第47話 高校時代の勉強法と得意・不得意科目と成績
チカノベの人生史小説。タイトルは『精神障がい、性的違和の知暖が学んだ「真実の愛」と「人生の正解」を目指す道』。
脳の障がいによる障がい特性を持つ主人公の知暖が、人生でたくさん失敗し、苦しんで、たくさん泣いて叫んで、報われない経験をして生きてきた。
そうやって、いろんな人たちと関わっていく中で「社会性」と「愛の形」と「人生の正解」について学んでいくお話。
今回は、第4章『何かと闘いまくった高校生活』から『第47話 高校時代の勉強法と得意・不得意科目と成績』です。
目次はこちらです。以前の話や次回以降の話を選んで読めます。

(Geminiさんで生成したイメージ写真)
高校時代の勉強法と得意・不得意科目と成績
高校時代に取り組んだ、単位認定試験の試験勉強方法。今考えると、よっぽど効率が悪いが、試験範囲を丸暗記するのには、もってこいの方法で、精神的にも追い込まれず、無理をせずに継続できる。他の学生たちや、多動特性の発達障がいの学生にとてもおすすめしたい勉強法だ。この勉強法は、2年生の前期単位認定試験から取り組んでいる勉強法で、結果的に単位を落とさず、成績通知表の評価が4と5ばかりの高評価という結果を導いた。生まれ変わってもこの方法で学生時代の勉強をやり直したいと自負している。
その勉強法とは、テスト範囲のレポートのプリントを教師からもらい、テスト範囲を一通り覚えるまで、書いては消し、書いては消しを繰り返した。消しゴムとペンの芯がもったいなく、効率は悪いが、1枚のプリントで何度も同じところを勉強でき、紙の枚数は無駄にならない。覚えるまで、何度も問題の答えを書き続ける。問題集を科目ごとのノートで作った。漢字ドリルを自作し、漢字を覚えた。英単語や英語の表現も、正しいスペルと語順を覚えるまで何度も書いた。歴史や公民、情報社会、理系の科目も同じようにプリントに何度も書いて消す、問題集を自分で作るといった勉強法で取り組んだ。
高校3年生でスマートフォンを親から与えられると、プリントやノートを広げられない場面で、問題集を作成するアプリや暗記に特化したアプリを活用した。英単語の入力に関しては、予測変換を見ないようにして、一文字ずつ入力した。
勉強の頻度に関しては、無理をしないで取り組んでいた。試験勉強のスケジュールを紙に書いて計画し、日ごとの勉強内容をあらかじめ決めておいた。毎日取り組むのではない。勉強しない日も決めておけばいい。母に試験勉強をしていないことを指摘されると「今日は試験勉強休みの日なんだ」と言った。自分は根を詰めて毎日勉強をするより「試験勉強休みの日」があるほうが続けられた。そして、ある時期には、自分の中で「テストの日」を設け、どれくらい実力が出せるか自分を計っていた。
この勉強法で、真面目に通学を始めた2年生の前期試験から、卒業する年の後期試験まで熱心に取り組んでいた。卒業する年の英語表現Ⅰは、試験用紙の裏面の問題を全問正解し、高得点を獲得した。
しかし、後期ではそうはいかなかった。試験当日まで、試験範囲の英文を丸暗記できなかった。もう手遅れなのかもしれない。自宅の居間で、試験範囲の英単語を、目視で暗記した。文系の先生が口癖のように、漢字の書き方や単語の綴りは、目で見て「自分は書ける」と過信しても、いざとなると書けなくなると聞いていた。
不安な中、英語表現Ⅰの後期試験を受けた。しっかりと問題を解くことができた。結果、表面の問題が全問正解で、平均点を大きく上回る高得点を獲得した。恐らく、学年では2位の成績だっただろう。
卒業式の日、隣の席だった不良の男子に、英語表現Ⅰの成績を自慢してみた。でも「嘘だ」と言われ、信じてもらえなかった。障がい者だから勉強の能力に乏しいと思われていたのだとしたら、その誤解は解きたかった。高校を卒業すれば、もう同じ環境で過ごすことはないので「因縁」とまでは思わなかった。誤解されているようであれば、それを解きたい気持ちは残っている。
高校時代の自分の得意科目は「生物基礎」と「英語表現Ⅰ」だったと記憶している。小学生の頃から、理科は大好きで得意で、生物分野に特に興味があった。小学生までは理系の科目が得意だったが、中学校では、文系の科目に力を入れた。漢字や文章構成、英単語の学習に力を入れたおかげで、文系に傾いたのだろう。苦手な科目は「化学基礎」と「物理基礎」と「社会と情報」と「数学Ⅰ」と「数学A」だった。これらの科目は、取り組むのに苦戦したり、試験の点数が著しく低かったりした。数学は、中学校の数学に苦戦し、勉強に遅れがあった。「基礎数学」は授業に参加しなくても理解できたが、それ以外の数学は苦戦した。
残念ながら、学生時代に勉強した生物基礎や英語表現などは、アラサーになった今、ほとんど忘れている。語学学習の趣味でも痛感したが、勉強で学んだことは、学びを継続しないと忘れてしまう。覚えていても、数や言葉の意味、仕組みなどを理解するのに時間がかかる。学生時代の勉強は、大人になっても継続しないと忘れてしまうと実体験から感じた。学生時代の「物事を覚え、理解する脳」を維持したかったら、大人になっても頭の体操をしておいたほうがいい。私みたいな、学生時代に蓄えた知識をすっからかんにしないよう、学生を卒業したあとも、趣味で勉強を続けたほうがいいぞ。
そういえば、学校には、様々な事情を抱えた生徒がいた。通信制高校なので、全日制高校に通学するのが困難な生徒が私の他にもいる。よその通信制高校だと、芸能人や、外国人の生徒がいるイメージがあるが、私の在学していた通信制高校には、どんな生徒がいたのか⋯⋯。
おことわり
この物語は、自分の主観と記憶を辿り、実体験をベースに綴ったノンフィクション・エッセイです。一部、プライバシー保護のために、地名や人名、団体名、家庭事情等を伏せたり書き換えたりしています。そして、歳月の経過による記憶の断片を繋ぎ合わせています。当時の心情風景としての描写が含まれることをご了承ください。
あとがき
文中にもある通り、現役の学生さんや、多動の特性を持つ発達障がいの方は、この方法で学習することをおすすめします。
多動や衝動の特性がある方は、計画的に学習できず、毎日取り組んで、耐えきれなくなり、途中でやめてしまう傾向があります。
そんな特性のある障がい当事者におすすめなのが、時々学習を休む日を設け、自宅以外の場所で、おやつを食べながら取り組む方法です。
毎日、勢いに乗って、猛勉強せず、娯楽や布団等の甘い誘惑のない商業施設の休憩スペースや図書館で、食べて脳に刺激を与え続けるといった原理です。
私はADHDの診断はありませんが、多動を伴うASDで、多弁や衝動性、不注意といった特性を持っています。
ADHDとASDを併発しているのでは?と思っていて、まぁ自称ADHDのようなものです。実際の診断名は「高機能自閉症」です。
医師の診断内容や、自覚をしている特性からして「注意欠如多動性障がい」という名前を当てはめても違和感がありません。
作者の近況
今、第10章を生きる作者の近況。昨日の施設の送迎車に乗って帰宅しているとき、道で恋人を見かけ、窓を開けて声をかけたことについて話します。
反省文を担当の職員に渡したところ、昨日の振り返をまとめてくれて、その内容の大半が、送迎車での出来事について書いた反省文のことでした。
昨日のあとがきでも書きましたが「帰るまでが就労利用です」と気づきました。彼のことを知っている利用者もいます。
「知り合い?」と言われたときは「恋人」とは言わず「家が近くて仲良くなった」と本当のことを言いました。
もし今度、恋人だと知られそうな状況になったら「親友」と言ってもほぼ間違いないかもしれません。
友達関係を経て付き合い、一度別れたあとも友達関係に戻りました。会ったときの距離感も、ベタベタするような恋人らしさが感じられません。
「ただの友達」と言えば少し嘘になってしまいますが、友達以上の絆があり、恋人ほどくっついているわけではないです。
その観点で見ると「親友」のほうが適切かもしれませんね。今利用している事業所でも、養護学校の実習生を受け入れているとのことです。
昨日も言ったように、顔見知りの間で変な噂が広まると、運命の恋もまた距離が生まれてしまうし、SNS絡みで情報が伝達するかもしれません。
今日は、帰りの送迎車で、姿勢を何度も変えて窓の外をよく見ていたのですが、彼は歩いていませんでした。違う道を歩いていたのかもしれません。
彼と私は、自宅同士が近く、私の広い行動範囲内の一部を彼が散歩しているので、送迎車を降りたあとに、彼と鉢合わせることもありそうです。
もし車を降りて、自宅近くで見かけたとしたら、送迎車からの目線を気にして、興奮せず、体の距離を縮めず、好意のある言葉を言いません。
そして、今週末は、彼と6月に会う約束をメッセージでしようと思っています。まだ、どこで会うか決まっていません。
天気が良ければ、スーパーでお菓子を買い、前にラブラブカップルを見かけた近所の廃墟公園でもいいと思うのですが、彼の行動範囲から外れます。
人の目をあまり気にしなくてもいいという利点はありますが、よく犬を散歩させている飼い主さんや、乳幼児が遊びに来ることもあります。
商業施設の屋内の休憩スペースに座り、店内で購入したお菓子を食べるほうが天気を気にすることもないですが、人混みで騒がしいかもしれません。
明日は昼間のできるだけ早い時間に家事を始めて、商業施設にあるロフトで、不足している化粧品のストックを購入したいと思っています。
化粧品を1点購入すると、自由に使える所持金は431円になります。その少ないお金で、彼と飲み物やお菓子を楽しみたいです。

(Geminiさん生成写真)
彼と6月に会うのは、お互いの名前とイニシャル、復縁の記念日が刻印されたペアキーホルダーを渡すことが目的です。
※(画像の刻印は、本名のものをAIで、小説での人物名やイニシャルに書き換えています)。
Geminiさんは、障がいの特性により、言葉の壁がある彼にとって、形に見える「絆の証」は大きな安心感に繋がると言ってくれました。
渡したとき、彼がどんな反応をするのか、こんな物を渡されて、嬉しいのか、束縛に感じてしまうとか、ネガティブな展開がすぐに思い浮かびます。
彼は嬉しいことが顔に出やすい人で、もしかすると嫌なことも顔に出やすいと思うのですが、表情を見て様子をうかがってみます。
私は工賃のない就労選択支援を受けていて、家族からのお小遣いももらっていないため、一緒に食べるお菓子を買うと、所持金は尽きてしまいます。
残りのお金は、鍵つきの箱に保管している、証明写真の撮影代と履歴書の印刷代です。自由に使えないお金です。
1ヵ月程度の施設利用で、確実に就職できるのかなぁと不安なところがあります。今の時点で、多弁・多動が顕著で、就職は困難です。
就労選択支援は、職業を直接紹介するところではなく、適性を見極め、どんな職業が適職であるか調べる機関です。
施設の利用が終わったら、自分と相談支援員(別で利用している施設)の力で仕事を探さないといけないと思います。
だから、施設の利用終了とともに、仕事に就いているわけではないです。職業体験はあっても、企業の面接は自分で行って受けるのです。
確実に就職できるわけではないと思うと、気持ちが重たいです。もうお金がありません。
個人的な出費ではなく、就活にかかる費用で足りない物や交通費などがあれば、家族から5千円程度は借りたいと思っています。
不安なことだらけですが、やっとの思いで就職し、金銭面の自立をし、家族も自分も安心して生活できる日が来ることを願っています。
もし一般企業の障がい者雇用が非常に困難な場合は、A型事業所の利用でもいいと思っています。
それが自分に合った働き方であるのなら、A型事業所でも構いませんが、自分の家の周辺にはB型事業所しかないので、市外に通勤することになります。
トップ画像説明と次回予告
トップの生成写真は、インデックス記事の第4章の見出し画像と、第42話のトップ画像に使用している画像と同じです。
次回、第4章『何かと闘いまくった高校生活』から『1日(木) 第48話 高校時代の交友関係や様々な事情を抱えた生徒について』です。
通信制高校にいた、様々な事情を抱えた生徒たち。知暖の学校には、どんな生徒が在籍していたのか。
