163話 機会 Opportunity: The Enemy Is Not Yet United 【エジプト編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
トトメス王が出陣した戦いの相手は、軍事国家 ケムル王国である。
鉄の武器と、大量の戦車を繰り出す戦法で、すでに周辺の3つの小国を支配下に置いている。
アメンラー王国は、大河を領域に持つ豊かな穀倉地帯がある。
しかも金などの鉱物の産出があり、財政は豊かだった。
ケムル王国は、山岳地帯と砂漠が多く、耕作地は広くはない。
鉄製品などは特産物ではあるものの、武器などは貿易には向かない製品である。
間が悪いことに、一昨年の凶作で、国民は疲弊している。
ケムルの王 ラガシュカイネルは、焦っていた。

宮廷の大臣のほとんどは、父王の家臣だった。
父王は、4年前に亡くなっている。
なんとかこれまで必死に王としてふるまってきたものの、
ラガシュカイネルのことは、若造としか思っていないのが態度に見えている。
凶作で国民にも不満がある・・・失敗すると、権力基盤を失いかねない・・・
隣国のアメンラー王国も3年前に先王が亡くなった。
王太子は、その前年に亡くなっているため、案の定、後継はもめていた。
本来であれば、女王だったはずなのだが・・・もめた結果は、弟王に落ち着いたらしい。
つまり・・・・
今しか、機会はない。ということだ

アメンラ―王国では、王太子をケムル王国が毒殺したといううわさが流れているらしい・・・・
まあ、言わせておけばいい・・・
王太子が亡くなった4年前、ケムル王国の父王は亡くなっている・・・

そんなこと、やっている余裕は、なかったのだから・・・・
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