251話 LaLaLaさん企画 この二つのダリ風を小説に 参加作品 六の巻 視線の先 【イベリア編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
イサベルを乗せた馬車が、厳かに王城を出た。

その前後に騎馬の騎士たちが従っている。
目指すのはセビリアの港だ。

女王自ら、新大陸から帰ってきた船に乗ると言われている。
ゼノビオは、馬車の近くで女王に問いかけた。

「コルドバの城に宿所を用意しておりますが、かまいませんか?」
「それでよい。コルドバというとメスキータにはいけるのか?」

「はっ。予定しております」
「さすがじゃな。楽しみにしておる。」

満足そうな笑顔を見せた。
メスキータを見渡したイサベルは満足そうだった。

自らが実現したレコンキスタを象徴するのがここであるともいえる。
ローマ時代、西ゴート王国時代、イスラム時代を経て、いままさにイサベルが治めるカトリックの時代になっている。
ここは、今はキリスト教の大聖堂である。

赤と白のコントラストが美しい。
イサベルは、はっとして視線を止めた。
「今、誰かが見ていたようだが・・・」

ゼノビオは、イサベルの視線の先を見た。
「誰もおりませんが・・・」
「そうだな・・・気のせいかな」

「いや・・・今も視線を感じる・・・」
ゼノビオは、護衛の兵を見に行かせた。

「いかがされたのだ?」
ザリアルが言った。
「女王陛下が、視線を感じたと言われていてな」

「視線?」

そういえば・・・確かここだったな・・・
二日酔いのせいではなかったのか・・・・

ルコノフは、同じ方向を見て言った
「空飛ぶ目ではないか?」

「なんだそれは?」
「何かが見ている・・・私ではない私かも知れないし、
全ての人々の想いかもしれない。」

「ん?・・・よくわからんが・・・・」

そういうルコノフにも何も見えない・・・
まあ、女王陛下も旅の疲れもあろうしな・・・

「そういえば、ここのワインはおいしかったな!」

「一本だけたのんでいいかな」

「・・・・一本ではないんだろうが!」

「あはは・・・」
歩き去る彼らの後ろ姿を、空飛ぶ目は見つめていた。
動画 視線の先 Beyond the Gaze しづやしづ Shizuya‑shizu — The Refrain of Shizu
オリジナル曲 しづやしづ Shizuya‑shizu — The Refrain of Shizu
友情出演 静御前

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