「私、フリーレン様を殺せるかもしれません」|葬送のフリーレン
『葬送のフリーレン』の世界で、魔族や人類が自らを滅ぼしうる弱点として描かれているのが「おごりと油断」であることは、以前にも繰り返し書いてきた。
これを少し異なる角度から描いているのが、S1E26『魔法の高み』だ。
一級魔法使いの選抜試験でフリーレンたちは、フリーレンの「完璧な複製体」と戦うことになる。
ここで、この複製体を倒すための隙を生むのが、フリーレン自身の「おごりと油断」なのである。
話を少し巻き戻し、流れを整理しよう。
S1E23『迷宮攻略』から、場面は一級魔法使い選抜試験の二次試験へと移る。
試験合格の条件は、未踏破ダンジョンの最深部に到達することだ。
ここでフリーレンたち魔法使いは、自分たちの「複製体」と戦うことになる。
複製体は、本人の外見や動き、実力、魔力、技術を完璧に模倣する。
となると当然、最大の難関は、大魔法使いフリーレンの複製体だ。
S1E24『完璧な複製体』では、複数の魔法使いたちが協力して知恵を絞り合い、フリーレンの複製体を倒すための戦略を立てる。
そこでフェルンは俄かに挙手し、みんなに向かってこのように言う。
あの、それでしたら。
もしかしたら私、フリーレン様を殺せるかもしれません。
フェルンは、この発言の意図を以下のように説明した。
複製体は魔法や技術だけではなく「心の働き」も精密に模倣している。
であれば行動パターンによる弱点も、フリーレン本人と同じなのではないか。
フリーレンには「魔法を使う一瞬だけ魔力探知が途切れる」という弱点がある。
その隙をつけば複製体を倒せる、というのがフェルンの案だった。
実際この案をもとに作戦を立て、フリーレンとフェルンは2人で、フリーレンの複製体に立ち向かうこととなる。
これがこのあと、どのようにフリーレン自身の「おごりと油断」につながるのか。
長くなってしまうので、続きは次回、書こうと思う。
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