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コテの巻き方、はじめの一歩|内巻き・外巻き・ミックスと、巻きが取れない理由

白状すると、私はコテがずっと苦手でした。くせ毛でヘアアイロンは学生時代からの相棒だったのに、コテだけは勝手が違って、最初は毛束をつかむ位置すら迷っていたのを覚えています。ストレートアイロンで髪を「伸ばす」のと、コテで「巻く」のは、似ているようでコツがまるで別ものでした。

はじめてコテを買った方がつまずくのも、たいてい同じところです。「思うように巻けない」「巻いてもすぐ取れてしまう」「やけどしそうで怖い」。今日は、この3つを解きほぐしながら、巻けるようになる手順を順番にご案内します。スペックの数字を並べるより先に、まず手を動かす順番からお話しします。

巻く前の下ごしらえで、仕上がりはかなり変わります

コテを手に取る前に、済ませておきたいことが2つあります。

ひとつ目は、髪をきちんと乾かしておくこと。以前ヘアアイロンの記事でもお伝えしましたが、濡れた髪や生乾きの髪に高温を当てるのは、水分と熱が髪の内部でぶつかり合ってダメージにつながりやすい状態です。コテも同じで、巻く前の髪はしっかり乾いていることが前提になります。

ふたつ目は、髪を少量ずつ分けておくこと。ブロッキングと呼ばれる作業で、上下・左右で大きく分けたあと、実際にコテではさむのは指2〜3本ぶんくらいの毛束が目安です。欲張って一度にたくさんの毛束をはさむと、熱が均一に伝わらず、外側は焦げるように熱いのに内側はまだ冷たい、ということが起こります。

売り場では「時間がないから、乾かすのを少し省略してしまう」という相談もよく受けました。気持ちはよくわかるのですが、下ごしらえを省くと、私の実感では仕上がりが安定しにくくなりますし、一般に、生乾きの髪に高温を当てるほど負担もかかりやすいといわれています。ヒートプロテクト剤については、メーカーが「熱を使う前になじませる」使い方を想定して作っている製品があります。ここでの効果を私の言葉で断定はできませんが、下ごしらえのひとつとして取り入れている方は多い印象です。

温度は、髪質と傷みぐあいで決めるものです

温度について、一度きちんとお伝えしておきたいことがあります。コテもヘアアイロンと同じく、一般的には140〜180℃くらいが目安とされています。ただし、これは「この温度なら絶対に安全」という意味ではありません。太くてかたい髪、巻きグセがつきにくい髪は高めの温度でないとうまくカールが入らないことが多く、細くてやわらかい髪や、すでに傷みが気になる髪は、低めの温度から試していくのが基本です。

一度傷んでキューティクルが開いてしまった部分は、その部分自体が元どおりになるわけではありません。トリートメントやオイルは、表面を整えて手触りやツヤを良く見せる助けにはなりますが、傷んだ構造そのものを修復するものではない、というのが売り場でお伝えしていた正直なところです。まずは低めの温度から試して、必要な分だけ上げていく。この順番なら、仕上がりを確かめながら、余計に高い温度を使わずに済みます。

基本の内巻き|毛束をはさんで、内側に返すまで

まずは基本の内巻きから、手順に沿ってお伝えします。

  1. 顔まわりから少し離れた位置で毛束を取り、根元から2〜3センチほど下がったところでコテをはさみます。根元ぎりぎりから巻くと地肌に熱が近づきすぎるので、少し余白を残すのがコツです。

  2. コテを内側(顔の中心方向)に回しながら、毛先に向かってすべらせるように動かします。ここで一気に毛先まで通そうとせず、ゆっくりめの速度を意識すると、熱が均一に入りやすくなります。

  3. 毛先まで巻き終えたら、その場で数秒キープします。目安として5〜10秒ほど、コテの中で髪が落ち着くのを待つイメージです。

  4. コテをそっと外します。ここで急いで手でほどこうとすると、せっかく入ったカールが伸びてしまうので注意が必要です。

「毛束を挟む向きが左右対称になっているか不安」という相談もよくいただきましたが、慣れないうちは鏡で確認しながらで大丈夫です。左右で巻く回数や速度を揃える意識を持つだけで、仕上がりのバランスは整いやすくなります。

外巻き・ミックス|同じ動作の、向きを変えるだけ

外巻きは、内巻きと使う手順そのものは同じで、コテを回す向きが逆になるだけです。顔の外側に向かって毛先を返すイメージで、内巻きと同じように毛束をはさみ、同じ秒数キープします。

ミックス巻きは、上の毛束を内巻き、下の毛束を外巻きにするなど、段によって向きを変える巻き方です。難しく聞こえるかもしれませんが、コテの動かし方自体は内巻き・外巻きの繰り返しなので、慣れてしまえば手間はそれほど増えません。むしろ、全部を同じ向きで巻くよりも自然な仕上がりになりやすく、初めての方にもおすすめしやすい巻き方です。

長さ別のコツ|ロング・ボブ・ショートで気をつけたいこと

髪の長さによって、つまずきやすいポイントが少し変わります。

ロングヘアの方は、毛量が多く1回に巻ける範囲が限られるぶん、毛束を細かめに分ける必要があります。全体を巻き終えるまでに時間がかかるので、「毛束は少なめに、キープの秒数はきっちり」を意識すると、途中で雑にならずに済みます。

ボブの方は、毛先までの距離が短いぶん、コテをはさむ位置がシビアです。根元に近すぎると地肌に熱が近づき、逆に毛先寄りすぎるとカールが弱くなります。何度か位置を変えて試し、自分の髪の長さに合った位置を見つけておくと、毎回迷わずに済みます。

ショートヘアの方は、毛束が小さくなりやすいぶん、熱が伝わるのも早めです。長めの髪と同じ秒数でキープすると熱を入れすぎることがあるので、少し短めのキープ時間から試すのがおすすめです。

「すぐ取れる」人が、やっていないこと

正直な話をすると、私も昔、コテで巻いてもすぐにカールが取れてしまい、しばらく悩んでいた時期がありました。原因は、巻き終えた髪をすぐに手でさわって、形を確かめていたことでした。熱いうちの髪はまだやわらかく、カールの形が定まっていない状態です。そこを触ってしまうと、せっかく入った形がほどけてしまいます。

冷めるまで待つ、という一手間だけで、私の場合は持ちがずいぶん変わりました。全体を巻き終えたら、手ぐしを通す前に少し時間を置く。可能であれば冷風で軽く風を当てて冷ますと、より形が落ち着きやすくなります。

スタイリング剤をつけるタイミングも関係します。巻いた直後の熱いうちにワックスやスプレーをつけると、せっかく整った形を指や手のひらでつぶしてしまうことがあります。冷めてから軽くなじませる、という順番を守るだけで、同じ巻き方でも持ちが変わってくると感じています。

太さ(mm)は、なりたい仕上がりから逆算します

コテの太さは、細かいスペックとして覚えるより、「どんな仕上がりにしたいか」から逆算して選ぶとわかりやすいです。しっかりとしたくっきりカールにしたい方は26mmのような細めのタイプ、ゆるやかで自然な巻き髪にしたい方は32mm前後、ロングヘアで大きめの緩やかな束感を出したい方は38mmのような太めのタイプが目安とされています。すでに手元にコテがある方は、まず今の太さでどんな仕上がりになるかを確かめてから、次に欲しい仕上がりを考えると選びやすいと思います。

やけどとコードの扱いだけは、最初に覚えておいてください

コテはヘアアイロンと同じく高温になる道具なので、安全に関することだけは最初にお伝えしておきます。耳まわりや襟足など、自分から見えにくい位置を巻くときは、素手で髪を支えず、コームや別の毛束を使って地肌との間に距離を作ってください。巻いている最中にコテ本体やコードが顔や首に触れないよう、鏡で位置を確認しながら進めると安心です。

使い終えたあとも、コテ本体はしばらく高温のままです。専用の耐熱ポーチや台に置く、コードは巻きグセをつけすぎずゆるく束ねる、といった扱いを習慣にしておくと、コテ自体も長く使えます。もし頭皮や耳のまわりに痛みや腫れが出た場合は、無理に自己判断せず、早めに皮膚科医に相談してください。

まとめ

コテの巻き方は、下ごしらえ→温度選び→はさむ→回す→キープする→冷ますまでの、いくつかの手順の積み重ねです。最初からきれいに巻けなくても、ひとつずつ手順を守っていけば、少しずつ思うような仕上がりに近づいていきます。焦らず、まずは目立たない内側の毛束から練習してみてください。

巻いた翌日は、逆にまっすぐ伸ばしたい日もあると思います。ストレートアイロンの選び方や値段の差については別の記事にまとめているので、両方気になる方はあわせてどうぞ。

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