見出し画像

237話 LaLaLaさん企画 この”透明な心”を小説に 参加作品 曇りのち赤 上の巻 Cloudy Then Red【波打際編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~



その日、赤い空を見上げるミツヤは、空を下りてくる銀河鉄道こまちに気が付いた。


あれに乗ってマリカが火星に来た時のことを思い出している。



もう、ずいぶん昔のことだ・・・




それまで金星に赴任していたミツヤは、部長に会議室に呼ばれていた。

「急ですまないが、来月から火星に行ってくれないか・・・」

「え・・」



その時、ミツヤはマリカと付き合い始めたばかりだった・・・

あまりにも急な話に、

「少し・・・考えさせてください・・・」

これを言うのが精いっぱいだった。




そのころ、火星は新しい事業が拡大しており、抜擢であることはわかっている。

が・・・・いまは、離れたくない・・・




「このことを言うと・・・マリカの顔が曇った・・・」

「あ・・まだ、決まったわけじゃないし・・・」

とは言った。


けれど、

火星赴任の話が断れないこともわかっていた。





あの時、断っていればと・・・思わなくもない。



が、どう選んだにせよ・・・



単身、火星に行ってアパートを決めた。

1Kの部屋で、上にロフトがついていた。



金星と火星では都市ガスの規格が違うので、ガス台は買い替える必要がある。

金星の部屋に、ガス台を置いてきたから、大家さんは喜んでいるはずだ。


火星への転勤が決まったとき、大家さんは残念がった。


「ミツヤさんならずっといてほしいのに・・・・」


ミツヤさんは、一度の滞納もないとその理由を教えてくれた。

それはそうだろう・・・そのころは、会社契約だったからだ・・・。


世の中というものは、こういうことで回っていく。


このあたりの話は、転勤した方ならわかる話だと思う。


段ボールから、厳重に包まれた皿を出しながら、涙した思い出がある。



このあたりの話は・・・・分かる人にはわかる。



いまにしてみれば・・・・良い経験をさせていただいた。



が、それがわかるには・・・少し時間がかかる。




失礼・・・・脱線した。




マリカは高校時代の合唱部の先輩だ。


高校卒業後の進路が違ったため、ずいぶん離れていたのだが
久しぶりに逢ったとき、離れられないと気付いた。



もう、歌を歌うことはないけれど・・・


あの、アルトの声は今も変わらない。



あの頃、まだスマホはない。

いや、ガラケーすらない。



その意味で・・・あの頃・・・

遠距離の二人が呼吸するようにメッセージのやり取りをするということは

実をいうと・・・・不可能だったのだ・・・・



マリカに美しい赤い空の写真をLINEした。


今日の空は晴れ渡った真っ赤な空で、晴れやかな気分になる。







そのLINEが既読になったのは・・・二日後だった。




そういえば・・・・曇りのち青って曲・・・昔あったな・・・・




【お題】この”透明な心”を小説に📖

イメージトレーニング①
【お題】この動画の男女の恋を小説にしてみて








オリジナル曲 曇りのち赤 もうしばらく、お待ちください。



せっかくいい感じだったのに・・・

こういうこと言うから、ぶち壊しになる。



マガジンに掲載いただきありがとうございます。


次の話

前の話

YouTube_yukariyajp 波打際スケッチ Sketches of the Shoreline
高評価、チャンネル登録をお願いいたします。




いいなと思ったら応援しよう!

yukariyajp / Hiroki Kon ご覧いただきましてありがとうございます。少しずつ進めていけたらと考えております。よろしければ応援いただけると嬉しいです。