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6話 美術室 In the Art Room, at the Beginning of Us 【青春編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~

5時間目の化学の授業が終わると、ナビオはシャーペンを缶の筆箱にしまい、教科書とノートを机の中へ押し込んだ。
筆箱だけをカバンに入れて振り返ると、セオリの姿はもうなかった。
今週は掃除当番でもない。
とりあえず部活には顔を出しておくか――そう思いながら教室を出た。

放課後の美術室。
窓の向こうには湘南の海が広がっている。
セオリはスケッチブックを開き、ナビオの顔を描いていた。

「ねえナビオ君、今日の空って…ちょっと寂しそうじゃない?」
「そうかな」

ナビオが手のひらをそっと広げると、淡い紫色の光がふわりと浮かんだ。
「……やっぱり、そう思ってたんだ」
二人は並んで海を眺める。

セオリは小さく笑い、ナビオの顔を見つめた。
彼の不思議な力に気づいているのは、どうやら自分だけらしい。

「でも、ナビオ君がいると…寂しい色も綺麗に見えるね」
「う、」
ナビオは思わず席を離れたが、その頬は赤く染まっていた。

セオリはスケッチブックを抱えたまま、そっと彼のあとを追って近くに座る。
「もう一枚、描いてもいいかな」
その声は、さっきより少しだけ近かった。



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