プレナイト|売らない選択をしたブレスレット|アーヤの天然石物語
こんにちは。
『天然石とことばのクリエイター』
アーヤです。
天然石アクセサリー作家として活動する中で、印象に残る出来事がいくつもあります。
ひとつひとつの出会いには、その人の歩みや想いが映し出されていて、まるで物語を見ているよう。
今日お話しするのは「プレナイト」の物語です。
私が行っているパワーストーンリーディングでは、まず30種類の石から6つを選んでもらう。次にそれぞれに対応するカードを裏向きに並べる。
どのカードがどの石なのか私にも分からない。
その中から1枚を選んでもらう。
その日のお客様は、いずみさん(仮名)。
いずみさんが引いたカード。
それは、プレナイトだった。
「プレナイトは、手放しの石ですね」
そう伝えると、いずみさんは驚いたようす。
「私にぴったりかも……私、捨てられない人なんです」
「家にモノがあふれていて。まだ使えそうなものが捨ててあると、つい拾って帰っちゃうんです」

プレナイトの特徴
プレナイトは、淡い緑色や黄緑色。透明感のある、みずみずしい色をしている。
原石は小さな丸い粒が集まったような形になることがある。
その姿がぶどうの房に似ていることから、和名では「葡萄石」。
ちなみに、プレナイトは人の名前がつけられた最初の鉱物といわれている。
「プレナイト」の「ナイト」は、英語の夜(night)でも、騎士(knight)でもなく、鉱物の名前によく使われる「-ite(アイト)」という接尾辞が、日本語では「ナイト」と表記されているもの。
(例:タンザナイト、ラブラドライト、ハウライト等)
この石を発見したオランダ人のヘンドリック・フォン・プレーン大佐の名前「Prehn」に鉱物名を表す「-ite」がつけられた。
Prehn(プレーン大佐)+ ite(鉱物名につく言葉)= Prehnite(プレナイト)

手放しの石
パワーストーンの世界では、プレナイトは自分にとって本当に必要なものと、もう必要ではないものを見極め、手放すことを助ける石といわれている。
手放すものは目に見えるモノだけではない。
古い考え方や感情、人間関係、いつの間にか握りしめていた執着も。
けれど、なぜプレナイトにそのような意味がついたのか、その由来ははっきりとは分からない。
石の意味は誰かが後からつくった物語なのかもしれない。
それでも、その日「今日の石」としてプレナイトを引いたいずみさんの暮らしと、石が持つ「手放す」という意味が不思議なほどシンクロしていた。
偶然といえばそれまで。
けれど、パワーストーンリーディングではときどきこうした不思議な重なりが起こる。
いずみさんはプレナイトのブレスレットを手に取った。
「これ素敵だし、買おうかな」
その一言に私は少し考えてしまった。
モノを手放すことが必要な方に「手放しの石」を販売してさらにモノをひとつ増やす。
それは、どうなのだろう?
「モノを増やさない方向にした方がいいのでは?」
思わず、そう伝えた。
アクセサリー販売としてはNGだなと思ったけれど。
いずみさんはプレナイトのブレスレットを買わずに帰った。
けれど、次の販売会にも来てくれた。
ピアスをご購入。
うれしかった。
同時に、少しだけ複雑でもあった。
いずみさん、ピアスいっぱい持っていると思うんだけど…

プレナイトのブレスレットがあれば、「手放すこと」をふと思い出すお守りになったのかもしれない。
ひとつモノが増えたとしても、それをきっかけに不要なものを手放せるなら、それでよかったのかな……。
……と、この記事を書きながら、ふとそんな風に思う。
でも、あの時はなぜかプレナイトのブレスレットを持たない方向にいずみさんを導いていた。
なぜだろう。
自分の中の判断を自分でも説明できないことがある。
そういう自分自身の心理を考えてみるのもまた面白い。
販売会でいずみさんが友人に話しているのが聞こえてきた。
「私ね、この前のリーディングで ”手放しの石” が出たんだよ!」
「断捨離できない私にぴったりすぎて、本当にびっくりしちゃった!」
プレナイトのブレスレットはいずみさんの手元にはない。
けれど「手放す」ということばはいずみさんの中に残っていた。
石は持ち帰らなかったけど、石から受け取ったことばは彼女の中に残っていた。
石は私たちの心の奥の声を映し出してくれる。
私はそう信じている。
~ARYA~
今のあなたには、どんな石が寄り添ってくれるでしょうか?
ビーズアーヤの「パワーストーン・ミニリーディング」をお試しください
https://note.com/code_arya2025/n/nf460c462ada1
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