189話 高徳院 The Buddha’s Emptiness, My Own 【青春編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
とうとうユウカは大仏にやってきた。
高徳院である。
外国からの観光客でにぎわっている。
まあ、こういう写真はありがちであるが、来たからにはやはり撮る。

ご丁寧に、ユウカはピースまでしている。
鎌倉の大仏には、大仏殿がない。
昔はあったのだという。
三度倒壊しているという。
• 宝治元年(1247年):台風で倒壊
• 建武元年(1334年):暴風で再び倒壊
• 明応7年(1498年):明応地震の津波で流失し、以後再建されず
最後は津波だ。
明応地震(1498年)の津波で大仏殿が流されたとき、
大仏だけが動かずに残ったという。

まさに不動である。
不動明王は大日如来の化身で、
煩悩を断ち切り、道を守る“火の守護者”だろうか。
鎌倉大仏は、阿弥陀仏である。
あらゆる存在を分け隔てなく救う“光の仏”とみればよい。
違って見えるが、・・・これも同じことだろう・・・・
大仏の周りには、大きな礎石がいくつもある。
大仏殿の柱が、ここにあったということだ。
これは、ベンチではない。
大仏の中に入ってみた。
穴の開いた銀色の硬貨を渡す。
今時、安いじゃないかと思うけれど、大仏の中には何もない。
大仏の頭がぽっかりと穴になって見えるところが面白い。
立派な大仏も、中身は空っぽである。
空・・・・か・・・・
そう思えば、私も空っぽなのかもしれない・・・
それでよいのではないだろうか・・・・

つまらなそうに大仏の頭を見上げているテツオの横顔を見る。
空っぽな私でも、好きだとは想える・・・・
私という現象が、何かを想っている・・・・
けれど・・・それも現象でしかない・・・・
これに気付けただけでも、大仏に来た甲斐があるのだと思う。

あまりにも長谷寺と大仏が近いので、なにか物足りない。
海岸に行ってみることにする。
プロンプトを参照しました。
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