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【バスケ56】私の勝てるチームの構築︰パスに対するディフレクション[シリーズ12回目]

ディフェンスレベルを一段上げる“ディフレクション”という技術

今、NBAではカンファレンスファイナルが行われている。
観戦している方は分かっていると思うが、レギュラーシーズンと比べて、圧倒的にディフェンスの強度が高い。

その中でも、実際にオフェンス側が“明確な違い”として感じているものの一つが、ディフレクションである。

ディフレクションとは何か

ディフレクションとは、

・パスに手を当てる
・ドリブル中のボールに触る
・パスコースを叩く
・完全なスティールではないが軌道を変える

など。

つまり、
「ボールを奪い切る前段階の破壊行為」に近い。

NBAなどでは、このディフレクション数を重要指標として扱うチームも多く、守備強度やアクティブハンドの評価に使われている。

例えば、

・パスを弾いて24秒をリセットさせない
・オフェンスのテンポを崩す
・セットプレーを遅らせる
・ターンオーバー誘発につながる

など、直接スティールにならなくても守備価値が高い。

本当に恐ろしいのは“その後”である

しかし、ディフレクションの本当の恐ろしさは、単なる「ボールを弾かれた」ことではない。

継続的にディフレクションを受けたオフェンス側は、心理的・技術的に大きな変化を起こす。

主に、

・パスコースが見えなくなる
・いつ手が出てくるか気になる
・キャッチ前から急かされる
・1テンポ早く処理しようとする
・安全側の判断が増える
・視野が狭くなる

結果として、

・本来通るパスを出せなくなる
・ドライブ開始位置が遠くなる
・横パス、逃げパスが増える
・ボール保持時間が短くなる
・キャッチ後すぐドリブルしてしまう
・シュート前のリズムが崩れる

つまり、ディフレクションとは「物理的妨害」だけではない。

“予期不安”を植え付ける行為なのである。

これが積み重なると、オフェンスは、

・本来の間合い
・タイミング
・判断速度
・視野

を失っていく。

特に若い選手や、ハンドラー依存型チームでは顕著だ。

FG%が落ちる本当の理由

そして重要なのは、ディフレクションが増える試合では、実際のターンオーバー数以上にFG%が落ちやすいということ。

理由は単純だ。

「触られていない場面」でも、既にオフェンス側の脳内にプレッシャーが残存しているからである。

つまり、“見えない守備”が発生している。

育成年代だけでなく、NBAレベルですら、この効果は絶大であり、実際に大きな影響が表れている。

だが、これはシステムではない

ここで重要なのは、このディフレクションを発生させるディフェンスは、システムチックな指導から生まれるものではないということ。

やはり、あくまでこれは“技術”なのである。

私はこの“技術”を教えている。

・パスに対するディフレクション
・ドリブルに対するディフレクション
・シュートに対するディフレクション
・キープに対するディフレクション

さて、これを細かく教えている指導者がどれくらいいるだろうか。

実際には「選手任せ」になっている

チームごとにチェックすれば分かりやすい。

チーム全員がやっているなら、その指導者は教えている可能性が高い。

しかし実際は、

・特定の選手にしか見られない
・パスに対してだけやっている
・ドリブルに対してだけやっている

などが非常に多い。

つまりこれは、教えられていることではなく、選手自身が気づき、自発的に行っているケースがほとんどなのである。

結局、多くの現場では、

「選手の能力に頼っている」

と言える。

“全員ができる”まで落とし込む

これを指導で全員に身につけさせる。

私の経験では、どんなディフェンスに優れた選手でも、

「初めて知った」
「初めて教えてもらった」

という反応になる。

だが、これだけでも指導者としての信頼につながる。

さらに、チーム全員が共有することで、

・ボールマンを見て守る
・次に起こることを予想し準備する
・継続してチームディフェンスを行う

ようになる。

これだけでも、ディフェンスレベルは相当に上がる。

過去記事を理解している読者なら分かるはずだ

私の記事の読者の方々なら、過去の記事や、このシリーズの記事でも幾度となく説明している内容を思い出してほしい。

私は、

「ボールをレシーブする瞬間に、そのボールを触れる間合いにポジショニングする」

ということを繰り返し説明してきた。

この技術が向上していくにつれ、相手オフェンス側は、レシーブするだけで“まずボールを守る”ことから始まるようになる。

つまり、攻める前に守らされる。

攻めることだけを考えてプレーできる選手など、育成年代では一握りしか存在しない。

さらにその上で、今度は「攻めようとしている選手」に対しても、またボールを失う恐怖を与える。

結果として相手は、

何段階も、この圧力をかいくぐるための技術を持っていなければならなくなる。

そこまで到達していないチームに対しては、私の指導するチームは、そこで“勝負あり”となるのである。

では、具体的にどう教えるのか

では具体的に、どうこの技術を教えるのか。

始めよう。

👉 この記事の続きは
【10Q】CoachBooバスケ理論マガジン
で。

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