161話 一線 The Line I Shouldn’t Have Crossed 【青春編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
レイは目を覚ました。
窓から朝の光が入っている。

隣ではユウスケが穏やかな寝息を立てていた。
眼鏡を外した顔は、いつもより少し幼く見える。
レイのトレードマークのツインテールは、ほどけてしまっている。

乱れ髪・・・
何かいけないことをしてしまったような罪悪感と
何とも言えない満足感に満たされる。
私たちは、昨日までの私たちではない。

ミツヤが帰ってしまったのは、正直驚いた。
本当に、お茶だけのつもりだった。
けれど、ミツヤが唐突にいなくなったことは、
二人のストッパーを・・・
・・・外してしまった。
昨夜のことを思い返すと、胸の奥がじんわり熱くなる。
何か、
・・・夢中だった・・・
・・・ところどころしか・・・
・・・思い出せない・・・
今も、二人とも何も着ていない
脱ぎ散らかした服が、
そのまま部屋に散らばっている。
あの日、
ユウスケがピアノの横に座った時、レイの指は震えていた。
それはけがした指のせいではない。

レイの眼を見たユウスケが左手の副旋律を弾き始めた。
レイが右手を鍵盤に乗せると・・・
――指は勝手に動き始めた。
あの時も、
・・・夢中だった・・・

いつにない大演奏になったことは自覚している。
みんなの歌に力がこもった・・・
笑ってみていたマリカの目つきが変わった・・・
あの時、
ユウスケが隣にいる幸福感でいっぱいになった。

あの時、
――本当の私が、
――初めて姿を現した
あの時、
ユウスケが弾いていた左手はユウスケの手ではない。

――私の手だった。
あの時点で二人は一つになっている。
昨夜のことは・・・
・・・その確認に過ぎない・・・・
レイは、指でユウスケの頬を突っついてみる。

口元だけ笑ったようにみえたユウスケをみると、
レイはそっとベッドを抜け出した。

落ちている服を拾うとベッドの端に重ねた。

ほどけた髪を
もう一度束ねた。

ユウスケの寝顔を振り返って見つめると



シャワー室に、



姿を消した。

FEEL YOU_AI音楽映像クリエイターさんのプロンプトを参照して作成しました。
【限定公開】動画 一線 Video:The Line I Shouldn’t Have Crossed 波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~

動画 両手 Video:I Healed My Hand, But I’ll Never Let Go of Yours 波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~


いつもご覧いただきまして、ありがとうございます。
おかげさまで、初めてのフォロワー1000を達成いたしました。
フォローいただきました皆々様、ありがとうございます。
実は、ようやく二つ目の100スキ達成記事ができて、そちらを喜んでいたところでした・・・・
木を見て森を見ずというのは、こういうことを言うのかもしれません。
レイとユウスケが、一線を越えた時、
フォロワー数も、一千を超えたのです。
あれ・・・これだとおやじギャグかもしれませんが・・・
レイのセリフにある通り、
「私たちは、昨日までの私たちではない。」
そう信じて、これからも続けられたらと考えております。
これまでも、多くの応援、ご協力、ご助言いただきまして、ありがとうございます。
ご迷惑をおかけしていることも多々あるかと思いますが、
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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