元保育士が現場9年で痛感。「産前にやっておけばよかった」と後悔する準備5選
個人面談の終わり際、書類を片付けながらお母さんがぽつりとこぼれるように言うんです。
「もっと早く知っておきたかった」
「産む前の自分に教えてあげたい」
その言葉を、私は何度聞いただろう。お母さんたちの声は、いつも少し悔しそうで、でも同時にすごく優しかった。
私は9年間、保育士として働いてきました。ぼぶと言います。
今、お腹に赤ちゃんがいます。初産のプレママです。
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保育の現場で、たくさんのご家族と向き合ってきました。
その中で、何度も何度も聞いてきた「後悔」があるんです。
出産準備というと、ベビー服やオムツなどの「モノ」を揃えることに目がいきますよね。正直、私もベビー用品を選ぶのが楽しみで仕方ありません(笑)
でも現場で9年間見てきて、痛感していることがあります。
本当に大切なのは、「環境と心の準備」だった。
可愛いベビー服はいつでも買える。
でも、産後の自分の心と体を守る「仕組み」は、動けるうちにしか作れない。
今回は、これからママ・パパになるあなたに「今のうちにやっておいてほしい」と心から思う準備を5つ、書いてみます。
1. 「保活」の情報収集は、動けるうちに少しだけ
「保活」という言葉を聞いたことはありますか?「保活=保育園探しの活動」のことです。
「えっ、まだ生まれてもいないのに?」とびっくりされるかもしれませんね。私も最初はそう思いました。でも、保育士として9年間働く中で、一番多く相談を受けたのが、保育園(預け先)のことだったんです。
ある年の秋のことです。面談で、お母さんがこう言いました。
「先生、私来月から仕事に戻るんですけど、保育園がまだ来まってなくて、、、」声が震えていました。
産後の体が回復しきらないまま、赤ちゃんのお世話でヘトヘトの状態。そこに、役所の書類、見学の予約、申込期限のプレッシャー。
頭もまわらないし、体も動かない。
「もっと早くやっておけば…」そう言うお母さんを、何人も見てきました。
だからこそ、伝えたいんです。今、動ける体のうちに、ほんの少しだけでいいです。お散歩がてら近所の保育園の場所を確認したり、役所のホームページをチラッと覗いてみたりするだけでも十分!場所を知っているだけで、産後の自分がどれだけ救われるか。
妊娠中に園見学をされる方も増えていますよ。

2. パパとママで「子育てのイメージ」を合わせておく
保育園に来るご家族を見ていて、気づいたことがあります。産後にすれ違ってしまうご夫婦の多くは、お互いの「子育てのイメージ」がちょっとだけズレている。
パパからの「手伝うよ!」という言葉。
嬉しい。嬉しいんだけど、「手伝うって何?」ってモヤモヤしたことありませんか?
保育園の連絡帳ひとつとっても、こういうことがありました。
「パパにお願いしたら記入されてなかった…」なんて笑い話。でも、ママからしたら笑えないですよね。結局先生に謝って、時間がない中に急いで書くのはママ。
小さなズレが積み重なると、大きな溝になる。
今のうちに、「名もなき家事や育児」をリストアップしてみてほしいです。「夜泣きしたらどうする?」「お熱が出たらどっちが休む?」と、休日に一緒にお茶でも飲みながら楽しくシミュレーションしてほしいと思います。
正解を決めなくていい。「こういう時にどうする?」って話し合った事実そのものが、産後のお守りになるんです。
3. 家事の「ラクする練習」を始めておく
産後のママの体は、交通事故にあったのと同じくらいのダメージを受けていると言われています。その状態で、これまで通りにお掃除や料理などの家事をこなすのは、本当に難しいことです。
保育の現場では、頑張り屋さんなママほど、スッと糸が切れたように疲れ果ててしまう瞬間がありました。
生まれた赤ちゃんのために「私がやらなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」。
その気持ちが、じわじわと自分を追い詰めてしまう。
だからこそ、「いかにラクをするか」の練習を今から始めてほしいです。
宅食サービスを一度頼んでみる。ネットスーパーの使い方を試しておく。ウォーターサーバーのレンタルを調べてみる。
便利なサービスって知らないよりは、知っている方が断然いい。
産後に「あそこにお願いすれば大丈夫!」と思えるだけで、全然違います。その安心感は、想像以上にあなたを支えてくれると思います。

4. 「助けて!」と言える先をいくつも作っておく
いざという時、頼りになるのはご両親など身内の方ですよね。でも、そこだけに頼るのは、お互いに負担になってしまうこともあります。
その結果、「自分たちだけで頑張らなきゃ」と、抱え込んでしまうママやパパをたくさん見てきました。
朝、お子さんを預けに来た時の表情がどんどん険しくなっていく。お迎えの声がだんだん小さくなっていく。その変化に気づいては、「大丈夫ですか?疲れてませんか?」と声をかけてきました。でも、「大丈夫です」と返ってくることがほとんどでした。あの「大丈夫です」は、全然大丈夫じゃない。
ファミリーサポートや産後ケア施設、一時保育など、地域のサービスに今のうちに登録だけしておきませんか?
使わなくてもいいです。「いつでも頼れる場所がある」というカードを何枚か持っておくだけで、心の余裕が全然違ってきます。
子育ては、一人や二人でできるものではありません。
5. 「ママ・パパ」以外の自分になれる時間を予約しておく
赤ちゃん中心の生活が始まると、「〇〇ちゃんのママ」と呼ばれることが増えて、自分の好きなことはどうしても後回しになってしまいます。
保育園の送り迎えの短い時間に「昨日こんなテレビを見たんですよ〜」や「ここに行ってきました」と楽しそうにお話ししてくれるママの顔は、パッと明るくてキラキラしていました。
社会や自分の好きなことと繋がっている時間って、本当に大切だと感じました。趣味や自分がリフレッシュできることは大事にして欲しいです。
「1日1回は温かいコーヒーを飲む」「この時間はパパに任せて好きな時間を過ごす」
そんな風に、産後も「自分らしくいられる時間」をどう作るか、ぜひ二人で話してみてください。
パパに預けて自分だけリフレッシュするのは何だか悪い気も・・・いいえ、二人の子どもです。お互い様ですよね。

最後に…「完璧な準備」なんてなくていい
9年間、たくさんのご家族を見てきて思うことがあります。
赤ちゃんとの生活は、思い通りにいかないことの連続だということです。
だからこそ、産前のうちに「頑張らなくていい仕組み」と「心に余白を作る準備」をしてほしいなと心から思っています。
この記事を書きながら、これからママになる自分に言い聞かせてます(笑)
ちなみに、ここに書いた5つ以外にも、先輩ママ・パパたちが「産前にやっておけばよかった」と口を揃えた“後悔”が、実はたくさんありました。その全部を10個のランキングにまとめた記事も書いているので、もっと知りたい方はのぞいてみてくださいね。
子どもの成長って本当に早いものです。中でも、新生児期は一瞬です。その子の貴重な新生児期は成長したら戻ってきません。
できるだけラクをして、赤ちゃんとの時間を何よりも大切にして欲しい。心の余裕があれば笑顔で赤ちゃんと向き合える。その笑顔は、ちゃんと赤ちゃんに届く。
これが、私からの願いです。
この記事が、これからママ・パパになる皆さんの心を少しでも軽くし、笑顔で溢れる毎日のお手伝いになれば嬉しいです。一緒に準備を進めましょう!
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