フォロバ100を、マーケティングとして考えてみた
「マーケターの方はフォロバ100です」
プロフィールにこう書くと、少し胡散臭く見えることは自覚しています。
フォロワー数を増やしたいだけではないか。
相互フォローで数字を大きく見せたいのではないか。
実際には、お互いの記事を読まない関係になるのではないか。
そう感じる人がいるのは当然です。
それでも私は、マーケターの方には原則としてフォローバックするという方針を取ることにしました。
理由は、全員と仲良くなりたいからでも、フォロワー数だけを増やしたいからでもありません。
フォローという接点をつくることで、将来マーケティングに関する需要が生まれたとき、私の記事が届く確率を少しでも高めたいからです。
これは、noteというレッドオーシャンに新規参入した弱小アカウントの私なりのマーケティング戦略です。
全員に、今すぐ記事を読んでもらう必要はありません
フォローバックした人が、すぐに私の記事を読んでくれるとは考えていません。
フォローした理由が、単純にフォローバックを期待したからという人もいるでしょう。
それでも問題ありません。
マーケティングでは、今日商品を買わなかった人が、将来も絶対に買わないとは限りません。
今は必要がなくても、数カ月後にブランド戦略を担当するかもしれません。広告の効果測定に悩むかもしれません。ペルソナやロイヤルティ施策に疑問を持つかもしれません。
そのとき、過去にフォローしたアカウントの記事がタイムラインに流れてくれば、読まれる可能性が生まれます。
今すぐファンにすることより、将来選ばれる可能性を残しておく。
これが、私がフォローバックに期待している役割です。
フォローは、記事のアベイラビリティを高めます
アレンバーグ・バス研究所では、ブランド成長において二つのアベイラビリティが重視されています。
一つは、買う場面で思い出されやすい状態を表す、メンタル・アベイラビリティです。
もう一つは、買いたいときに見つけやすく、買いやすい状態を表す、フィジカル・アベイラビリティです。
noteに置き換えるなら、記事を読みたいと思った瞬間に、
タイムラインに表示される。
検索結果に記事がある。
関連タグに記事が並んでいる。
プロフィールから目的の記事へ移動できる。
別の記事の末尾から関連記事へ進める。
こうした状態が、デジタル上のアベイラビリティに当たります。
フォローしたからといって、すべての記事が必ず表示されるわけではありません。
それでも、まったく接点のない状態よりは、再び目に入る可能性が高まります。
フォローバックは、読者を囲い込むためのものではありません。
将来需要が発生したときに、記事が選択肢へ入るための流通網を少しずつ広げる行為です。
なぜ「マーケターだけ」なのか
誰にでもフォローバックするのではなく、マーケターに限定しているのにも理由があります。
私が今後も書いていく中心テーマは、
エビデンスベースド・マーケティング。
バイロン・シャープ。
ブランド成長。
広告効果。
顧客理解。
人気IPのマーケティング分析。
組織を動かす社内マーケティング。
などです。
これらの記事への将来需要が生まれる可能性は、一般の利用者よりもマーケターの方が高いと考えています。
そして、もう一つ単純な理由があります。
私自身が、マーケターの方が書く記事を読みたいからです。
同じマーケティングという仕事をしていても、担当する業界、商品、顧客、組織、課題は人によってまったく異なります。
自分では経験できない実務。
現場で起きている失敗。
社内を動かすための工夫。
本や理論を実務で使った結果。
広告、ブランド、CRM、営業、商品開発などの異なる視点。
こうした発信に触れることは、私自身の学びにもなります。
つまり、マーケターへのフォローバックは、一方的に私の記事を届けるためだけの施策ではありません。
自分とは異なる経験を持つマーケターとつながり、その人の記事を読むための仕組みでもあります。
もちろん、マーケター以外の方にも読んでいただきたいですし、仕事やキャリアの記事は幅広い方に向けて書いています。
ただ、フォローバックという限られた行動については、
今後の発信内容との適合度が高い
将来マーケティングの記事を読む可能性が高い
私自身も相手の記事を読みたい
という理由から、マーケターを優先することにしました。
また、誰にでも無条件でフォローバックするわけではないため、非マーケターの方から一方向にフォローしていただければ、フォロワー数がフォロー数を上回る状態も保ちやすくなります。
これは主目的ではありませんが、アカウントの見え方を保つうえでの副次的な利点です。
フォロバ100の胡散臭さは、隠すより公開した方がいい
フォロバ100には、どうしても数字だけを増やしている印象がつきまといます。
だからこそ、私は意図を隠さずに公開することにしました。
私はこのnoteで、マーケティングについて書いています。
それなら、自分のnote運営も感覚で行うのではなく、
目的を決める。
構造を分析する。
仮説を立てる。
実行する。
数字を見て修正する。
その過程まで公開した方が、発信内容と実際の行動が一致します。
人気IPの記事で普段より強い露出を狙う。
検索され続けるテーマを資産として蓄積する。
バイロン・シャープ関連の記事を増やし、将来関心が高まるときに備える。
固定記事から、読者の関心に合う記事へ案内する。
マーケターとのフォロー関係を増やし、将来の記事接触機会を広げる。
これらはすべて、同じ目的につながっています。
需要を無理につくるのではなく、需要が生まれた瞬間に見つけてもらえる状態を、先に用意しておくことです。
フォロワー数だけを増やしても意味はありません
もちろん、フォローバックをすればすべてがうまくいくわけではありません。
記事そのものが面白くなければ、フォローされていても読まれません。
タイトルで関心を持たれなければ、タイムラインに表示されても開かれません。
一度読まれても、次の記事を読みたいと思われなければ、継続的な読者にはなりません。
フォローは、接触確率を少し高める一つの手段にすぎません。
だからこそ私は、フォローバックと並行して、記事の質、テーマの幅、検索される記事の蓄積、内部リンクによる回遊を改善していきます。
フォローバックで数字をつくり、記事の実力があるように見せたいわけではありません。
フォローバックによって生まれた接点を、記事の実力で本当の読者へ変えられるかを試したいのです。
このnote自体を、マーケティングの実験場にします
この戦略が本当に機能するかは、まだ分かりません。
フォロワーが増えても、記事のビューが増えない可能性があります。
一時的にプロフィールを見られるだけで、継続的な読者にはならないかもしれません。
一方で、今は記事を読まない人が、半年後にバイロン・シャープの記事を読む可能性もあります。
だから私は、結果も含めて公開していきます。
フォロバ方針によってプロフィール閲覧が増えるのか。
固定記事から他の記事へ回遊するのか。
過去記事のビューが積み上がるのか。
マーケターのフォロワーが増えるのか。
将来の記事の初動が強くなるのか。
感覚ではなく、数字を見ながら判断します。
うまくいけば、noteを伸ばしたい人にとって一つの事例になります。
うまくいかなければ、それもまた学びになります。
フォロバ100は、私にとって人気取りではありません。
将来需要に備えて、記事の流通網を広げる実験です。
入口はフォローバックでも構いません。
そこから一つでも記事を読み、何か新しい発見を持ち帰ってもらえたなら、その接点には意味があります。
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自己紹介|実務とエビデンスから、マーケティングの本質を探す
普段はマーケティングの実務に携わりながら、仕事で得た経験と、エビデンスベーストマーケティングなどの研究知見を行き来しつつ、「マーケティングの本質は何なのか」を考えています。
このnoteもその実験場の一つです。フォロバ100を含め、記事のテーマ、タイトル、投稿方法、回遊導線などを実際に試しながら、noteそのものをマーケティングとして検証しています。
「そもそも何者なのか」「なぜこんなことをしているのか」が気になった方は、こちらにまとめています。
