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「サクラパック」というカメラがありました

SAKURA PAK 100X

https://fukucame.fan.coocan.jp/sakura.htm

SAKURA PAK 100X

発売年:1972年
レンズ:HEXAR 42mm/F11
サイズ:114×69×52.5mm
シャッター速度:1/100秒・1/35秒(フラッシュ時)
重量:約180g
電池:--
当時価格:3350円

 SAKURA PAK 100Xは、コニカが発売した126カートリッジフィルムを使用した簡易カメラです。軍艦部にマジキューブ(1つのキューブで4回発光)を取り付けることでフラッシュ撮影が可能となります。ファインダーを覗き、巻き上げてシャッターを押すだけの簡単さでファミリーカメラとして人気が出ました。

撮影 SAKURA PAK 100X
撮影 SAKURA PAK 100X

126カートリッジフィルム

126カートリッジフィルム

 126フィルムは、1963年にコダックがインスタマチックカメラ用に発売したもので、フィルムの装填と取り出しをミスなく簡単にできるようにしたカートリッジ型フィルムです。国内では1970年の万国博覧会の時期に普及しました。 

マジキューブ(Magicube)

 4本フラッシュバルブを立方体のケースに収納したフラッシュキューブと見た目は似ていますがフラッシュバルブを発光させるためには電源(電池)が必要であるのに対して、マジキューブは、電源(電池)なしで発光させることができるフラッシュです。シャッターを切ったときに、カメラのフラッシュガンがマジキューブの根元にある点火薬を打撃することで発光する仕組みです。

これは、発光させるために電池が必要なフラッシュキューブ
(左)マジキューブ用フラッシュガン(右)シャッターチャージ状態:赤色

 フラッシュキューブとマジキューブでは差込口の形状が異なりますので、マジキューブ対応のSAKURA PAK 100Xにはフラッシュキューブは装着できません。当時の説明書にも「フラッシュキューブは使えません」という記載があります。

フラッシュ用電池の謎

 今回ご紹介したSAKURA PAK 100Xでは、フラッシュを発光させるための電池が不要なのですが、なぜかフィルム室内に電池ボックスがあるのです。電池ボックスの蓋を外すと、内部には電極がないことから、ダミーの電池ボックスのようです。これはどういうことでしょうか?
 以下、推測なのですが、SAKURA PAK 100や300はフラッシュキューブを発光させるために電池(PX-825が2個)が必要です。これらのカメラのボディーを流用して100Xを作ったために、(機能しない)電池ボックスが残っているのではないでしょうか。

「さくらパック」シリーズ

 さくらパックは、以下の3機種が発売になっています。

1970年発売 SAKURA PAK 100 レンズ42mm/F11 当時価格:4100円
1970年発売 SAKURA PAK 300  レンズ38mm/F5.6 当時価格:7600円
1972年発売 SAKURA PAK 100X レンズ42mm/F11 当時価格:3350円

 SAKURA PAK 100は、グッドデザイン賞を受賞しています。また、SAKURA PAK 100Xは、小西六写真工業100周年記念バージョンも存在しました。この記念バージョンは、市販品ではなくカメラ販売店に配付された広告用カメラのようです。

感覚の記憶

 私が幼いころに、このさくらパック(多分、SAKURA PAK 100)を使った記憶があります。記憶といっても断片的で、カメラを操作したときの手の感触が残っているというのが正しい表現です。
 「ハーフサイズカメラの沼(6)」の記事で、オリンパスPENの赤ベロの件でも書きましたが、何十年も前の記憶が一瞬にしてよみがえることがあるのですね。

 今回は、家庭にカメラを普及させた立役者、コニカの「さくらパック」をご紹介しました。

 最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。


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