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子供のための家はいらない

住宅の今を、できるだけ専門用語を使わずに噛み砕いて解説します。
家の間取りのムダをどう減らすかというお話です。

子供と過ごす時間は短い

多くの家庭は子供部屋を前提に間取りを考えますが、実際に子供と同じ屋根の下で過ごす期間はおよそ20年ほどです。
社会人になれば家を出る可能性が高く、その後の部屋は物置か空き部屋として眠り続けます。
実際、実家にまだあなたの部屋はありませんか?

時代の変化

広い家を持つことが幸福とされてきた価値観は、人口減少や働き方の変化とともに見直しが必要になっています。
使わない部屋の建築費を多く払い、固定資産税と光熱費だけ払い続けるのは、合理的とは言えません。
極端な話、子供部屋なんてベッドと勉強机さえ入れば良いと思います。
子供部屋さえ広ければ、成績が上がり良い子に育つわけではありません。

空き部屋は工夫次第

空き部屋は活かし方次第で生活の質を上げられます。放置はもったいない!
我が家では娘が18歳で進学で家を出て行ってしまったので、今は私のワークスペースになっています。
パソコン、カメラ、プリンターなどの機器も小型化し、そのままワークスペースとして使えます。
収納が足りない家なら専用のストックルームにする選択もあります。
ランドリールーム(洗濯物を干す部屋、しまう部屋)への改装も使いやすいと思います。
ポイントは、生活が楽になるための効果的な部屋です。
子供が実家に帰るのなんて年に数日です。
帰省が寄生に変わる前に思い切って早めに転換しちゃいましょう。

リフォームが困難になる

空き部屋を活用しようとしても、将来的なリフォームが難しくなりつつあります。
大工不足は深刻で、1980年代に81万人いた技能者が、2030年代には24万人台まで落ち込むと予測されています。
当然工賃は高くなります。
さらに構造計算の厳格化で、壁を抜くような大掛かりな工事は難しくなっています。

コンパクトに使い切る

今求められているのは、広さよりも使い切れる間取りです。
家を大きくすれば収納も部屋も増えますが、その分だけ維持コストと管理リスクも増えます。
なによりも建築費用が膨大になります。

リセールを考える

一方で、コンパクトで動線が短く、家族の変化に合わせて使いやすい家は、暮らしの満足度が高いです。
将来の買い手もつきやすい傾向があります。
リセールバリュー(中古の価値)を意識するなら、使わない部屋を前提にした間取りよりも、空間効率の高いプランの方が圧倒的に有利です。

部屋の数より使い方

これから家を考えるなら、最初に間取りを大きくするのではなく、本当に必要な空間はどれか考えましょう。
①子供が独立した後の空き部屋問題
②リフォームの構造的な難しさ
③大工不足、工事費爆増
現実を踏まえると、暮らしの変化に合わせやすい家の方が安心です。
家の広さはもはやステータスではありません。
人口減少、高齢化の中で価値ある家づくりの基準は大きく変わっています。

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