209話 密書 Secret Message — Still No Signal Fire 【エジプト編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
トトメス王は、のろしが上がるのを待っている。
もうそろそろのはずだ、ネフェルイウリアから密書が届いて3日が経っている。
今までと見た目は変わらない布陣だが、総攻撃の準備は整えてある。

ケムル王国軍は、じりじりと前進してきている。
アメンラー王国軍は、それほど強くないことを見極めている。
あとは、時間の問題でしかない。

ケムル王国軍の将軍のところに使者が来た。
慌てた様子なので、落ち着かせるため、水の入った器を渡した。
が、それには手を付けずに言った。

「ティルサ軍が上陸しました!」
「なに!どこに!」
背後に紫色ののろしが上がっているのが見える。

詳細を聞こうと使者の前に座った時、山の方から鬨の声が上がった。
「しまった・・」
攻め降りてくるアメンラー軍に対応し、
「総攻撃!」
と言ったときには、ケムル王国軍の後詰の軍が大混乱になっている。
「まずい。挟み撃ちか・・」

トトメス王は、立ち上がり自ら剣を握ると
「進め!!」
力強く叫んだ。

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