不安な気持ちは魔法で解決?~ [英語]多読のための読書ガイド 2023年4月号①~
英語学習誌『多聴多読マガジン』連載記事「多読のための読書ガイド」からのスピンアウト! 多読のプロたちによるおすすめの良書(英語の本)を紹介するコーナーです。
ファンタジー編 ~2023年4月号~
執筆:石黒 恵介(会社員)
今回は不安を抱える主人公に焦点を当ててみました。
「明日学校が休みにならないかなぁ」と誰しも思ったことがあると思います。Snow Day in Mayの主人公のRavenは、頼りの親友が突然引っ越すことになり、次回のプレゼンを一人で乗り切らないといけなくなります。プレッシャーを感じて逃げ出したくなる不安がわかりやすく描かれており、憂鬱なイベントを控えている人におすすめです。ファンタジー要素はそれほど強くないため、学園もののジャンルとしてもおすすめです。
もう一冊はStuart Goes to Schoolです。こちらは、ひたすら「もし〇〇だったらどうしよう?」という主人公Stuartの不安がてんこ盛りの物語です。作中、魔法のケープで不思議なことが起きて、主人公の不安に拍車をかけます。主人公が抱く不安は大袈裟なものが多く、表現を真似てみるとなかなか面白いです。いわゆる「仮定法」の表現をこれでもかというほど浴びられる点からも、本書はおすすめです。
(1) 『Snow Day in May』(The Wish Library #1 )

●著者: Christine Evans
●出版社: Albert Whitman & Co
●総語数: 約10,000語
Ravenは小学生。
明日は偉人紹介のプレゼン当日。
でも、一緒に発表準備をしていた親友が直前に引っ越し。
ひとりでこなせるだろうか。
皆の前で失敗したらどうしよう。
何とか回避できないだろうか。
学校が休みになればいいのに。
彼女の前に、願いを貸し出す図書館Wish Libraryが現れます。
「願いは延滞すると1分ごとに罰則が付加される」契約書は恐ろし気だけど、試しに願いを使ってみることに。
(2) 『Stuart Goes to School』

●著者: Sara Pennypacker
●出版社: Scholastic
●総語数: 約5,000語
Stuartは小学3年生の転校生。
新しいクラスに馴染めるか不安で不安でしょうがない。
2年生で習ったことを忘れていたらどうしよう。
トイレに閉じ込められたらどうしよう。
友だちができなかったらどうしよう。
頼りにしているお手製の魔法のケープで何とかなるかと思いきや事態は悪い方へと転がっていきます。
暴走する自意識と不安いっぱいの初日が始まる。
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