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復職後は簡単には立ち止まれない

こんにちは!

自分のポストを読み返して、改めて思ったことがあります。復職後のしんどさは、仕事量や忙しさ以上に、体調が崩れたときに簡単には立ち止まれないところにあるのだと思います。

復職して働き続ける中で不調を何度も経験してきて、このことを何度も確認させられました。ここで一度、言葉として整理しておきます。


休職中はクリーンルームの中

私の感覚では、休職中はクリーンルームにいる状態に近いです。外からの刺激やストレスが少なく、回復に集中しやすい環境になります。だからこそ、回復が進みやすいです。

そして、病気からある程度回復してきたら、元の環境に戻れるように、少しずつクリーンルームの外に出てリハビリを行なっていきます。外出してみる、人と会ってみる、軽く予定を入れてみる。そんな小さな挑戦を積み重ねていきます。

もしそこで体調が安定しなければ、またクリーンルームに戻って体調の回復を待てます。回復したら、もう一度外に出て挑戦します。こうしてクリーンルームと外を往復することで、しだいに外の環境に長くいられるようになります。

復職後は外で立て直す必要がある

復職後が大変なのは、不調が来てもクリーンルームに戻れないところにあります。不調のたびに数日、数週間休むことが毎回できるほど、現実は甘くありません。

休職中と復職後を対比すると、

不調が来たとき、

  • 休職中は、回復に全集中できる

  • 復職後は、回復に全集中できない

健康な人からは「体調が崩れたら休むべき」と言われるかもしれません。もちろん、それは正論です。ただ、僕ら当事者は、体調万全がデフォルトではありません。不調は日常的に起こりますし、頻度も高いです。だから、そのたびに休んでいたら、そもそも働き続けること自体が成り立たなくなります。

そのため復職後は、ある程度の不調を抱えたまま、仕事や生活を回しながら回復を目指すことになります。言い換えると、外に出たまま立て直す必要があります。敵と戦っているのに、その裏で自分の回復も同時進行で進めなければならないです。冷静に考えると、かなり無茶です。

私も復職後に何度も不調を経験しました。長いときには、1年ほど続いたこともあります。いつ抜けるのか分からないまま、仕事も日常も続きます。休みたいのに簡単には止まれません。あの状態が一番つらいです。

これから復職する方は、休職中に武器を集めて

だからこそ、復職前の準備が大切です。復職後は、高い確率で不調に遭遇します。これから復職する方は、不調が来る前提で準備をしておいてください。休職中は、その準備ができる貴重な期間です。

クリーンルームの中にいられるからこそ、落ち着いた状態で不調が来たとき、どう対処するかを考えられます。復職後は心に余裕がなくなり、作戦を考えること自体が難しくなります。だから、いまのうちに武器を集めておいてほしいです。

私が日頃から「復職の準備が大事」と発信しているのは、まさにこのためです。復職後に必ず遭遇する不調の局面で、何も武器を持たずに戦うのはあまりにも厳しいです。反対に、武器が何個かあるだけで不調を切り抜けられる可能性が高くなります。

具体的にどんな準備をすればいいかは、私のnoteで発信していますので、よかったらまた読みに来てください。

回復のポイントは「回復量>消費量」

ただ、この記事を読んでいる方の中には、もうすでに復職していて、まさに今不調の中で戦っている方もいると思います。そんな方に向けて、今日から使える回復の考え方をひとつだけ残しておきます。

私はいつも、体調を「収支」で考えています。回復の基本は単純で、エネルギーの回復量が消費量を上回ることです。

エネルギーの回復量>エネルギーの消費量

これを実現するためには、やり方は二つしかありません。

  • 回復量を増やす

  • 消費量を減らす

ただ、「回復量を増やす」ほうは、できることに限りがあります。休憩時間や睡眠時間を増やす、休養の質を上げるなど。もちろん大切ですが、復職後は思うように確保できない場面も多いです。

一方で、「消費量を減らす」ほうは、工夫の余地があります。まずはこちらに手をつけるのが現実的だと思っています。

たとえば、

  • 職場:体調を共有し、負荷を下げてもらいます。

    • 「いま不調の波に入っていて、集中力が落ちています。しばらくは優先順位を絞りたいです」

    • 「締切が重なると一気に崩れやすいので、今週はこのタスクだけに集中させてください」

    • 「会議が続くと消耗が大きいので、参加を必要最低限にしたいです」

    • 「抱え込みやすいので、週1回だけ進捗を一緒に整理する時間をください」

  • 家庭:パートナーや両親に相談して、一時的に自分の担当を減らします。

    • 「今週だけ朝の支度をお願いしたい」

    • 「夜の寝かしつけを交代して、私は休む時間を確保したい」

    • 「通院日や不調の週は、送迎や買い出しを手伝ってほしい」

    • 「体調が落ちたサインが出たら、家のタスクを優先的に外してほしい」

  • 家事:やらない・手を抜く・やり方を変えます。

    • 料理:惣菜・冷凍・ミールキットを利用する。洗い物が少ない献立にする。

    • 掃除:毎日やめる。ロボット掃除機に任せる。一部にする。

    • 洗濯:たたまない。

    • 買い物:ネットスーパーを利用する。まとめ買いをする。

消費量を下げるとは、やることを減らすことです。短期的には「後退」に見えるかもしれません。ですが、崩れてから立て直すコストは大きく、再休職は長期的な損失になりやすいです。だから、回復のために必要な戦略的撤退と考えて、いまは負荷を下げるのが合理的です。

おわり:不調は経験値に

最後に、希望の話も添えておきます。

復職してから不調を経験すること自体が、私は「経験」だと思っています。

不調が来て、とても苦しんだけど、それでもなんとか乗り越えた。

こういった経験の積み重ねで、少しずつ病気との付き合いは上手くなっていきます。危ないサインが分かってきますし、撤退判断もしやすくなります。

今、不調の中で戦っている方は、本当に苦しいと思います。でも、その時間は無駄にはなりません。経験値として残り、次に不調が来たときの助けになります。焦らずにゆっくり進んでいきましょう。

今日はここまで!

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