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弱小noteアカウントに必要なのは「どぶ板営業」かもしれない|スキ・フォロー・コメントをEBMで考える

私は現在、エビデンスベーストマーケティング(データと科学的根拠に基づくマーケティング手法)の考え方が、noteという市場でも通用するのかを自分のアカウントで実験しています。

目的は、単に自分のアカウントを伸ばすことではありません。

まだ日本では知名度の低いEBMを、より多くの人に知ってもらうことです。

理論を紹介するだけなら、誰にでもできます。しかし、EBMをもとに設計したアカウントが実際に伸びれば、理論そのものの説得力も高まります。

反対に伸びなければ、企業や商品で確認されてきた法則を、個人の発信へそのまま当てはめることには限界があると分かります。

どちらに転んでも、実験する価値があります。

今回は、私が実践している基本戦略と、スキ周り、フォロー周り、コメント周りというnoteのHOW(打ち手)を整理します。


EBMを広げるための3つの基本戦略

私のnote戦略は、読者に選ばれる確率を高めることです。

ただし、EBMはまだ市場が狭いテーマです。

ダブル・ジョパディやカテゴリーエントリーポイントなどの用語を解説しても、すでにEBMを知っている一部の人にしか届かない可能性があります。

そこで、記事を大きく3種類に分けています。

1つ目は、すでに多くの人が関心を持っている既存資産を借りる記事です。

甲子園、コカ・コーラ、PayPay、人気作品などを題材にすることで、EBMを知らない人にも入口をつくります。

加えて、「noteの伸ばし方」「フォロワーの増やし方」「記事が読まれない理由」といった、note利用者がすでに関心を持っている文脈も入口として使います。

読者はEBMを学ぶためではなく、好きな企業や作品、note運用の答えを知るために記事を開きます。その中で、EBMの考え方に触れてもらいます。

2つ目は、検索流入を狙う専門記事です。

ブランディング、ペルソナ、Web広告、ダブル・ジョパディなど、公開直後だけでなく、数カ月後、数年後にも検索されるテーマを蓄積します。

短期的に伸びなくても、長期的に読者を連れてくる資産にする狙いです。

3つ目は、将来の需要を先回りする記事です。

EBMは現在こそ知名度が低いものの、関連書籍や実務家の発信は増え、日本でも徐々に盛り上がりつつあります。

需要が大きくなってから参入するのではなく、今のうちに記事を増やし、note内のEBM関連タグにおける露出を先に獲得します。

EBMの入口は3週間で占有できた

既存需要から入口を広げ、検索記事を資産化し、将来伸びる領域を先回りして押さえる。

これが、EBMを広げるための基本戦略です。

ちなみに、この戦略を公開して誰かに真似されたとしても、私より上手くEBMを広めてくれる人が現れるのであれば、それは本望です。目的はあくまでEBMの普及であり、私個人の勝利ではないからです。

しかし、これまでは待ちの施策が中心だった

記事の企画は商品開発です。

検索、タグ、関連記事、固定記事を整えることは、流通網や売場をつくる活動です。

しかし、良い商品をつくって売場に並べても、存在を知られていなければ選ばれません。

そこで、これまではスキ周りを中心に行ってきました。

実際に届くメールを確認すると、スキやフォローの通知には、行動した人の名前だけでなく、その人のプロフィールや人気記事も表示されます。

メール通知を許可している相手に対しては、スキやフォローが自分の記事を露出する機会になります。

スキ周りとフォロー周りは、noteが持つ通知網を利用した無料の広告に近いのです。

ただし、露出する記事は選べない

メールに表示されるのは「このクリエイターの人気記事」であり、自分が読ませたい記事を指定できません。

私が確認した範囲では、最新順、ビュー順、スキ順のいずれかだけで決まっているようにも見えませんでした。

つまり、これは特定の記事を宣伝する広告ではありません。

自分の記事群の中から、noteが選んだ記事を露出する広告です。

そのため、どの記事が表示されても次の閲覧につながるように、入口になる記事を複数持ち、関連記事や固定記事への導線を整える必要があります。

最も制御できる広告枠は、アカウント名である

表示される記事は選べません。

一方、スキ、フォロー、コメントのどの通知でも、アカウント名は表示されます。

メール件名でも、

「〇〇さんにスキされました」

「〇〇さんにフォローされました」

と、最も目立つ場所に名前が出ます。

広告に置き換えるなら、アカウント名は見出し、アイコンはロゴ、プロフィール文は説明文、人気記事は商品です。

表示記事を選べないからこそ、必ず表示される名前で、発信領域や読む便益を伝える価値があります。

スキ、フォロー、コメントの役割

スキ周りは、短時間で多くの人へ接触する施策です。

一件当たりの注目度は高くありませんが、異なる多くの人に名前や記事を露出できます。

フォロー周りは、将来の流通網をつくる施策です。

相手からフォローが返れば、その後の記事がタイムラインや新着通知などに表示される可能性が生まれます。

コメント周りは、自分の記事を直接露出する力は弱い一方で、考え方や専門性を伝えられます。

スキがチラシ配りなら、コメントは訪問営業です。

弱小ブランドには、どぶ板営業が必要になる

RomaniukとSharpは、本当に小さく、本当に広告予算がないブランドでは、広告よりもフィジカルアベイラビリティの強化へ集中した方がよいと述べています。

『戦略ごっこ』では、これを電話、メール、外回りなどのどぶ板営業と実務的に翻訳しています。

noteを始めたばかりのアカウントも、知名度も予算もない弱小ブランドです。

記事を並べて、検索やおすすめに載るのを待つだけでは、見つけてもらえる場所が足りません。

そこで今後は、スキ周りだけでなく、より営業に近い行動へ比重を移します。

自分と読者層が重なる人の記事を実際に読む。

内容に共感した部分や、自分の知識を加えられる部分があればコメントする。

必要に応じてフォローし、継続的な接点をつくる。

無差別に宣伝を押しつけるのではなく、まず相手の記事に価値を返し、その結果として自分の名前や専門性を知ってもらいます。

スキで広く接触し、コメントで深く接触する。

商品企画と流通整備だけでなく、自分から最初の読者を獲得しにいく。

これが、弱小アカウントである今の段階に必要な、note版のどぶ板営業です。

この活動によって本当にビューや読者が増えるのか。

それとも時間効率が悪く、記事制作へ集中した方がよいのか。

まずはこれから1週間実施し、結果を検証しながら、EBMを広げるためのHOWを更新していきます。

この記事のように、note運用をマーケティングの視点から考える記事をもっと読みたいと思ったら、スキで教えてください。読者の反応を見ながら、今後増やすテーマを決めています。

おすすめ記事

note内のマーケティングをエビデンスベースで考えてみた

noteを伸ばす戦略をワンページメモにまとめてみた

フォロバ100を、マーケティングとして考えてみた

参考URL
芹澤連『戦略ごっこ―マーケティング以前の問題』

Ehrenberg-Bass Institute
Easy to Find: Being Where B2B Buying Happens
https://marketingscience.info/news-and-insights/easy-to-find-being-where-b2b-buying-happens

Ehrenberg-Bass Institute
Books

noteからのメール通知を設定する

https://www.help-note.com/hc/ja/articles/360010331274-note%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E9%80%9A%E7%9F%A5%E3%82%92%E8%A8%AD%E5%AE%9A%E3%81%99%E3%82%8B


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