「接種後の激しい運動は避ける」とは、何日後まで?~運動中に起きた事例~
10代の新型コロナワクチン接種率が高くなるにつれて、厚労省のサイトで公開されている「新型コロナワクチン接種後の副反応疑い報告」にも、10代の症例報告が増えています。接種後に出ている症状は、大手メディアで報道されているものだけではありません。5歳~11歳への接種を検討している保護者の皆様に、どのような症状が出ているか知っていただきたいので、気になる症例を紹介していきます。
てんかん(長距離走の練習後に発現)
厚労省サイト ホーム> 政策について> 審議会・研究会等> 厚生科学審議会(予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)> 第75回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第26回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(合同開催)資料 1月21日
今回は1月21日公開の報告から、運動中に何らかの症状が出た事例を紹介します。小学校の先生、体育の先生、運動部の顧問をしている先生などにも、ぜひ知っていただきたい事例です。
資料1-2-3-1より。
紹介する報告は、重複している部分などは編集してあります。BNT162b2は、コミナティ筋注(ファイザー製)のことです。
事例:16332 14歳女性 コミナティ筋注1回接種 ロット番号:FK0108
患者は、病歴がなかった。
2021/10/15、BNT162b2(コミナティ)1回目の接種を受けた。
2021/10/15、接種直後から頭痛、発熱、倦怠感を発現した。
10/29 朝 07:30 から長距離走の早朝練習開始した。
15 分間の練習終了 10 分後から頭痛が出現し、すぐに右足のけいれんが加わった。治まらないため救急搬送された。
緊急 EEG (※脳波検査)後にジアゼパム 10mg でけいれんは頓挫した。Todd 麻痺(※発作後、けいれんを起こした身体の部分が一時的に麻痺して動きにくくなる)が残るため1泊入院となった。発作時、右後頭部(O2)に 3~4Hz の中等~高振幅の徐波がほぼ連続して認められ、ジアゼパム IV (※静脈注射)後に消失した。
脳 MRI・MRA で異常を証明できず、ASL 法(※MR による血流を計測する一手法)でも灌流異常を証明できず、バルプロエート内服で外来フォロー中である。
2021/10/29、てんかん(ミオクロニー発作)、頭痛の転帰は、回復したが後遺症ありで、事象てんかん(ミオクロニー発作)はバルプロ酸を生涯内服する治療を受け、頭痛は治療を受けなかった。発熱、倦怠感の転帰は、新たな治療なしで回復であった。
報告医師は事象を重篤(2021/10/29 から 2021/10/30 まで入院)と分類した。
報告医師は事象と bnt162b2 との因果関係は関連ありと評価した(症状はワクチン接種の直後に発生した)。他要因(他の疾患等)の可能性はなかった。2021/10/30 、けいれんの転帰は回復したが後遺症あり(てんかん)であった。
報告者のコメント:強すぎるワクチンの免疫反応により、脳神経炎が生じたか、脳血管炎の結果として脳神経に重大な影響を生じたものと考えられる。
接種直後に頭痛などがあり、2週間後に長距離走の早朝練習をしたら、頭痛とけいれんが発現して救急搬送された事例です。医師は、ワクチン接種との因果関係ありと評価しています。脳の検査をしても異常が見られないのは、他の「治らない頭痛」(Vol.16)の事例と似ています。
この事例で重要なのは、「事象てんかん(ミオクロニー発作)はバルプロ酸を生涯内服する治療を受け」という部分です。「生涯内服する治療」の意味がよくわからなかったのですが、てんかんの治療について調べてみると、大変なことだとわかりました。
以下は、MSDマニュアルプロフェッショナル版から、医療従事者向けの説明です。必要な部分だけ引用しています。
若年性ミオクロニーてんかんには,通常は生涯にわたる治療が推奨される。
抗てんかん薬はいずれも,アレルギー反応として猩紅熱様または麻疹様発疹を引き起こす可能性がある。
●妊娠中の抗てんかん薬の使用
抗てんかん薬は催奇形性のリスク上昇と関連する。
ただし,妊娠中に全般起始発作がコントロールされないと,胎児の傷害や死につながる可能性があるため,一般に薬物治療の継続が望ましい。女性患者には抗てんかん薬が胎児に与えるリスクを伝えておくべきであり,またリスクは大局的に捉えるべきである;アルコールはどの抗てんかん薬よりも発育中の胎児に対する毒性が強い。
てんかんにはいくつか種類があり、例えば若年性ミオクロニーてんかんの場合は、「生涯にわたる治療が推奨される」と書かれています。この事例のてんかんも、薬をずっと飲み続けなければならないということでしょうか。
妊娠中に飲まないと、「胎児の傷害や死につながる可能性がある」とあります。飲んだ場合の催奇形性のリスクを一般向けにした「MSDマニュアル家庭版」を見ると、「妊娠中に抗てんかん薬を使用すると、流産したり、脊髄、脊椎、または脳に先天異常のある子どもが生まれたりするリスクが高まります」と書かれていました。
ワクチン接種による副反応の後遺症としててんかんになったら、てんかんの治療薬の副作用と生涯向き合っていかなければならないなんて、14歳の女性にとって辛すぎます。報告医師が言うようにワクチン接種と関連があるなら、なぜもっと周知させないのでしょうか。
資料1-2-1には、ミオクロニーてんかんは1例しかありませんが、てんかんとして報告されている可能性もあります。ワクチンとの関連に気づいていない場合など、すべてが副反応疑いとして報告されているわけではないので、実際はもっと多いかもしれません。


厚労省のサイトで公開されている「重篤副作用疾患別対応マニュアル」に、痙攣・てんかんもあります。他の薬でも起きるということは、新型コロナワクチン接種後に起きる可能性も、十分あるのではないでしょうか。

バスケの練習中に意識消失
次は12歳女性、「てんかんや不整脈などの可能性も否定できない」という事例です。
事例:16572 12歳女性 コミナティ筋注2回目接種 ロット番号:FE8162
本報告は、COVID-19 ワクチン有害事象報告システム(COVAES)を介して入手した、連絡不可能な報告者(その他の医療専門家)からの自発報告である。
患者の関連する病歴および併用薬は報告されなかった。
ワクチン接種歴:コミナティ1回目接種 ロット番号:FE8162
2021/11/19、bnt162b2(コミナティ) 2 回目接種。
2 回目接種(2021/11/19)翌日、バスケットボールの練習の際、目の前が暗転し、意識消失にて、転倒、頭部打撲した。
数分で意識改善したが、会話および手足の稼働が不可な状況であり、患者は病院の救命救急センターへ搬送された。
到着時(症状の発症 50 分後)までに発語、四肢麻痺改善。38 度の発熱以外バイタルサインの異常はなかった。経過観察後、小児科へ転科した。
翌日より意識清明、解熱および脳波に特段の異常はなかった。
起立持続による血管迷走神経性失神の可能性を考えたが、意識回復後の Todd 麻痺を思わせる症状が 50 分持続しており、血管迷走神経性失神としては非典型型と考えた。てんかん、不整脈等の可能性も否定できないため、以下の方針とした。
外来にて頭部 MRI、ホルター心電図、脳波フォローを実施。起立負荷試験を行い、起立性調節障害の素因を精査した。
てんかん(医学的に重要)、不整脈(医学的に重要)はいずれも 2021/11/20 に発症、転帰「軽快」、またいずれも「てんかん、不整脈等の可能性も否定できない」と記載。
意識消失、四肢麻痺、失神、発作後麻痺、てんかん、不整脈、視力障害、転倒、挫傷、自発発語の減少、発熱、起立不耐性の結果として、補液による治療を含む治療処置がとられた。
コロナワクチンとの直接的な因果関係はないと考えるが、ワクチン接種後の発熱が今回のエピソード発生に関与した可能性があるため、報告とした。
報告者は、コロナワクチンとの直接的な因果関係はないと考えていますが、「ワクチン接種後の発熱が今回のエピソード発生に関与した可能性がある」とも言っています。それならば結局、コロナワクチン接種が関係しているのではないでしょうか。コロナワクチン接種の副反応として、発熱は広く知られています。
心筋炎(接種翌日に長距離走)
3例目は、報告医師のコメントに注目していただきたいです。
事例:16336 13歳男性 コミナティ筋注2回接種 ロット番号:不明
ワクチン接種歴は以下を含んだ:COVID-19 ワクチン(初回、製造販売業者不明)。
関連した既往歴は無かった。ワクチンの予診票での注意点は無かった。
臨床経過は以下の通りだった:
2021/11/04 19:00、BNT162b2(コミナティ)2 回目接種。
2021/11/08 02:00(ワクチン接種の 3 日と 7 時間後)、急性心筋炎が発現した。
2021/11/08 02:00 ごろ、胸痛が発現した。
患者は報告者の病院を受診した。トロポニン、CK、MB の上昇があった。ECG (※心電図)と UCG(※心エコー) では明らかな変化は無かった。
2021/11/08(ワクチン接種の 4 日後)、患者は病院に入院した。
2021/11/13(ワクチン接種の 9 日後)、事象の転帰は回復であった。
報告医師は、報告事象と bnt162b2 間の因果関係は評価不能とした。
他の要因(他の疾患等)の可能性は無かった。
報告医師のコメントは以下の通り:
禁止していたのに、接種翌日に長距離走をしたらしい。
報告医師は、「禁止していたのに、接種翌日に長距離走をしたらしい」と言っています。この1文だけでは、禁止の経緯がわかりませんが、接種翌日の長距離走が発症に関連していると読み取れます。
接種後の運動について
一般にも、接種後に激しい運動をしないようにとは言われていますが、どれくらい周知されているのでしょうか。2例目も、翌日にバスケを練習しています。1例目は、接種から2週間後に長距離走の練習です。接種後、激しい運動はいつまで避ければよいのでしょうか。
厚労省のサイトには、下記のように書かれています。

ワクチンを接種した後は、接種部位の痛みが出たり、倦怠感、発熱、頭痛や関節痛などが生じることがあります。このような症状が出たときのために、できるだけ接種当日や翌日に無理をしないですむように予定を立てておくとよいでしょう。
ワクチンを受けた当日は、激しい運動や過度の飲酒などは控えましょう。
運動については、「当日は控えましょう」としている程度です。当日だけで、よいのでしょうか?
Vol.3ではランニング中に突然卒倒し、心停止した16歳の事例を取り上げました。この事例も、2週間後ぐらいに起きています。
運動部に入っている場合や、学校でマラソン大会などを予定している場合など、いつまで激しい運動を避ければいいのかわからないので、先生方も困るでしょう。けれども、医師や専門家にもわからないのだと思います。
以前の記事でも取り上げましたが、このワクチンの臨床試験が始まったのは、2020年の4月です。国内の臨床試験が始まったのは2020年10月。そして、2021年2月には日本でも特例承認されました。

特例承認に係る報告書では、なぜか開発を始めた月が黒塗りです。WHOが武漢市で発生した肺炎が新型コロナウイルスによるものであると発表したのは、2020 年 1 月 12 日。開発が始まったのが1月でも2月でも3月でも、ラットなどによる非臨床試験の期間が短く、ヒトに接種し始めるのが異常に早い。さらにイギリスやアメリカ、イスラエルなどでは、2020年12月には実用が始まりました。それまでに研究されていたとしても、開発開始から1年も経たないうちに販売されたのです。
日本製薬工業協会のサイトには、下記のように書かれています。
Q33.1つのくすりを開発するのに、どれくらいの年月がかかりますか。
(1)基礎研究(2~3年)
(2)非臨床試験(3~5年)
(3)臨床試験(3~7年)
(4)承認申請と審査(1~2年)
(2)と(3)を最短で行っても、通常なら6年ぐらいかかります。それが今回のワクチンは、両方で1年未満という短さです。
臨床試験については、「治験は3段階に分かれていて、病院などの医療機関で、あらかじめ同意を得た健康な人や患者さんを対象に繰り返し試験をおこない、データを収集して、くすりとしての可否を判断します」と書かれています。
今回も3段階行われていますが、この短さでは中・長期的な安全性は確認できるはずがありません。
以前の記事で取り上げた5歳から11歳用の特例承認に係る報告書にも、下記のように書かれています。

12歳以上用に関しては、接種後に起きていることについて適切な情報提供がされているとは思えません。それなのに、大手メディアは「適切な情報提供がされていない」ことを取り上げずに、3回目の接種を勧めています。今の状況を見る限り、5歳から11歳に関しても、適切な情報提供が行われるとは思えません。特例承認の審査とは、いったい何のために行っているのでしょうか。
