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88話 左手 The Left Hand I Didn’t Expect 【青春編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~



コンクールは終わったが、文化祭がまだ残っている。
銅賞受賞の報告も兼ねて、曲を披露することになっていた。

左手の指に包帯を巻いたレイ先輩が練習に姿を見せた。
いつも伴奏を務めているのはレイ先輩だ。

右手だけでも主旋律は弾ける。
練習としては問題ない。
だが、どうしても迫力が足りない。

レイ先輩は片手で必死に弾いている。
みんなに迷惑をかけたくない気持ちが強いのだろう。
その表情には、いつもの明るさがなかった。


そのとき、隣の部屋から椅子を持ってきたユウスケ先輩が、

レイ先輩の横に静かに座った。


驚いて見つめるレイ先輩に、ユウスケ先輩は軽くうなずく。

そして――左手を弾き始めた。

レイ先輩も右手で合わせる。

連弾になった。


意外な展開にみんなが目を丸くしたが、

伴奏に合わせて歌い始めると、

いつになく盛り上がった大合唱になった。


はじめは面白がっていたようなマリカ先輩の指揮にも、次第に力がこもっていく。

歌い終わった瞬間、どこからともなく拍手が湧いた。


横に座るユウスケ先輩を笑顔でみたレイ先輩の目に、涙が光っていた。




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千住まいか🐇|AIイラスト&マーケティングさんのプロンプトを参照して作成しました。


#創作大賞2026 #ファンタジー小説部門

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