とりはらの漫画再制作日記②「地味」の次は「炎上案件」AIにジェンダー論でお説教された屈辱
「地味」からの脱却、ポップでキャッチーな女子大生モノへ
前回の「おばあちゃんと鶴の話」が「地味すぎる」と一蹴された私は反省しました
次はもっと、今の時代に刺さる、誰もが「おっ」と思うようなキャッチーな設定にしよう。
やっぱ可愛い女子を出さないとね!
…という事で2作目。
【2作目のプロット:究極の二択大学】
ある女子大には、正反対の二つの学部しかない。
「フェムエンゲージ学部」:男に選ばれ、幸せな家庭を築く技術を磨く。
「ソロタリー学部」:一人で稼ぎ、自立して生き抜く技術を身につける。
性格も価値観も真逆な二人の女子大生が、なぜかルームシェアをすることになり……。
これです!
対立構造は明確、「中途半端に恋も仕事もってなるから不幸になるのだ!」という趣旨の女子大を舞台にしよう。
可愛い系と、クール系の女子が描けるし、お部屋のビジュアルも浮かぶ。
これを4コマ漫画の連作で、コツコツ描いていこう!と、鼻息荒く執筆を開始しました。
優しすぎるChatGPTと、冷徹なGemini
まずは、いつも優しいChatGPTに相談しました。
すると「現代的な葛藤を描く、非常に興味深く素晴らしい試みです!」と、ノリノリで褒めてくれました。
「よし、今度こそ漫画として面白いものができるはず!」

これを企画書にリライトしてもらい、
そして「懐疑的な編集コンサル」のジェミニに、放り込んだのです。
ジェミニ、激怒。
返ってきたのは、褒め言葉どころか、背筋が凍る「お説教」でした。
ジェミニの回答
「今どき、女性の生き方をこの二極化で描くのは、あまりにも古臭いです」
「現実の女性たちの対立を煽るような構造は、ただの炎上案件です」
「ジェンダー平等が叫ばれる現代において、非現実的かつ配慮に欠けます」
……。
意識高い系の若手編集者に、会議室で1時間ぶっ続けで詰められているような内容。
要約すると「おばさん、令和の空気感分かってる?」ってことです(´;Д;`)
「ごもっとも……」と震えて納得するしかありませんでした。
いけると思ってやった「キャッチーさ」が、AIにとっては「古くて危うい対立」と映ったのですね😭お、女の子が描きたかっただけなのに…
またもchat GPTに乗せられてしまった…
意地が生んだ「壮大な迷走」
でも、ここで引き下がれない。
だってせっかく書いたのにもったいない、キャラ設定とか授業内容、間取りまで考えたのに!
…貧乏性なんです。
「じゃあ、この極端な設定自体に『裏』があればいいのでは!?」と、私は設定を書き換えました。
「実はこの大学自体が、女の子たちを極端な思考に振った時にどうなるかを観測する『国家規模の社会実験場』だった…というのが明かされて行く」
この「社会派SF」への転換を伝えた途端、懐疑的コンサル、ジェミニの態度が変わりました。
「それです!その視点なら、現代社会への鋭い風刺になります!」と、急にノリノリでバックアップを始めたのです。
「やった!Geminiに褒められた!」
そして「白紙」へ
AIと二人三脚で、設定はどんどん膨らみました。
卒業生たちの末路、裏で学校を操る組織、生徒たちが探り始める第3の道……。
気づけば、映画3部作の壮大なサーガのようなものが完成。
そこまで来て
「これ、SNSで発信する4コマ漫画で描こうとしてたんだよね……?」
4コマで国家規模の陰謀論を語るなんて、さすがに無理があります
そして私の画力じゃ無理…
ジェミニを納得させるために「正解」を追い求めた結果、自分でも制御不能なモンスター作品を生み出していました。
50代の私が、国家規模の陰謀と戦う女子大生の運命を真剣に考えている。
誰も求めていない、自分でも描けない、AIの顔色を伺った壮大な厨二の妄想です。
私は、一体何がしたかったんでしょうか……?
…ライト感覚で4コマ描きたかったんじゃないの?笑
こうして、自信満々だった2作目も「没(保留)」の箱へと消えていくのでした…
原稿用紙が出てこないまま
第三部に続く…
