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接種後の歩行困難、歩行器での生活

10代の新型コロナワクチン接種率が高くなるにつれて、厚労省のサイトで公開されている「新型コロナワクチン接種後の副反応疑い報告」にも、10代の症例報告が増えています。接種後に出ている症状は、大手メディアで報道されているものだけではありません。5歳~11歳への接種を検討している保護者の皆様に、どのような症状が出ているか知っていただきたいので、気になる症例を紹介していきます。

検査で異常がないのに歩行障害

今回は、接種数日後に下肢に力が入らなくなり、歩行困難になった事例を取り上げます。

厚労省サイト ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)> 第75回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第26回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)資料 1月21日

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00037.html

資料1-2-3-1より。
紹介する報告は、重複している部分などは編集してあります。BNT162b2は、コミナティ筋注(ファイザー製)のことです。※は、こちらで補足しました。

事例:16438 12歳女性 コミナティ筋注 2回目接種 ロット番号:FJ1763
関連する病歴は報告されなかった。
併用薬は以下の通り:
六君子湯(上腹部痛のため、開始日:2021/09/27、終了日:2021/10/04)、セレキノン(腹痛、軟便のため、開始日:2021/09/27、終了日:2021/10/04)。
ワクチン接種歴:2021/09/11 11:50、コミナティ(ロット番号:FE8162)初回接種、副反応:有害事象なし。

事象の経過は以下の通りであった:
2021/10/02 11:58、bnt162b2(コミナティ)2回目接種
10/02 夜から 10/03 に摂氏 38 度台の発熱があった。
10/04 は摂氏 37 度台の微熱があった。
10/05 平熱で、体がしびれて重くなり、下肢に力が入らず、立ち上がれなくなった病院に救急搬送された。意識清明だが、歩行困難のため入院した。
頭部 MRI、頚部 MRI、一般血液検査では異常なしであった。
10/07 神経内科のある医療センターに転院した。
胸部・頭部、腰部の造影 MRI、血液・髄液の一般検査及び各種抗体検査、ビタミンB1、B12、葉酸、甲状腺機能、末梢神経伝導検査等異常なしであった。現時点では診断不明であった。
10/31 筋力低下(下肢>上肢)と疲れやすさが残るが、歩行器での自宅生活が可能となり、退院した。リハビリ治療のみ継続中であった。
現在、車椅子では可能であった。

報告医師は事象を重篤(2021/10/05 から 2021/10/31 まで入院)と分類した。報告医師は事象と bnt162b2 との因果関係は関連ありと評価した。
他要因(他の疾患等)の可能性はなかった。

報告医師のコメントは以下の通りであった:
現時点での各種検査結果からは、既存の診断がつかない為、発症経過よりコミナティ筋注による副反応の可能性を考えている。報告者はワクチンと事象との因果関係を評価不能と評価した(報告のとおり)。←?(※)

追加情報:
2021/11/24、保護者のみが、医療センター小児神経内科をセカンドオピニオン外来で受診した。画像では判断できないが、一過性の頚髄の血栓ができ、数時間以内に改善したものの、一過性虚血が起こり、上肢下肢の筋力低下を引き起こした可能性があった。

2021/11/29、リハビリ治療継続中、現状は外出時は車イス、そして自宅では歩行器を使用していた。
症状発症時、ワクチン接種後の発熱がおちついて、患者が登校した日に体育でシャトルランを行った直後であった。報告者は、それが発症に関係があったかどうか知りたかった

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000884905.pdf

※「本報告は、規制当局経由で連絡可能な報告者(医師)から入手した自
発報告である」とあるので、報告者=報告医師だと思うのですが、因果関係の評価が関連ありと、評価不能の2つある意味がわかりません。

この事例も、「体育でシャトルランをしたことが関係あるのか知りたい」と医師が報告しています。接種後の運動が関係あるのか、医師にもわからないということです。医師が「知りたい」から報告した事例は、以前にも取り上げました。

そして、治らない頭痛など、他の症状と同様に「検査をしても異常なし」なのに、これほどの症状がでています。ワクチン接種後の体内で、何が起きているのでしょうか。

資料1-2-1より。
(製造販売業者からの副反応疑い報告)

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000884773.pdf

血栓症については、血小板減少症を伴うものについて、副反応疑いの報告対象として具体的に挙げられています。この事例では、血液検査で異常がなかったようなので、血小板の減少はなかったと思われます。

副反応疑い報告の方法 
報告の対象となる症状は次の通りです。
●アナフィラキシー(ワクチンとの関連によらず、接種後4時間以内に発生した場合が報告の対象です。)
血栓症(血栓塞栓症を含む。)(血小板減少症を伴うものに限る。)(ワクチンとの関連によらず、接種後28日以内に発生した場合が報告の対象です。)
●心筋炎(ワクチンとの関連によらず、接種後28日以内に発生した場合が報告の対象です。)
●心膜炎(ワクチンとの関連によらず、接種後28日以内に発生した場合が報告の対象です。)
医師が予防接種との関連性が高いと認める症状であって、以下に該当するもの(予防接種との関連性が高いと医師が認める期間に発生した場合が報告の対象です。)
・入院治療を必要とするもの
・死亡、身体の機能の障害に至るもの
・死亡若しくは身体の機能の障害に至るおそれのあるもの

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_hukuhannou_youshikietc.html#tts

それ以外の症状については、「医師が関連性が高いと認めた場合」と書かれています。つまり、医師が関連性が高いと認めなければ報告されないということです。

ですから、接種後に起きていても、すべてが報告されているわけではありません。それでも、歩行障害の報告は、少なくはありません。

資料1-2-1より。
(製造販売業者からの副反応疑い報告)

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000884773.pdf

歩行障害の程度がどれくらいかはわかりませんが、上記と同じぐらいの症状が出ているとしたら、生活に支障が出ます。このようなリスクがあっても、接種のベネフィットの方が上回ると言えるのでしょうか。