【バスケ49】私の勝てるチームの構築︰初めての練習試合で指示をすること[シリーズ6回目]
「ステップスライド」というディフェンスの重要スキルが抜けていた
今までのシリーズでは、練習試合までにやらせておくべきことを説明してきた。
ただ細かいところで抜けている部分がいくつかある。ディフェンスの細かいスキル部分だ。
例えば、
・レディ
・ディナイ
・ピストル
・ポストディフェンス
・面取り
などは先に教えておかないとダメだろう、と思われた方も少なくないようだ。
しかし私は、むしろそれらは練習試合が始まってから並行して習得させていくようにしている。
最大の理由は、これを完全習得するには時間がかかりすぎるということだ。
簡単に身につく技術ではないということだ。
それと初級レベルの選手メンタルとして、目的意識があれば単調なドリルメニューには継続する力の補助となるからだ。
ただ、パスに対するディフェンスと同じく、身につかなくても、ディフェンスのメカニズムや構造を理解する上で、習得に至らなくても先に教えなければならないことがもう一つあった。
それが、
ステップスライド
だ。
ステップスライドができなければディフェンスは成立しない
パスに対する1線ディフェンスが悪いことで2線ディフェンスがあまくなり、その結果3線が中途半端なリンボーとなる。
この責任認識を高めることでディフェンスレベルが向上する最大の要素と私は分析しているので先に教えている。
ステップスライドに関しても先に教えておかないと、あらゆる場面でディフェンスが出来ない事になる。
一言で言えば、
ステップスライドができなければ、ディフェンスはできない
と言える。
2線の2点視野はステップスライドなしでは維持できない
まず2線の2点視野を確保し続けるには、
クローズディナイ
と
ステップスライド
をし続けなければ不可能ということ。
1線のドリブラーも含め、
・コースに回り込む
・相手と正対する
・リーガルスタンスを取る
ためには、それまでいくらラン・グライドで走っていても、
最後の2歩はステップスライドになる。
つまりディフェンスには欠かせないスキルということになる。
私が行っているステップスライドのビルドアップ方法
正直、当たり前のこと過ぎて抜けていたが、ステップスライドのビルドアップは様々なドリルが出ているのでここであまり紹介する必要もないだろう。
私の場合はまず、
サイドステップを腰の高さを一定にしてゆっくり行う
ボールを転がしながらやる、あのドリルだ。
あのドリルでその姿勢に慣れてきたら、
オフェンスにボールを持たせてジグザグに歩かせて
ステップスライドだけでついていかせる。
ラン・グライドからステップスライドへの接続を作る
最後にスピードアップさせる前に、
ラン・グライド → ステップスライド2歩で止まる
このフットワークを行う。
そのあと、
オフェンスにスピードアップさせてやらせる。
慣れてきたら、
オフェンスはボールを持つだけでなく、実際にドリブルさせてやらせる。
フロントチェンジができないくらい間合いを空けないように頑張らせる。
2線ディナイスタンスでのステップスライドの教え方
2線のディナイスタンスでのステップスライドは、
姿勢を保ったまま
「イチニィサンイチ!」
のように全員で声を出させて、
3歩進んで1歩下がる
ステップスライドのリズムを早くさせていくフットワークで十分だろう。
クロスステップを教えない私にとっては、多分一番オーソドックスなビルドアップ方法だ。
習得を待つ必要はない
もちろん習得するまで待つ必要はない。
正しい目指すべき方向さえ理解できれば、
練習試合で指摘はできるからだ。
これが抜けていた部分である。
練習試合で最初に指示する内容には順番がある
まだ抜けている部分があれば、差し込むことがあるかも知れないが、今回は次に進もう。
初めての練習試合で何を指示するか、だ。
今回のシリーズは、
勝てるチームをどう構築してきたか
という私のやり方の紹介である。
実はこの練習試合で、
一番身につくことが早い項目がいくつかある。
そしてそれを、
順番を間違わずに教えること
にこだわっている。
育成年代の成果は指導者の差だけでは決まらない
あくまで、育成年代のチームづくりは
指導者の差だけでは成果が変わらない。
もし5年間同じ時間教えるという条件の下で勝負をすれば、指導者の差となると言っても過言ではないかもしれない。
見た目のチームレベルの差は、
いかに時間を短縮する工夫を環境整備も含めできているか
となる。
指導者の知識の差だけでは埋まらないのだ。
強豪校の強さは「時間短縮」にある
強豪高校がリクルートで実績のある選手を集める。素人目で見れば、
選手を集めているから強いのは当たり前だ!
と言うだろう。でもあれは、
時間短縮の最たる方法
なのだ。
いい選手=うまい選手、ではない。
いい選手=
成長するための思考が整っている選手
なのだ。
思考が整っている選手はバスケットだけ教えれば伸びる
思考が整っているから
バスケットだけを教えても伸びる
のだ。
それが強豪チームの場合、ほぼ全員がそのラインをクリアしているリクルートされた選手が集まっている。
育成年代の初心者から育てる場合に必要な、
思考を変える圧倒的な時間を要する指導
が必要なくなるのだ。
最初からバスケットだけを教えたらいいだけである。
選抜チームの指導と同じ要領でチーム成果を上げられることになる。
指導者が見えていない「時間短縮」という視点
これがそのレベルで戦ったことのない指導者が見えてない部分だろうと思う。
この時間短縮をいかに実現して、効率を追及して最大の効果を上げるか、と言うのは必須項目という事を知らなければならない。
だから練習試合でできることは、練習試合で習得させるのだ。
最初の練習試合で最優先に出すディフェンスの指示
では本題に入ろう。
これは過去の記事でも説明したことがある。
まずディフェンスの指示だ。
「あなたたちがディフェンス時に、ボールの表面が目の前で出ているようなボールの持ち方をオフェンスがしていてくれたら、どうする?」
もちろん返ってくる答えは、
「ノックダウンで叩く」
である。
「そうだな。でも普通はそんな持ち方をしてくれない。してくれるチームはいつでも狙わないといけないな。それはファールを怖がってたらファールをしないではたき落とす技術は上達しない。だから最初のうちは上達するまでやり続けなければならない。」
ここまでならどこでも教えているような内容だろう。
ここからが私の推奨する指示である。
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