ハムスターになって見える景色 [英語]多読のための読書ガイド 2023年6月号
英語学習誌『多聴多読マガジン』連載記事「多読のための読書ガイド」からのスピンアウト! 多読のプロたちによるおすすめの良書(英語の本)を紹介するコーナーです。
ファンタジー編 2023年6月号
執筆:石黒 恵介(会社員)
今回は「ハムスターみたいな人」と「人みたいなハムスター」が出てくるお話をそれぞれ紹介します。
Magical Mix-UP シリーズは田舎に引っ越してきた一家の4人兄妹が主役です。1巻目の Hamster Magic では、魔法によって末っ子のCeliaの姿がハムスターになります。両親に知られてはいけない、という事でその日の晩に兄妹だけで対処しようとあれこれ画策するのですが、ハムスターになった当の本人は「なんだか走り回りたい!」と言って無暗に物音を立てます。本人はそれなりに楽しんでいる様子が微笑ましい展開の物語です。
一方、The World According to Humphreyの主人公は、ペットショップ育ちのハムスターHumphreyです。彼は賢い(?)ハムスターなので人間の言葉を理解します。本書では彼から見た人間の世界が、子気味良いテンポの文体で語られます。人間側からはチューチュー鳴いているようにしか聞こえないのですが、彼は自分を取り巻く人々の様子を観察し、困りごとの解決に向け奮闘します。
『Hamster Magic』(Magical Mix-Ups #1)

●著者: Lynne Jonell
●出版社: Penguin Random House
●総語数: 約13,000語
Willow一家の4人兄妹は犬を飼いたい。
両親を説得するためまずはハムスターを飼い始めましたが長続きしません。
引っ越し中に見つけて飼い始めたHummyは、3匹目。
これでダメなら犬を飼うなんて夢のまた夢。
ひょんなことからHummyが言葉を話せることが判明。
逃がしてくれるのなら代わりにひとつだけ願いをかなえてくれるという。
でもそれは「ハムスターの願いごと」である必要があるらしい。
『The World According to Humphrey』 (According to Humphrey #1)

●著者: Betty G. Birney
●出版社: Puffin Books
●総語数: 約23,000語
Humphreyは小学校のクラスで飼われるハムスター。
ペットショップからこのクラスに来て以来、担任のMs. Macが世話をしてくれています。
ある都合で学期の途中でクラス担任が交代することに。
担任交代を機に、週末はクラスの生徒がケージを自宅に持ち帰り彼の世話をすることに。
好奇心旺盛な彼にとって週末が冒険と発見の連続に。
出会った人々の困りごとを小さな体で解決していきます。
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