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ドライヤーの選び方は「風量・温度・重さ」で決まる|元販売員が売り場で見ていた3つの数字

ドライヤー売り場に立っていたころ、私がお客様にいちばん多く聞かれたのが「結局、どれがいいの?」でした。

棚には何十種類も並んでいて、値段も数千円から10万円近くまで幅があります。パッケージには聞き慣れない言葉が並び、正直、選ぶのがしんどいですよね。

でも、売り場での経験から言うと、自分に合うドライヤーは、スペック表のたった3つの数字を見れば、かなり絞り込めます。風量・温度・重さ。この記事では、その3つの読み方を、元販売員の目線でお話しします。

派手な機能の話は、いったん置いておきます。まずは土台になるこの3つから。ここが分かると、売り場でもネットでも、迷いがぐっと減るはずです。

以下で具体的なおすすめ商品も紹介しています^^

売り場で、私が最初に聞いていたこと

具体的な機種の話に入る前に、ひとつだけ。

売り場でお客様の相談に乗るとき、私が最初に聞いていたのは、商品のことではありませんでした。「髪の量は多いほうですか」「朝と夜、どちらで乾かすことが多いですか」「置き場所は決まっていますか」。こんな、暮らしの質問です。

というのも、ドライヤーに、万人にとっての正解はないからです。髪の量が多い人と少ない人、朝が忙しい人とゆっくりな人では、選ぶべき一台がまるで違います。

だからこの記事の3つの数字も、「良い・悪い」ではなく「あなたの髪と暮らしに合うか」という物差しで読んでみてください。それが、買ってから後悔しないいちばんの近道です。

風量:いちばん見落とされて、いちばん効く数字

3つの中で、私がまず見てほしいのが風量です。売り場でも、いちばん体感の差が出るところでした。

風量は「1分間にどれだけの空気を送れるか」を表す数字で、カタログには毎分◯立方メートル(m³/分) のように書かれています。数字が大きいほど、たくさんの風で髪を乾かせる、と考えて大きく外れません。

なぜ風量が効くかというと、髪は熱より風で乾かすほうが、負担を抑えやすいと言われるからです。強い風で早く乾けば、その分、熱を当てる時間が短く済みます。乾かす時間が短くなるのは、忙しい朝にもうれしいポイントです。

とくに髪の量が多い人、ロングの人、乾かすのが面倒で後回しにしがちな人は、風量を最優先にして選ぶと満足度が高いです。逆に髪が少なめ・短めの人は、最強クラスの風量までは必要ないことも多く、その分を軽さや静かさに回すという考え方もできます。

売り場でも、風量の強い機種を試したお客様が「これ、全然違う」と驚かれることがよくありました。数字だけだとピンと来にくいので、可能なら店頭で風を手に当ててみるのがおすすめです。

温度:高ければいい、ではない

次が温度です。ここは少し誤解されやすいところで、「熱いほうがよく乾く=良い」と思われがちなのですが、そうとも限りません。

たしかに高温は早く乾きます。ただ、熱は髪や頭皮にとって負担にもなるので、高ければ高いほど良い、という単純な話ではないんです。最近は、熱くなりすぎないよう温度を自動で調整してくれる機種も増えています。

見るべきは温度の最高値より、風量とのバランスと、温度をこまかく調整できるかです。風量がしっかりあれば、そこまで高温に頼らなくても乾きます。温風と冷風を切り替えられると、仕上げに冷風を当てて髪を落ち着かせる、といった使い方もできて便利です。

頭皮が乾燥しやすい人や、髪のダメージが気になる人は、高温一辺倒ではなく、温度調整のしやすさを重視すると失敗しにくいと思います。

重さ:毎日握るから、後から効いてくる

意外と見落とされがちなのが重さです。スペック表では地味な数字ですが、毎日握るものなので、じわじわ効いてきます。

ドライヤーの重さは**グラム(g)**で書かれています。髪の量が多い人やロングの人は、乾かす時間が長くなるぶん、腕への負担が積み重なります。「乾かしている途中で腕がだるくなる」というお悩みは、売り場でも本当に多く聞きました。

ただし、ここにも落とし穴があります。軽い機種は、風量が控えめなこともあるんです。軽さだけで選ぶと、今度は乾くのが遅くて結局腕が疲れた、ということも起こります。

だから重さは、単体で見るより「風量とのバランス」で考えるのがコツです。しっかりした風量がありつつ、無理なく持てる重さかどうか。可能なら、実際に手に持って、腕を上げた姿勢をとってみると、毎日使う自分の姿がイメージしやすくなります。

くせ毛・うねりが気になる人が、追加で見るところ

ここは、私自身がずっと悩んできたので、少し丁寧にお話しさせてください。私の髪は湿気の多い日にぶわっと広がる、くせ毛です。

くせ毛やうねりが気になる人は、3つの数字に加えて、風の方向をまとめやすいかを意識すると変わってきます。髪は、キューティクルが上から下に整うと、表面がなめらかに見えます。だから、上から下へ風を当てて乾かせる形状や、風がまとまって出るタイプは、くせ毛と相性が良いことが多いです。

くせ毛の人ほど、風量はしっかりめがおすすめです。生乾きはうねりや広がりのもとになりやすいので、根元まで一気に乾かせる力があると、朝のまとまりが違ってきます。私も、風量を意識して選ぶようになってから、雨の日の憂うつが少し軽くなりました。

もちろん、ドライヤーだけで髪質そのものが変わるわけではありません。あくまで「乾かし方をラクにする道具」として、無理のない範囲で選んでもらえたらと思います。

値段は「どこにお金を払うか」で考える

最後に、いちばん悩ましい値段の話を。ドライヤーは数千円から10万円近くまであって、何が違うのか分かりにくいですよね。

ざっくり言うと、価格が上がるほど風量・静かさ・付加機能・デザインが底上げされていく傾向があります。ただ、高い機種が誰にとっても正解かというと、そうではありません。大事なのは、自分が価値を感じるところにお金を払えているかです。

毎日長い髪を乾かす人が風量にお金をかけるのは、時短にも髪の負担軽減にもつながって、納得感があります。一方、乾かす時間が短い人が最上位機種を選んでも、機能を持て余してしまうこともあります。予算の中で、自分がいちばん困っていることを解決してくれる一台を選ぶ。これがいちばん後悔しない考え方だと、売り場で何度も感じました。

最後に、売り場で伝えきれなかったこと

ドライヤー選びは、風量・温度・重さの3つを、自分の髪と暮らしに当てはめて見るだけで、ぐっとラクになります。

売り場では、レジが混んでいると、ここまで丁寧にお話しできないこともありました。「もっと聞きたかっただろうな」と、心残りだったお客様の顔を今でも思い出します。この記事が、そのときお伝えしきれなかったことの埋め合わせになればうれしいです。

具体的にどの機種がいいのか、というおすすめは、また別の記事で、実際のモデルを挙げながらお話しするつもりです。まずは今日の3つの数字を、あなたの物差しとして持っておいてもらえたら。それだけで、次にドライヤーを選ぶときの景色が、少し変わるはずです。

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ミオ|美容家電の元販売員
家電量販店で約5年、美容家電コーナーを担当していた元販売員です。自身も広がりやすいくせ毛と付き合いながら、何百人もの髪と肌の相談に乗ってきました。
「値段やランキングではなく、自分に合うかで選ぶ」をモットーに、美容家電の選び方を綴っています。あなたの毎日の支度が、少しラクに楽しくなりますように。

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