつかり合って疲弊してしまうケースを、
私は福祉サービスを運営する中で何度も見てきました。

そんなときこそ、
第三者(専門機関)をチームに巻き込むこと
をおすすめします。

  • スクールカウンセラー(SC)や
    スクールソーシャルワーカー(SSW)

  • 主治医(児童精神科や心療内科の先生)

  • 放課後等デイサービスや発達支援センターの支援員

例えば、
親が
「うちの子にはこういう配慮が必要です」
と言うよりも、
主治医からの
「この子はこういうアプローチだと
 落ち着いて取り組めます」
という客観的な意見があるだけで、
学校側は格段に動きやすくなります。

親はすべてを一人で背負う必要はありません。
「学校との橋渡し」を専門家に頼るのも、
立派な支援の形です。

■ おわりに:子どもの「翻訳家」になろう

発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、
自分の「しんどさ」を
うまく言葉で説明できないことが多くあります。
だからこそ、私たち大人が、
彼らの行動やサインを読み解き、
学校や社会に伝える
「翻訳家」になる必要があるのだと思います。

すぐには理想の環境が整わないかもしれません。
でも、親と学校、
そして専門機関が少しずつ対話を重ねていくことで、
子どもが深呼吸できる居場所は確実に広がっていきます。


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