ストレートアイロン、値段の差はどこにある?|くせ毛の悩み別に選んだ4本
こんにちは、ミオです。家電量販店の美容家電コーナーで5年ほど働いていました。私自身、広がりやすいくせ毛で、ずっと髪と付き合ってきました。
ストレートアイロンって、正直どれも同じように見えませんか。売り場でも「値段の差がわからない」と言われることが、いちばん多かったアイテムです。
実際には、値段の差はプレートの幅・温度の刻み・プレートの構造に出ます。今日はその中身をほどいたうえで、悩みのタイプ別に4本をご紹介します。私と同じようにくせ毛で悩んできた方の、参考になればうれしいです。
その1|プレートの幅は「髪の長さ」で決める
まず最初に確認していたのが、プレートの幅です。ここを間違えると、使いにくくて出番が減ってしまいます。
24mm前後の標準サイズは、いちばん万能です。ショートからロングまで対応でき、前髪や後ろの細かい部分もはさみやすい。迷ったらこの幅です。
逆に、幅が狭すぎるものは細かい部分に強い一方で、ロングの方だと時間がかかります。「髪が長いのに細いアイロンを買って、朝が終わらない」という声も聞いたことがあります。

28mmなど幅の広いものは、一度にはさめる量が多いので、髪が長い方や量が多い方だと時間が短縮できます。ただ、前髪などの細かい作業はやりにくくなります。
売り場では、「髪が肩より長くて量も多い」という方には幅広を、「ショートやボブ」「前髪も整えたい」という方には24mm前後をおすすめしていました。朝の時間をどれだけ短くしたいかで選ぶといいと思います。
その2|温度は「細かく設定できるか」を見る
次に見ていたのが、温度設定です。ここが、値段の差が出やすいところでもあります。
最高温度が高いこと自体は、実は決定的な差ではありません。大事なのは、自分に合う温度に細かく合わせられるかです。安価なモデルは段階が粗く、「この温度とこの温度の間がいいのに」ということが起きます。
私は自分の髪で、いろいろな温度を試してきました。その話は別の記事にまとめたので、温度そのものが気になる方はそちらを読んでいただければと思います。
ここでお伝えしたいのは、アイロン選びでは「刻みの細かさ」が値段に出るということ。細かく刻めるモデルなら、その日の髪の状態に合わせて調整できます。
売り場でも、「最高温度が何度か」だけを見て選ぶ方が多かったのですが、実際に毎日使うのはその最高温度ではありません。自分がいつも使う温度に、ぴったり合わせられるか。ここを基準にすると、選び方が変わってきます。
もうひとつ、温度が表示されるかどうかも見てください。「強・中・弱」だけの表示だと、いま何度なのかがわかりません。数字で見えるほうが、自分に合う温度を覚えられます。
その3|プレートの表面加工と、すべりのよさ
3つ目は、プレートの表面です。ここは触ってみないとわかりにくいのですが、髪の通り方に直結します。
すべりが悪いと、髪を引っかけながら通すことになります。力を入れて何度も通すことにもつながります。引っかかりにくいほうが扱いやすい、と私は考えています。
私も昔、安いアイロンで髪が引っかかるのを我慢して使っていた時期がありました。毎朝ひっぱるように通していて、いま思えば髪にも手にも負担をかけていたなと思います。プレートの質は、写真では伝わりにくい部分ですが、実際の使い心地をいちばん左右します。
売り場では、実際にプレートを開いて指で表面をなでてもらうことがよくありました。なめらかで、ざらつきがないものを選んでください。あわせて、髪をはさんだときに沈み込むクッション性があると、無理な圧がかかりにくくなります。
意外と効いてくる「立ち上がりの速さ」
3つのポイントに加えて、もうひとつ。売り場では聞かれないのに、使い始めると必ず気になるのが温まるまでの時間です。
朝の支度は、本当に時間がありません。電源を入れてから1分以上待つ機種と、30秒ほどで使える機種では、毎日の体感がまるで違います。待っているあいだに他のことをしていて、結局使わずに出かけた——そんな声を売り場でもよく聞きました。
商品ページに「◯秒で立ち上がり」と書かれていることが多いので、そこも見てみてください。今回の4本でいうと、アゲツヤは30秒で使えるようになり、UR.SALONも100℃まで25秒とされています。毎日使う道具は、こういう小さなストレスの少なさが、続けられるかどうかを決めます。
SALONIA ストレートアイロン 24mm|迷ったらこれ
売り場でいちばん売れていたのが、SALONIA(サロニア)です。手に取りやすい価格で、必要な性能がそろっているのが強みで、はじめての一本として本当によく選ばれていました。
プレート幅は24mmの標準サイズ、最高温度は230℃まで対応します。価格は執筆時点で4千円弱(変動あり)。基本を押さえた作りなので、「まずストレートアイロンを使ってみたい」という方に、素直におすすめできます。
正直にお伝えすると、温度の段階数は商品ページに明記がありません。細かく設定したい方は、あとで紹介するモデルと見比べてみてください。それでも、この価格で毎朝使えるものが手に入るという価値は大きいです。
売り場でも、「はじめてだから、まず安いもので試したい」という方には迷わずこれをお伝えしていました。買ってみて自分に必要な機能がわかってから、次の一本を選ぶ。そのほうが失敗が少ないんです。
プレートの素材はセラミックとチタンで、価格を考えれば十分な構成です。なお、このAmazon限定モデルは黒一色で、専用の耐熱ポーチは付属しません。使い終わりに置く場所は、別に考えておくと安心です。
まずここから始めて、物足りなくなったら上を検討する。そういう買い方ができる一本です。
アゲツヤ チタニウムプロ|うねりが強い方の入口に
「うねりが強くて、なかなか伸びない」という方に売り場でご案内していたのが、アゲツヤです。最高220℃に対応し、プレートには熱伝導の高いチタニウム加工が使われています。価格は執筆時点で4千円台(変動あり)。
うれしいのが、電源を入れて30秒で使えるようになること。朝の身支度の途中で温まるのを待たなくていいのは、毎日のことなので効いてきます。忙しい朝に、この差は大きいです。
ラウンドヘッドの形で、カールもできる2WAY仕様。前髪を整えたり、毛先に少し動きをつけたり、と一本で使い分けられます。プレートは上下左右に動くクッション構造で、髪をはさんだときの圧が逃げる作りです。
ひとつご注意を。このリンク先はヴィヴィッドピンクの箱潰れ特価品です。色や在庫の状態は変わることがあるので、購入前に商品ページで確認してください。
また、温度は80〜220℃の5段階で、刻みは粗めです。連続使用は30分程度までとされているので、時間をかけて仕上げたい方は次のモデルも見てみてください。
高温を使えるモデルではありますが、いつも高い温度で使う必要はありません。髪の状態を見ながら、必要な温度を選んでください。高温が出せることと、高温で使うことは別の話です。
海外対応なので、旅行や出張に持っていける点も便利です。うねりに手を焼いてきた方が、まず高温タイプを試すときの候補になると思います。
UR.SALON ストレートアイロン 28mm|温度を細かく決めたい方へ
「温度を細かく合わせたい」という方に、いちばん向くのがこちらです。60℃〜230℃を5℃刻みで設定できるのが、大きな特徴です。価格は執筆時点で1万4千円ほど(変動あり)。
5℃刻みというのは、かなり細かい設定です。低めの温度でやさしく整えたい日、しっかり伸ばしたい日と、その日の髪に合わせて選べるのは、大きな安心につながります。私のように髪の状態が日によって変わる方には、この自由度がありがたいところです。
プレートは、上下左右に沈み込む3Dクッション構造。髪をはさんだときの過度な圧を逃がしてくれる作りです。
メーカーは、プレートに加工した特殊シート(ツヤシャインプレートPRO)が、濡れた髪に高温が触れたときに起きる「水蒸気爆発」を防ぐと説明しています。ただし、この機能があっても濡れた髪に使ってよいという意味ではありません。乾かしてから使うのは、どのアイロンでも同じです。
メーカーはマイナスイオン(静電気を抑える目的で搭載される機能)を高濃度で出すと説明しています。体感の差は人によるので、期待しすぎない前提で見るのがいいと思います。
幅は28mmと広めなので、髪が長い方・量が多い方にとくに向いています。逆に、ショートの方や前髪を細かく整えたい方には、少し扱いにくいかもしれません。自分の髪の長さと合うかを確認してから選んでください。
価格は上がりますが、温度とプレートの構造の両方にコストがかかった構成です。毎朝使うものに、そこまで求めたい方には選ぶ理由があると思います。
ヴィダル サスーン スチームストレート|スチームで整えたい方へ
最後に、少し毛色の違うものを。ヴィダル サスーンのスチーム機能つきモデルです。価格は執筆時点で1万6千円台と、4本の中でいちばん高い価格帯になります。
大量のスチームを出しながら髪を通すという考え方で、ツヤのある仕上がりを目指すタイプです。乾いた髪に高温を当てるだけ、という使い方とは違うアプローチになります。
もうひとつ便利なのが、着脱式のサイドコームが2種類付属していること。髪をとかしながら整えられるので、後ろの髪もからまりにくく扱えます。
温度は5段階での調整に対応。細かさでは先ほどのモデルに譲りますが、スチームという別の切り口で選びたい方に向いています。
売り場でも、スチームつきは「気になるけれど、どうなんだろう」と聞かれることが多いカテゴリーでした。くせ毛の方から「スチームのほうが扱いやすかった」という声も聞くので、選択肢として知っておくと役立ちます。
ただし、正直な注意点もあります。本体は約570gと、今回の4本ではいちばん重いです(軽いものは260g前後)。毎朝握るものなので、腕が疲れやすい方や時短を優先する方には向きません。スチーム用の水を入れる手間もあります。
そして、スチーム機能があるからといって、濡れた髪に使えるわけではありません。ここは次にお話しする注意点と合わせて、必ず取扱説明書を確認してください。
使うときに、必ず守ってほしいこと
道具の話の最後に、大事なことをお伝えします。濡れた髪にアイロンを使わないでください。
髪が濡れたまま高温を当てると、水分が急激に蒸発して髪を傷める原因になると言われています。しっかり乾かしてから使うのが基本です。
「半乾きくらいのほうが伸びやすい気がする」と言われることがありますが、濡れた髪のまま使うのは避けるほうがよい、とされています。ドライヤーで根元から乾かして、そのあとにアイロン。この順番が基本です。
そして、同じ場所に何度も当てないこと。一度でうまく伸びないと、つい繰り返してしまいますが、それが負担につながります。うまく通らないときは、温度や髪の量を見直してみてください。一度にはさむ量が多すぎると、内側の髪に熱が伝わらず、結果的に何度も通すことになります。
それから、使い終わったら電源を切って、熱が冷めてから片づけること。当たり前のようですが、朝の慌ただしさで忘れがちです。私も一度、電源を入れたまま出かけてしまってヒヤッとしたことがあります。自動で電源が切れる機能があるモデルだと、その点は安心できます。
髪や地肌の状態が気になるとき、かゆみや異常を感じるときは、皮膚科や美容師さんに相談してください。道具でどうにかするより、専門家に見てもらうほうが確実です。
まとめ|幅・温度・プレートの3点で選ぶ
ストレートアイロン選びは、プレートの幅(髪の長さで決める)、温度の細かさ、プレートのすべり。この3つを見れば、値段の違いも納得できるようになります。
まず始めるならSALONIA、うねりが強い方はアゲツヤ、温度を細かく決めたいならUR.SALON、スチームを試したいならヴィダル サスーン。どれも、それぞれの良さと弱点があります。
迷ったときは、まず自分の髪の長さで幅を決めるのがいちばん確実です。そこから予算に合わせて選べば、大きく外れることはありません。
同じくせ毛で悩んできた身として言えるのは、自分の髪に合う道具を選べると、朝の時間がずいぶんラクになるということです。あなたに合う一本が見つかりますように。
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ヘアアイロンの温度について、私が実際に試してわかったことはこちらに書きました。
ドライヤーの選び方も、あわせてどうぞ。乾かし方から変えると、アイロンの通りも変わります。
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