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第28話 初めて女性を好きになった話と中学時代の異性関係

チカノベの人生史小説。タイトルは『精神障がい、性的違和の知暖ちはるが学んだ「真実の愛」と「人生の正解」を目指す道』。

脳の障がいによる障がい特性を持つ主人公の知暖が、人生でたくさん失敗し、苦しんで、たくさん泣いて叫んで、報われない経験をして生きてきた。

そうやって、いろんな人たちと関わっていく中で「社会性」と「愛の形」と「人生の正解」について学んでいくお話。

今回は、第3章『自分に向けた「ありえない」を覆した中学校生活』から『第28話 初めて女性を好きになった話と中学時代の異性関係』です。

目次はこちらです。以前の話や次回以降の話を選んで読めます。

主人公の知暖が初めて好きになった女性
(Geminiさんで生成したイメージ写真)

初めて女性を好きになった話と中学時代の異性関係

中学3年生になった。自分が在籍する情緒クラスには、不登校で、情緒特性のある知的障がいの、2年生の男子生徒が入り、復学を目指していた。でも、姿は見たことがなく、結局は養護学校を見学して転校し、大人になってから、とある店のレジで働いている姿を見て「自閉症っぽい店員だな」と思った若者がその人だった⋯⋯という後日談がある。

隣の知的障がいクラスには、女子生徒2人が入った。2年生のあやめさんと、1年生のゆりえさん。あやめさんは、前年の入学式で「かわいいな」と気になっていた子だ。知り合えて嬉しかった。1年生の頃は普通クラスにいて、知的障がいでも普通クラスで過ごせることも初めて知ったし「1年生は普通学級、2年生から支援学級」という、自分と重なる経歴に強い親近感を抱いた。初めてお互いを認識したのは、支援学級が合同でうける体育の授業。

昼休みは、あやめさんとゆりえさんがこっちのクラスに来て、お話をした。2年生の頃に、あゆむくんを呼んで話した頃の楽しかった過去を思い出しつつ、ゲームや生物の話題をした。あやめさんは小柄でかわいらしくて、そっと触れるだけでも壊れてしまいそうな見た目だが、意外にもカエルが大好き。図書館でカエルやカメの本を借りてアプローチした。下品ワードを平気で言えることも共通点だった。当時の自分は今より「失言」は少なかったが、反応して過剰に言ってしまうからと、こっちの担任があやめさんに注意した。ゆりえさんとは、あやめさんと同じゲームの話やファッション、外へ出かけた話、家庭事情の話などもした。

当時ゆりえさんの印象的だった話題は、市内の商業施設で「オカマを見た」と言っていたこと。女性の格好をした人が男子トイレに入ったそうだ。「オカマ」と言うよりは、現代で言う「女装家」「ドラァグクイーン」かもしれない。地元の人たちにその話題をしても、誰も見たことがないと言うので、当時は珍しい物だったのかな。現代でも、メディアで街を練り歩く様子が捉えられているが、地元ではそれらしき人を見たことはない。

当時は、あやめさんがかわいくて仕方なかった。あやめさんのことを「かわいい」と言うと、以前仲良しだったあゆむくんが「知暖さんのほうがかわいいよ」と言う。少なくともそんなことはない。あやめさんは、日本人形をそのまま人間にしたような顔つきで、髪型に特徴がある。自分も髪型のことについて言わないよう担任から教えてもらった。髪型を「座敷わらしみたい」と健常の生徒に言われて傷ついていたため、髪型の癖は相当気にされていた模様。

当時の自分は、あやめさんとゆりえさんが好きだった。「あやめさんと結婚してぇ〜」と言うこともあった。「同性婚」という言葉が身近ではなかったものの、女性のあやめさんと結婚がしたかった。女性が好きであることに特に違和感はなかったと思う。しかし、自分の男子同級生に「レズ」と言われた。なので、学年主任の男性教師に打ち明けると「そういうことは言ってはいけません」と言われた。当時はLGBTという言葉もなかったと思う。「多様な性のあり方」を理解されなかった。

自分はこれがきっかけで、普通の性自認と性的指向、つまりシスジェンダーの男女が恋愛対象となるのだが、ゆりえさんには好きな人がいるらしい。それは女の子で、恋愛対象は女性の模様。恐らく本人の家庭環境や人間関係がゆりえさんをレズビアンにしたのかなと思う。

当時の自分の性自認は女性で、中学3年生から、両性愛に目覚めた。好きな人を好きだと自信を持って言えることは素晴らしい。アラサーになって運命の恋を経験すると、以前の恋のせいで、異性愛に恐怖を抱き、彼のことが「好きだけど怖い」というよくわからない感覚になるよ。好きな人を心から好きでいる自分。恋をすると、いつでも世界が明るく見えるね。

今までの話で登場していなかった、中学生時代のお気に入りの男子がひとりいる。同級生でクラスが違う「むつとちゃん」。当時は小柄でかわいらしさのあるその男子を、自分の中では「ちゃん付け」で呼んでいた。

当時は「スポーツをすると背が伸びる」という情報が信じられていて、バスケ部に入る低身長のイタイ男子がいたように、低身長のむつとちゃんもその情報を信じたのか、バレーボール部に所属していた。掃除のごみ捨ての時間になると、むつとちゃんの姿を一目見に行き、その様子を見た同級生はいつも、むつとちゃんに「愛人来たよ」と言っていた。

他にも話すべき異性がいる。1年8組の頃、クラスのモテ男子がいて、自分は特に恋心を抱いていなかったが、席が近かった頃に、鏡越しに顔を確認していた。特別背が高いとか、顔が芸能人みたいに整っているわけではない。有名な城のあるおしゃれな地域から引っ越してきた4人兄妹の長男で、見た目や名前は中性的。高校生になってから、卒業アルバムを見ると、高校時代の好きな人にとても顔が似ているなって思う。好みの容姿の系統かもしれない。モテ男子だけあって、親友のゆきほが罰ゲームで告白する相手になることもあったし、彼女がコロコロ変わっていた記憶がある。

中学1年生のいつ頃だか、その人と初めて男子とメールをした。裕喜ゆうきがやっていたカードゲームの話題が特に弾んだと記憶している。自分の幼稚な趣味については、いつも「すごいね」と言ってくれた。クラスメイトの女子が「男子とメールしたい」と言い、その男子を紹介した。

その男子は、当時の自分では考えられないことをしていた。メールアドレスを頻繁に変えていた。自分は思い入れのある気に入ったアドレスを使っていたため、彼女も取っ替え引っ替えな人ならありがちなのかなと感じる。

その男子とメールをやり取りし、相手が人たらしだったせいか、メールは途切れることがなく、ラリーが続き、あるとき急に連絡がつかなくなった。紹介したクラスメイトの女子もそうなったって言っていた気がする。男子本人に訊くと、はぐらかされた。

中学生時代の恋事情は、別の回でも話したことも合わせて、こんな感じ。高校数年間では、恋愛や異性との人間関係もレベルアップしそうな雰囲気になる⋯⋯。


おことわり

この物語は、自分の主観と記憶を辿り、実体験をベースに綴ったノンフィクション・エッセイです。一部、プライバシー保護のために、地名や人名、団体名、家庭事情等を伏せたり書き換えたりしています。そして、歳月の経過による記憶の断片を繋ぎ合わせています。当時の心情風景としての描写が含まれることをご了承ください。


あとがき

僕は元々、みんなのことが好きです。まわりの人たちがみんないい人なので、世の中に悪意のある人はいなくて、全人類を信用し、誰にでも懐きます。

かわいくて、低身長であれば、男性も女性も、かわいがったり、好意を抱いたりします。あやめさんは小さくてかわいらしい女子生徒でした。

身長が130cm台で、幼い見た目で、お人形さんみたいで、他にも共通の趣味があったことを高校生の頃に知りました。

他の共通点と言えば、自宅からかなり遠く離れた、隣の市の山奥にある病院に通院していたことです。あやめさんは統合失調症でした。

今どうしているか、気になります。僕のことを忘れているかもしれません。今は実家を出て、施設暮らしと聞いています。

実家の場所や住所は知っているので、あやめさんの家族に近況を訊いたり、手紙を実家の住所に送ったりはできます。

ここまで好きになった人に、また会ってみたいです。僕のことを覚えていると信じて、久々に手紙を書きたいです。

中学生や高校生までは、年賀状やプレゼントのやり取りをしていました。あやめさんは早生まれで、お年玉で誕生日プレゼントを買ってあげました。

中学校卒業の記念にもらった寄せ書きの色紙や布のケースは捨ててしまったけど、ご当地キャラのタオルは、今でも使っています。

お互いに高校を卒業すると、めっきり会わなくなりました。あやめさんは、地元の就労支援施設に入所するも、すぐに辞めてしまったそうです。

たまに夢に出てきますが、僕の「元気かな⋯⋯」という不安から「死後の世界」という設定の夢でしか会えず、生存しているか気になります。

まだ20代です。統合失調症を発症してから、笑顔が減り、怒りっぽくなったと感じるようになり、胸が痛みます。

精神疾患で人が変わってしまう残酷さを感じました。自分も第4章で、あやめさんと同じ医師に「双極性人格障がい」と診断されます。

診断当時の自分がやったことは、母から話を聞いて「信じられない」と思いました。第4章のお話で詳しく話します。

精神疾患が人を狂わせてしまいますが、今では福祉サービスや、各支援者とのお話、自分磨きなどで、人格障がいの症状を抑えることができています。

もしも、今の恋が叶わないのなら、あやめさんと結婚したいです。でも、あの頃の笑顔で話してくれるあやめさんと違ったら、僕は悲しいです。


作者の近況

今、第9章と第10章の狭間を生きる作者の近況。もう第10章に入ってもいい頃です。第10章の最初の話になる出来事が起こって欲しいです。

第10章のテーマを知っている読者さんは、何が起こったか、なんとなくわかると思いますが、もう少ししたら話そうと思います。

確実なことになったら、3月分の恋の出来事まとめで、3月から始まった「9.1章の出来事」は話したいと思っていました。

まだ、僕自身が不安定なところもありますので、早くとも今週末、遅くとも今月末には、どうして第10章に入ったのか、しっかり説明します。

今日、婦人科に電話しました。生理前に、障がい特性の、多動や多弁が顕著になり、傷つけ合う恐怖から、人を極端に避けることがあります。

去年の秋頃から、激しい症状があり、家族や就労施設に対し、感情が昂ぶり、キレ散らかしたり泣いたりを繰り返しました。

9月と10月の生理では、34日周期ですが、予定日より8日早く来て、ホットフラッシュ(ほてり)が起きます。

まず、家族が運動に出かけて、家事を全部終わらせたあと、近くの婦人科医院に、予約を取っているか問い合わせようとしました。

いろんなところに通院している経験から、予約不要であったり、新患を受け付けていないことがあるからです。

外来受付時間外のせいか、いつまでも繋がらず、受付時間の14時以降、またかけ直してみます。

家族によると、この医院の医師は、以前卵巣の病気を見落としたことがあるそうで、話し方も厳しい先生らしいです。

もし、思うような結果にならなかったとき、泣かずに医師の話を聞けるか自信がありません。もうすでに生理前の症状が出ています。

胸が張り、痛みがあり、多動や多弁の症状が現れて、今日は9時50分前後から、少しイライラしています。

動き出している「未来予想図」の2つの出来事
(Geminiさん生成写真)

第10章の最初の話は、婦人科受診について取り上げるかもしれません。未来予想図にあった出来事は、現在2つ動き出しています。

PMSやPMDDの仕組み、原理、生活習慣の改善法、治療法、治療薬などは、図書館で借りた本で予習しました。

治療薬については、低用量ピルとジエノゲスト、ミニピル、漢方薬があります。ジエノゲストは、うつの既往歴のある人は医師に要相談だそうです。

ミニピルは保険適用外です。消去法で、低用量ピルか漢方薬かもしれません。でも、PMSやPMDDの診断、処方薬を決めるのは医師です。

発達障がいや精神障がいの症状が顕著になることがある点からすると「精神科に行け」と言われるかもしれません。

PMS症状を抑えるために、精神科ではシクレスト舌下錠を処方されました。精神科の医師には、生理前の話はしていますよ。

とにかく、初めて婦人科にかかるので、不安が多いです。医師にも冷酷なイメージがあり、どんな対応をされるか想像するだけで、溜め息が出ます。

本当につらかったんです。思い出すと涙が出ます。傷つけ合う恐怖に襲われ、戦慄したあの時の気持ち、誰にもわかるわけがない。


トップ画像説明と次回予告

トップの生成写真、再生成を何度も試みました。最初に生成された画像は、自分がイメージする日本人形とは大きく異なりました。

髪型が日本人らしくなく、おかっぱにしました。服装も何度か変えました。体操着風の服装にしました。

本人は、小学生と間違われることを非常に嫌がり、普段から外出するときは、中学校の体操着を着ていました。

自分の時代は、体操着は男女で色分けされていて、女子が赤、男子が青を着ています。現在は、男女同じデザインです。ジェンダーレス化ですね。

次回、第3章『自分に向けた「ありえない」を覆した中学校生活』から『第29話 中学時代の修学旅行について』です。

精神状態を良くして、修学旅行に参加するために、入院生活をした知暖。しかし、校長先生の言動に、母と知暖は理解できなかった。


参考記事

次回、お楽しみに!

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