15話 帰り The Person in the Blue Car 【青春編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
放課後を海岸で過ごしてから二人が道路に出て歩き始めたとき、横を走る車から声が聞こえる
「乗ってく?」
青いフェアレディが静かに止まり、運転席から一人の女性が顔を出す。

ナビオが思わず見とれている間に、セオリはもう助手席のドアを開けていた。
「乗ってく乗ってく!」

ナビオは半ば強引に後部座席へ押し込まれ、助手席を確保したセオリは、初めてその女性を指して言った。

「お姉ちゃんです」

ナビオの家は海岸からそう遠くない。あっという間に着いてしまい、どこか物足りなさを残したまま家に戻った。

自分の部屋に入ると、しばらくぼんやりしてしまう。
あの青い車と、セオリの姉の姿が、まぶたから離れなかった。
翌日から、ナビオは猛烈な勢いで車の雑誌を買いあさった。
しかし、どの雑誌にもあの青いフェアレディは載っていない。
――フェアレディは、本来あんな色ではないのだ。
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