217話 江の島 Enoshima — The Island That Touches the Sky 【六代御前編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
「清成様、お待ちいただけますか」
セオリは姉のサクヤを呼びに行った。
用意してもらった青い車の後席に清成を座らせた。

助手席に座ったセオリは、
「姉さん、江の島にお願い」

サクヤは、誰も乗っていない後席をみると、ブレーキを踏んでいた足を離しアクセルを踏んだ。
江の島の駐車場に青い車がとまっている。
清成とセオリは、江の島にいる。
江の島の灯台を見上げている。

セオリが見上げる灯台を、清成も見上げた。
青い龍が下りてくる。
清成は呆然としている。

青い龍に二人が乗ると、龍は雲の上に昇っていった。
天の宮殿に入ると、駆け寄ってくる男がいる。

「瀬織殿」
赤い髪の若い男である。

「貴方が波男殿ですか?」
うれしそうに駆け寄ってくる。
「なぜ来たのです」
厳しい声でいう。

「ここには来てはいけないのです」
困ったように立ち止まった波男は、後ろにいる清成に気が付いた。
「清成殿もこられたのか・・」
嬉しそうに言った。
向きを瀬織殿の方に変えていった。
「どうしてもお逢いしたかったのです」

「・・・・わざわざ来ていただいたことはありがたい・・・」
「けれど、私とは一緒にいてはいけない」
「また、お逢いできるだろうか?」
「わかりません・・・」

「・・・けれど、神がお許しになるならば・・・」
「八百の歳の後ほどならば・・・・」
「龍に送らせよう。今すぐ下界に戻るがよい」

「決して開けてはならぬ。」
玉手箱を渡した。
現在の私たちならば、これを開ければどうなるかは知っている。
が、どういうわけか、この玉手箱の説明はいつもない。

二柱の龍は、それぞれ違う方向に飛び去った。

江の島の駐車場にある、青い車の助手席にセオリがいる
サクヤは、誰も乗っていない後席をみると、ブレーキを踏んでいた足を離しアクセルを踏んだ。


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