61話 空観 Kūgan-Observing Emptiness 【後期青春編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~


広い畳敷きの堂内には、すでに多くの人が集まっていた。
長い座布団を折りたたんで座る人々の間に、英男も見よう見まねで腰を下ろす。
意外だったのは、若い人が多いことだ。
高校生くらいの子もいるし、外国から来たらしい人の姿もある。
思っていた以上に多彩な人々が参加しているのだと気づいた。
黒衣の若い僧侶の説明を聞きながら、英男は胡坐をかいた。
頭の中を空にする――空観というらしい。
何も考えない・・・
ひとおつ、ふたあつと数を数えてもいい・・
薄暗い堂内から樹々の緑が鮮やかにみえる

禅問答に空を問われての答えにこんなのがあったと思う。
「考えないことを考えている」
・・・考えないことを考えているということは、考えているじゃないか
とか言ってはいけない。
鳥のさえずりが聞こえる。
空か・・・
これならできそうだ。
長年酒を飲み続けたおかげで、脳細胞の多くは死滅している。
そもそも頭の中は空っぽだ。
自分でそう思って、小さく失笑した。
僧侶の素足が近づいてきた
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Kinu_AIイラストさんの、プロンプトを参照し作成しました。

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