95話 地引網 The Net That Welcomes You In 【六代御前編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
漂着した二人は、しばらく漁師の小屋に隠れていた。
この海には、時々人が流れ着く。
生きている場合もあれば、そうではない場合もある。
いずれにしても、その人は海の神が返してきたものである。
食べるものは、漁師が運んできた、魚を煮るか焼くかしたものに、野菜を煮込んだものか漬物かが少しあるだけだ。
薄い粥のようなものを持ってくることもある。

貴族だった六代御前の口に合うはずもないのだが、とてもうれしそうにすべて食べている。
僧侶として生きていた時期があることもあり、食前食後に手を合わせた。
隠れる身なので、声は出さないが、心の中でお経を唱えている。
そのあたりは、今も変わっていない。
少しずつ、村人を見かけるようになってきた。
遠巻きにしていた村人も、少しずつ近くに来る。
ある時、地引網を曳く漁師たちと六代御前が、一緒に網を引いた。

漁師たちは、嬉しそうに仲間に入れてくれた。
海岸で、一緒に魚を焼いた。

貴族の生活ではない。
けれど、六代御前はうれしかった。
ここでなら、ずっと暮らしていけるかもしれない・・・
清成は、焼いたばかりの魚の頭にかじりついた。
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ゆき@フォロバさんのプロンプトを参照して作成しました。

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