フ、フ、フリーレン? | ぽてぽたのよしなしごと #08
梅雨入り前の、とある平日の日中。
予定よりだいぶ早く仕事が終わった私は、都内某所にいた。
やや暑いが、日陰に入るとパーフェクトに気持ちが良い、というくらいの陽気だった。
私は、ビジネスビルに囲まれたテラススペースの木陰に、ひとりで陣取った。
ランチタイムは終わったくらいの時間帯で空いていた。
「今日はもう、店じまい」という気持ちになっていた。
わざわざ歩き回って見つけたクラフトビール屋で、ビールを買ってきた。
そのプラコップを片手にテラス席に座り、ルンルンでスマホのnoteを開いた。
クラフトビールには詳しくないのでわからないけど、Hazy IPAというオシャレなやつで、少し濁り酒のような質感だ。
IPAなので、アルコール度数も少し高め。
口当たりは爽やかでほんのりした甘みがあり、うまい。
気分は上々である。
私がnoteを読み始めた頃、私が座っているのと同じテラススペースに、会社の同僚と思しき男女が座って、少し遅めのお昼ごはんを食べ始めた。
なんかすみません、昼から飲んでて。
心の中で謝りつつ、私はnoteの世界に没頭する。
私は、集中して文章を読み始めると、外界の音を遮断できる能力がある。
言うなれば、ノイキャン付きヘッドフォンを標準搭載した人間である。
その日もかなり没頭してしまい、次から次へとnoteリーディングが捗った。
ところが突然、先ほどの男女の男性側から、「…フリーレンも、すごくいいよ」と話す声が聞こえた。
ん?
フリーレンだと?
それは聞き捨てならない。
私に標準搭載されたヘッドフォンの、ノイキャン機能が強制的にオフになる。
私は引き続き、小難しい顔でnoteを読み続けているフリをしていたが、今や完全にフリーレンの話を聞こうと耳をそばだてている。
要約すると、同僚とおぼしき男女ふたりの会話の内容は、おそらくこんな感じ。
女性には彼氏がいるが、その彼氏は何らかの事情で現在、数日間不在である
同僚の男性の方は絶賛、マチアプで女性との出会いを探している
女性は「彼氏がいない間、ヒマだー」という話をした
男性は「だったらこれ見なよ」と色んなアニメをおすすめしている
そこで、オススメのひとつとして出てきたのがフリーレン、という流れのようだ(たぶん)。
しかしなんだか、雲行きが怪しい。
男性の話し方が、気になる。
「…え、じゃあ第2期、見た? 第2期がまた、すごく良くてさあ」
と話す、そのトーンに聞き覚えがある。
嫌な予感、マックス。
フ、フ、フリーレンを……
おまえの、チープな口説きに、使おうとしている?
それはダメだ。
聞きたくない。
私はゆっくり飲んでいたビールのカップを持ち上げ、一気にカッとあおった。
横に置いていたカバンを、バサァッと担ぎ上げた。
忘れ物がないか、テーブルの上をグルンッと見回した。
そして足早に、その場を去った。
* * *
おはようございます。ぽてぽたです。
今日は、これだけです。
「あれ。せっかくここまで読んだのに、おすすめのnoterさん、教えてくれないの?」
と思ってしまった皆さん、ごめんなさい。
さすがに、この流れでおすすめできるnoterさんが、いませんでした。
パートナーがいる相手に対して、フリーレンを使って口説く方法、なーんて記事を書いている方がいらっしゃったら名乗り出てください。
リンク貼りつけてやりますよ。
嘘です。
という感じで、すっかり行くところまで行っちゃってる自分のフリーレン愛を、noteで昇華させていただきました。
びっくりしちゃったんだもの。
たぶん、顔に出てたもの。
私がフリーレン愛をぶちまけている『葬送のフリーレン』の考察記事がありますので、まとめているマガジンをご紹介しておきますね。
アニメを見たことがある、あるいは漫画を読んだことがある方ではないと、「何のこっちゃ」な内容となっております。
私はアニメしか見ておりませんが、ほんのり狂気を感じる本数を書いています。
最近ようやく、第2期について書き始めましたよ。
ゲナウって、ヴィアベルの陰キャ版ですよね。
🥔・🥔・🥔
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ぽてぽたの「よしな、仕事!」じゃないですよ。「由無し事」です。
