154話 治世 The Reign: The Father King’s Power 【エジプト編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
父王:アメンラーセケムが亡くなったのは、3年前である。
およそ40年の治世だった。
なかなかな手腕だったといえるだろう、父王の時代には、
父王が若かった時期を除いて、戦争はほとんどなかったのである。
父王がいるだけで、他国は攻めてこなかった。

父王が亡くなる前の年だった。
王太子 ワジェンセブが突如として亡くなった。
父王の落ち込み方は、見ていられないほどだった。
人目もはばからず泣いたのだ。
その後も、悲しみをこらえながら政務は取り続けた。
けれど、父王が日に日に痩せていくのが見ていてわかるほどだった。

ワジェンセブは、王になるように育てられたこともあり、文武ともに優れていた。
どうやら若いなりにも人物だったようで、家臣の信頼は厚く、兵士たちからも好かれていた人だった。
街に馬車で出かけるときには、国民に歓声で迎えられていることを何度も見かけている。

ワジェンセブが亡くなった時、隣国、ケムル王国による毒殺説が噂になっていた。
が、その同じ年、ケムル王は亡くなった・・・
ということは、ケムル王国の仕業ではないといえるだろう。
――が、なぜ、同じ年に亡くなっているのだろうか・・・・
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