秘密結社velvet編|エピソード薊(Azami) Vol.1 ~裏の顔~
カフェGrimの営業終了後—
静まり返った店内で、薊のスマホが鳴った。
受話口の向こうから静かな声が届く。
「ごきげんよう、始末屋さん」
「ひとつ片づけてほしい件があるの。お願いできるかしら?」

薊
「…楔さん…内容は?」
楔
「学園に張り付いているネズミ、始末してくれるかしら」
薊
「学園ですか…ターゲットは?」
楔
「記者よ、
色々と調べられて、あとあと面倒なことになるのも煩わしいわ」
薊
「…記者?」
楔
「まあ記者というだけでも厄介だけど、私の勘では彩と繋がっていて、彩の指示で何か裏でコソコソ動いている気がするの」
薊
「彩? ああ、そちらの幹部の…」
楔
「まあ今回は彩に対しての見せしめというところかしら」
「では、お願いね。薊…」
薊
「…わかりました」
カフェGrimのオーナー兼店長の薊(アザミ)
彼女にはもう一つの顔がある—

楔の依頼で動く始末屋。
それが彼女の裏の顔…である。

つづく—
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