酒に酔う人より、酔わない人の方が厄介かもしれない
先日、知り合いのAさんとBさんの話を聞いた。
Bさんが酒に酔った勢いでAさんに暴言を吐く動画を、自らのSNSへ投稿した。
冗談のつもりだったのだろう。でも後からそれを見たAさんは激怒し、それ以来二人の関係は険悪になっているらしい。
間違いなく悪いのはBさんだ。SNSへの投稿もやり過ぎだったと思う。
ただ、お酒の席での粗相というものは昔からよく聞く話でもある。酔って吐く。寝てしまう。終電を逃す。周りから見れば笑い話で終わることも多い。
やはり問題になるのは、今回のような人間関係のトラブルだろう。知り合いでも、知らない人でも、酒の勢いで喧嘩になったり、暴言を吐いたりするのは、見ていてもやられても気分がいいものではない。
私自身も、酒の席で仕事の話になってヒートアップし、上司に怒鳴りつけたことがある。
それでも後日きちんと謝れば、案外それで収まることも多い気がする。
では、酒の席での粗相を許せない人はどんな人なのだろう。
私は比較的許してしまうタイプだ。私自身が酒が弱く、飲み過ぎれば寝てしまうこともあるし、吐いて周りに迷惑を掛けたこともある。粗相をする側の気持ちが少し分かるからだと思う。
酒の粗相を許せない人には、大きく分けて二つのタイプがあるような気がする。
一つ目は、まったく飲まない人や飲めない人。今の時代、酒は健康に悪いと言われることも多い。そんな人からすれば、「酒に飲まれること」自体が理解できないだろう。これは仕方ない。そもそも経験がないのだから。
でも、一番厄介なのは二つ目、酒を飲んでもほとんど酔わない人だと思う。
飲めない人と違い、彼らは酒の席に普通にいる。吐いたり寝たりした経験はあるかもしれない。でも、意識が飛んで暴言を吐いたり、人格が変わるほど酔ったりする感覚は分からないはずだ。
だからこそ、
「俺は飲んでも普通なのに、なんでお前は自制できないんだ。」
そんな感覚になるのではないだろうか。
そして、少なくとも私の周りでは、そういう人ほど周りに酒をどんどん勧めることが多かった。
酒は飲ませる。
でも、酒の失敗は許さない。
そんな少し矛盾した構図があるような気がした。
そしていつも思う。
私のように酒が弱い人間からすれば、酒が強い人は羨ましく見えることがある。
でも、彼らは彼らで、いくら飲んでも酔えない。それだけ飲む量も増えるし、お金もかかる。
そう考えると、コスパは悪いし、それはそれで少しかわいそうなのかもしれない。
結局のところ、お酒は美味しく、楽しく飲むのが一番だと思う。
でも、それが意外と一番難しい。
