“ありがとう”をむすぶ日。光のおむすびと新嘗祭の物語/魚沼おおたきさんちの田んぼ
今年の春、はじめて
「ひと粒の命」からお米づくりに関わりました。
―― 新嘗祭の日に気づいた「お米の命の物語」
4月の苗箱づくりから始まり
田植え、草取り、稲刈り…
半年かけてまるで
家族の成長を見守るように通い続けた
魚沼の田んぼ。
そしてお米が旅立つ日がとうとうやってきました。
11月23日 新嘗祭(にいなめさい)。
天皇陛下が一年の実りを神さまに捧げる日。
【新嘗祭とは】
毎年11月23日に行われる
収穫に感謝する伝統的な行事。
・その年にとれた 新しいお米や農作物を神さまにお供えする日
・日本では 飛鳥時代(約1300年前)から続くとされる
・現在も 天皇がその年のお米を神さまにお供えして感謝を行う
・11月23日は「勤労感謝の日」になっているが、もともとは新嘗祭が由来
↓
日本版「収穫感謝祭」のようなもので
今年の食べものが無事に実ったことを感謝する日。
農作物が生活の中心だった時代から続く
日本の大切な年中行事のひとつです。
そんな特別な日に
魚沼の「おおたきさんちの田んぼ」で
収穫祭が行われました。
田んぼで過ごしたこの半年は
作物を「育てる」時間というより
自然と呼吸を合わせる時間。
お米は人間が作るものじゃなくて
「育ってくださる」もの。
そんな当たり前のことを
体がゆっくり思い出していくような半年でした。
その最後のページをそっと閉じるような
泣きそうになるほどあたたかい一日。
収穫祭の模様をお届けします。
1.朝の大地に吸い込まれるような時間

集合時間にいつもの駐車場につくと
そこはすでにご褒美のような空気。
稲刈りの日の豪雨とは別世界の晴天。
守門の山々が青空にくっきりと浮かび
吹き抜ける風が体の奥までスーッと通っていきます。
まずはみんなで気功を体験。
魚沼の大地の気、宇宙の気、朝の透明な空気。

それらが体の中心へストンと落ちていくようで
思わず深呼吸。
そのあとは湧き水を汲みに。

「この水で炊くと魚沼米はもっと美味しいんだよ」
そう聞いた瞬間
湧き水が宝物のようにキラキラ見えるから不思議。
冷たく澄んだ水に触れると
指先が少し驚くほどの清らかさ。

この水がずっと田んぼを潤し
お米を育ててきたんだと思うと
ペットボトルに注ぐだけで胸のあたりがきゅん💖。
2.羽釜と薪で炊く本当の炊飯
収穫祭はお米を炊くところから始まります。

ダルマストーブに羽釜をセット。

薪のぱちぱちという音
火のゆらぎ、羽釜が温まっていく匂い。
五感がほぐれていくよう・・・。
あ〜、もうこの時点で最高じゃないのよ。
やがてーー
羽釜のふちから泡がブクブク・・・

「きた!」「きたよ!」
子どもみたいに盛り上がって蓋を開けると
湯気の奥でぷくぷく光るお米がチラ見え。
あぁ、まぶしいっっ。
…この瞬間、絶対おいしいやつと確信。
しばらく蒸らして、炊きあがり。


差し込む光の中で
お米がほんのり輝いて見えたのは
きっと気のせいじゃない。
もう神様からの贈り物だとしか思えない。
3.光をむすぶおむすびの儀式
さあ、食べるぞ!
……と思ったら、まだ食べられません(笑)
ずっと一緒に
おおたきさんちの田んぼに関わってきた
すみちゃんは 光のおむすび講師。
最高のお米だからこそ
まずは むすぶ所作 があるんです。
ぎゅっと握らない。
ふわっとひかりを抱き込むように
そっとむすぶ。

先生役のすみちゃんのお手本を真似しながら
ひとつ、またひとつ、お米の命を
手のひらにのせてむすんでいく。

あとの2つは光のおむすび。
「できた! ついに食べられる!」

――かと思いきや
まだ食べられません!!(2回目)
まだなんか~い!
うぅ、よだれが・・・。
4.守門神社へ収穫の報告
11月23日 新嘗祭。
この土地で育ったお米を
まず神さまへ報告する日です。
ということで地域の村社
守門神社へ。

雪深い地域らしく
鳥居も母屋も冬囲いされていました。

その佇まいがこれまた厳かで。
この地の人々はずっとこうして
自然と共に生きてきたんだな…と胸にしみる。
神主さんの祝詞が響くなか
今年獲れたお米を感謝とともに奉納。

昔の人は作物を自分たちだけで作った
とは思っていなかった。
太陽、雨、山の水、土地…。
自然=神さまの恵みによって
“育ってくださった”と考えていたんだと思う。
この日、その感覚がすっと腑に落ちました。
5.おむすびの“力”の実験
神社から戻り、ついにおむすびを…
と思いきや
まだ食べられません!!!(3回目)
まずは“光のおむすびの力”を実験。
普通は腰を押されるとぐらっとするのに
光のおむすびを手に持つと――
びくともしない。

体幹がドンッと通り、中心が決まる感じ。
「え?何これ?」
「おむすび1つで??しかも持つだけで!?」
みんなで笑いながらも
不思議な納得感。
光をこめてむすんだお米って
ただの炭水化物じゃない。
ちゃんと力になる。
6.そしてついに…いただきます

ようやく待望の一口。
……う~ん、最高。
ってか、最上級の最高。(ナニソレ)
雪深い魚沼の土
冷たく澄んだ湧き水
真夏の太陽、秋の風――
そのすべてを抱き込んで育った命の味。

黒きくらげ入りの煮物、長芋の味噌漬けなど
滋味深いおかずも並び
お米の甘さがさらに際立つ。

こんな食卓、しあわせすぎる。
7.お米の最終儀式:手選別
食後は持ち帰るお米の手選別。
未熟米や種を一粒ずつ丁寧により分ける。

今は機械で光選別もできるけれど
設備は高額で農家さんは本当に大変。
だからこそ この手仕事の尊さを感じるわけで。
ひと粒拾い上げるたびに
半年間の景色が指先に蘇ってくるみたいです。
8.家に帰ってからも続く物語(ぬか編)
精米して出てきた ぬか。
無農薬・無肥料だからこそ全部食べられる。
フライパンで煎ると
香ばしくて甘くてまるできな粉。
→詳しくはまた別で書きますね
お米って 粒だけじゃない。
ぬかも命。
全部おいしい。
全部ありがたい。
9.半年間のお米との旅を終えて
4月の苗箱づくりから始まったこの旅。




【独り言】田植えも稲刈りも雨だったな・・・。
育てるではなく
関わらせてもらう時間でした。
大地の恵み、空の恵み、水の恵み。
そこに人の手がほんの少しだけ添えられて
お米という命が育っていく。
自然と人が一緒に働いた半年間。
収穫祭の日に「ありがとう」を伝えて
手のひらでむすんで
体の芯に戻るような感覚でいただく。
これほど心が震える
新嘗祭の過ごし方ってあるんだろうか。
派手じゃないのに
静かにしみて、心の奥に灯る。
そんな半年間でした。

魚沼の自然と
出会ってくださった皆様方
全てに感謝。
綺麗道は新潟のお米が大好きです!
【次回予告】
さ~て来月のおおたきさんちの田んぼは・・・
しめ縄づくりをやるそうですよ。
お楽しみに!
(でも雪が多すぎると私はいけないかも)
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