秘密結社velvet編|エピソード楔(Kusabi) Vol.2 ~盤面を動かすカード~
楔の一日は朝のティータイムから始まる。
楔は紅茶派である。
なかでも彼女が好むのはキームン。
朝の一杯はキームンの最高級グレードと決めている。

ちなみに、楔の奥にいるメイドの女の子
彼女の名前は、漆(ウルシ)である。

普段から、楔は漆に対して高圧的な態度はとらない。
何気ない会話を交わすことも珍しくはない。
だからといって、漆が楔に対して馴れ馴れしく接することはない。節度をもっている。
漆はvelvetの構成員になるのが夢で、日々の精進を欠かさない。
やがて漆はvelvetの重要な人物になるが、それはもう少し先の話—

楔が率いる『統制局』は、velvetの中でも激務である。
さらに現在はボス不在の組織を束ねながら、楔は今日も自身の業務を淡々とこなしていた。
楔に報告を行っている人物—
彼女の名前は、茅(チガヤ)

velvetの統制局の構成員であり、組織の財務担当を担う。
いわばvelvetの金庫番である。
占星術師の一面を持ち、タロットを得意とする。
霊感が強く、戦闘能力も高いほうだ。

楔に必要な報告を終えたあと、茅は一枚のカードを手に取った。
数字や記録とは別に、彼女は流れを読む。
「今なら、動くにはちょうど良い頃合いかもしれません」
その一言に、楔は静かに目を細めた。

「ごきげんよう、始末屋さん」
楔は静かに微笑んだ。
「ひとつ重要なお仕事をお願いできるかしら?」
つづく—
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