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NTTドコモ|改善してもahamoの不満が消えない理由【続編】

本稿は公開情報や各種報道、ユーザーの反応などをもとにした個人的な整理であり、特定サービスの優劣を断定するものではありません。通信環境や体感には地域や時間帯による差がある可能性があります。

「ahamo 遅い」「ドコモ 電波 悪い」といった検索はいまも見かけることがあり、通信障害そのものとは別に、日常的な使いにくさへの不満が積み上がっているようにも見えます。

前回、私はドコモの決算を見ながら、これは単なる通信会社の業績比較ではないと書きました。KDDIやソフトバンクが比較的堅調な一方で、ドコモには「数字の伸び」だけでは片づかない重さがあると感じたからです。そこにあったのは、料金やブランドでは回収しきれない、通信体験への不満でした。

不満が消えない理由

ただ、会社が「ahamoだけが遅い」という見方を否定し、「回線速度は同じです」と説明しても、ユーザーの印象は消えません。通信サービスは、仕様書より先に体感で裁かれます。通信速度の計測結果や基地局整備の説明だけでは、日常の使いにくさは消えません。

通勤中に止まった、決済が開かなかった、読み込みが回り続けた。その記憶は、きれいな説明よりずっと残ります。

実際、私自身も、ドコモは改善していると言われていても、その実感があまりありません。混雑した電車内や人が多い時間帯では、今でもつながりにくさを感じることがあります。しばらく経ってから通知がまとめて届くような場面もありました。こうした体験が積み重なると、「本当に現場感覚と利用者体験が一致しているのだろうか」と感じてしまいます。

しかもドコモ側は、通信品質改善にかなり力を入れてきました。2026年2月には、2026年度中に他社と同等、場合によっては上回る水準を目指すとして、基地局設置ペースを2025年度上期の3倍にする方針を示しています。5月の報道でも、2025年度の5G基地局は約6800局増え、2026年度はさらに5G SAの拡大に注力するとされています。

それでも不満が残るのは、過去の記憶だけが原因ではないと思います。改善しているという説明と、利用者側の体感が、まだ噛み合っていないようにも見えます。

だからこそ、「以前より良くなった」という説明と、「まだ普通につながりにくい」という体感が噛み合わず、不満や不信感が残り続けているのかもしれません。

乗り換えの判断は、速度計測だけでは決まらない

今回の件で気になるのは、単なる評判では終わっていないところです。SNSでは、不満を言うだけでなく、povoや楽天モバイルへの乗り換えを考える声も出ています。つまり、これは一時的な愚痴ではなく、選択の見直しに入っている人がいるということです。

前回から引っかかっているのは、ここです。ドコモの課題は、通信品質そのものだけではなく、「また同じことが起きるかもしれない」と思わせてしまうことにあります。信頼は、1回の改善発表では戻りません。少しずつしか戻らないし、その途中でまた不満が噴き出すと、「やっぱり変わっていない」と受け取られてしまいます。

通信品質は改善しているのに、まだ安心しきれない

ドコモは、改善に向けた投資や基地局整備を進めています。5G SAの拡大や都市部の対策も進めているようですが、利用者側の体感としては、まだ改善を実感しにくい場面が残っています。

ただ、ユーザーが見ているのは「改善しているか」だけではありません。「もう普通に使えるのか」です。改善が進んでいても、「でも前もそう言っていたよね」と受け取られてしまうと、評価はなかなか戻りません。通信品質の改善は進めていても、その実感が利用者側に届かなければ、不満は簡単には消えません。

「安いから仕方ない」で済まなくなっている

ahamoの不満は、単に安いプランだから起きた話ではありません。安いから我慢される、という段階もすでに過ぎつつあるように見えます。むしろ今は、「安いのに不安定だとしたら、納得しにくい」という感覚のほうが強いのかもしれません。

問題は、技術面だけではないと思っています。つながらなかった体験、遅かった体感、あとで説明されても消えない引っかかり。

実際に不便を感じる場面が残っている限り、ahamoを含むドコモの通信品質は、「改善していると言われている」ことより、「まだ不安が残る」ことで見られ続けるのかもしれません。

通信品質は、単なる速度比較ではなく、「普段どれだけ普通に使えるか」で判断される段階に入っているようにも見えます。

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