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吸うほど、苦しくなる━息は吸う前に吐く

登山中に学んだ「先に吐く」呼吸法が、
焦りや自己否定の連鎖を断ち切るヒントになる。
頑張り続けてきた人へ。

吸うほど、しんどくなる人へ。
頑張っているのに、進めない日がある。

急な登りで、呼吸が乱れる。
吸っても吸っても足りない感じがして、余計に焦る。
息が浅くなって、足が止まりそうになる。

苦しいときほど、人は吸おうとする。
足りないものを、外から足そうとする。

私もずっとそうだった。
ちゃんとやってきたはずなのに、
どこかで「まだ足りない」と思っていた。

できなかったことばかり数えて、
続けてきたことは、数えなかった。

吸い続けて、
自分で自分を締めつけていた

そのとき、思い出した。
吸う前に、まず吐く。

長く吐く。
体の奥にたまったものを、外に出す。
すると、次の息は、勝手に入ってくる。
無理に吸わなくても、入る。

山で覚えたこの感覚は、
下界に降りてからも変わらなかった。

足りないんじゃなくて、
抱え込みすぎていただけだ。

ちゃんと歩いてきたのに、
それをなかったことにして、
「まだ足りない顔」で歩いていた。

だから今は、立ち止まる。
そして、先に吐く。

焦りも、見栄も、
「足りない」という思いも、いったん外に出す

人はすぐには変われない。
でも、ここまで歩いてきた距離は消えない。

失敗も遠回りも、
うまくいかなかった時間も、
全部、ココにある

だから、まず穏やかに言う。
もう、十分やってるよな」と。

整えてから、また歩く。

息は、ちゃんと入ってくる。
それでいい。


おわりに|歩いてきた距離を軽く扱わないで

最後まで読んでくれて、ありがとう。
スキやフォロー、コメントをもらえるたびに、
あ、誰かに届いたんだな」って思えます。

無理に反応しなくても大丈夫。
ただどこか一行でも引っかかったなら、それで十分です。
また山で拾った話を、持ち帰ってきますね。


作者プロフィールはこちら

▶良ければ、過去作にもどうぞ。山を歩きながら少しずつ変わっていった感覚を、別の旅でも書いています。⤵︎


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