11話 合唱 In the Choir: The Person on My Mind 波【青春編】打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
ミツヤはそーっと音楽室に入った。
もう練習は始まっている。

指揮をしていたマリカ先輩に、さっそく見つかった。
「遅刻よ!」
ミツヤは首をすくめた。

全パートが横に並ぶ中、ミツヤは真ん中あたりの一番前に立つ。
彼はテノールだ。
男子は少ないため、ソプラノ、テノール、バス、アルトの順で中央に固まっている。
つまり・・・怒りながら指揮を振るマリカ先輩の真正面になる。
もうすぐ合唱コンクールがある。
去年は銅賞。
金賞なら関東大会に行ける。
みんな気合が入っていた。
パート練習の時間になる。
ユウスケ先輩はピアノが弾ける。その伴奏に合わせてテノールだけで小部屋で練習する。
小さな窓からマリカ先輩の姿が見える。
怒ってなければ、いい女なんだけどな……

「ミツヤ、テンポずれてるぞ!」
ユウスケ先輩に叱られた。

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