病気後の人生を、もう一度設計し直す
こんにちは!
病気になると、働き方だけでなく、生き方そのものを見直さざるを得なくなります。
以前と同じように働けない。以前と同じように暮らせない。以前と同じペースで生活を回せない。
そう感じる場面が、どうしても出てきます。
でも、僕はその変化を、少し違う角度から見てもいいのではないかと考えています。病気になったことは、もちろん良いことではありません。ならないで済むなら、そのほうがよかったです。そこを無理に美談にする必要はありません。
それでも、病気になってしまった事実は変えられません。
だからこそ、その事実をきっかけにして、これからの人生をもう一度設計し直すことはできるのではないか。
この記事では、ビル・パーキンスさんの著書『DIE WITH ZERO』の考えをもとに、病気後の人生をどう再設計していくかについて書いていきます。
これは、復職や体調管理の話から少し先にある、「病気と共に生きる」ための記事です。まだ、病気後の人生について考える余裕はないよ、という方はまた元気になって余裕が出てきたときに、この記事を思い出して読んでいただければ嬉しいです。
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DIE WITH ZEROは、お金の本というより人生の本だった
『DIE WITH ZERO』については、これまで何度かnoteでも書いてきました。病気後の自分にとって、かなり影響を受けた本なので、読み返すたびに書きたいことが出てきました。
ただ、今回は少し違った書き方にしようと思っています。今回は本の紹介ではなく、時間が経っても、今なお自分の頭の中に残っていることを中心に書いていこうと思っています。
時間が経っても残っているものは、たぶん僕にとって本当に刺さった部分です。読んだ直後の感動ではなく、自分の生活や価値観の中に残ったもの。つまり、自分の中に落とし込まれた考えの部分です。
その意味で、僕の中に残っているDIE WITH ZEROは、単なるお金の本ではありませんでした。
お金をどう貯めるか。
老後資金をどう考えるか。
いつ資産を切り崩すか。
もちろん、そういう話も出てきます。でも、僕が一番大事だと感じているのは、そこではありません。僕にとってDIE WITH ZEROは、良い人生とは何かを考える本です。
この本は、50万部以上売れているベストセラー本です。SNSなどでも感想を多く見かけます。ただ、広く読まれているからこそ、「死ぬまでお金を使い切れ」のように、お金の話として受け取られすぎている面もあるように感じています。
もちろん、お金の使い方は大きなテーマです。でも、この本が本当に問いかけているのは、単に「お金をどう使うか」ではありません。
限りある人生を、どう豊かに使い切るか。
僕はそう受け取っています。
人生の目的は、お金を増やすことではない。できるだけたくさんの経験をし、思い出を残し、自分にとって納得できる人生を作ること。そのために、お金と時間と健康をどう使うかを考える本として、僕の中には残っています。
ここからは、病気当事者の自分の視点で、この本から考えたことを書いていきます。

病気になると、人生の前提が変わる
僕はうつ病になり、休職を経験し、復職してからも体調の波と付き合いながら働いています。
病気になる前は、どこかで「頑張ればなんとかなる」と思っていました。多少無理をしても、残業で押し切る。疲れていても、気合いで乗り切る。体調よりも仕事を優先する。そういう働き方をしていました。
でも、一度大きく体調を崩すと、その前提は崩れます。
無理をすれば反動がくる。
睡眠が崩れると、仕事にも生活にも影響が出る。
心身のエネルギーは無限ではない。
以前できていたことが、同じようにはできない。
これは、病気の人が直面する、かなりつらい現実です。
病気になる前の自分に戻りたい。
前と同じように働きたい。
何も気にせず予定を入れたい。
体調のことなんて考えずに過ごしたい。
そう何度も思いました。
でも、病気後の人生では、「前に戻る」ことを目標にすると苦しくなります。なぜなら、心も体もすでに変化しており、生活も働き方もこれらに合わせないといけないからです。
だから僕は、こう考えるようになりました。
戻るのではなく、作り直す。病気前の人生に戻ろうとするのではなく、病気を経験した今の自分に合う人生を、もう一度設計し直す。
これは簡単なことではありません。それでも、病気になったことで、僕たちは人生を見直すことを余儀なくされました。見方を変えれば、それは人生を再設計する機会に恵まれたということでもります。

僕の中に残っている3つのこと
DIE WITH ZEROを読んで、今も自分の中に残っていることを紹介していきます。細かい話はいろいろありますが、僕の中ではシンプルに3つに整理されています。
お金は使わないと価値がない。
お金の価値は年齢とともに逓減(ていげん)する。
思い出には複利がある。
この3つです。この3つを考えると、病気後の人生で何を大事にすべきかが見えてきます。
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