250話父上 The Measure of a Father【六代御前編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
「波男というもの、存じておるかな?」
「いや・・・一向に」
「あの男、平家に仕えていたはずだ。」
「波男?・・・はて・・・」
「重盛様ならご存じのはずだ」
「なんと・・父上が?」

「平家は不運じゃったの」
「重盛様が生きておったら、滅びてはおらなんだわ・・」

「・・・・・・」

「面目もござらん・・・某が、父上ほどの器がなかったばかりに・・・・」
「いや、そなたのせいではない。」
「時代が鎌倉に味方したのじゃ・・・」

「伊豆の頼朝殿のところに、白髪の老人が挙兵を勧めに行ったそうな。」
「白髪の老人?」

「・・・・・それが、波男じゃ」
「え?」
「平家にいたのでは?」
「・・・そこじゃよ」
「味方が味方しないようで天下が保てると思うかな?」
「・・・・・・」

「面目もござらん・・・某が、父上ほどの器がなかったばかりに・・・・」
「いや、そなたのせいではない。」
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