見出し画像

病気は人生再設計のチャンス。『DIE WITH ZERO』が教えてくれた病気後の人生

こんにちは!

今回は、前回に続いて本『DIE WITH ZERO(ゼロで死ね)』解説の後半になります。

前半では、本文の引用を交えながら、著者ビル・パーキンスの主張を中心に紹介しました。「今しかできないことにお金を使う」「人生は経験の合計である」など、印象に残るメッセージが多い本でした。

2020年に発売されてからすでに5年経ちますが、いまだにランキングの上位に入り続けているロングセラーです。本屋で見かけたことのある人も多いと思います。

これが本書の表紙です。帯には「限りある人生で、金と時間を最大限に活用するための9つの絶対ルール」「お金と人生のシン・バイブル」と書かれています。

帯に書かれたこれらのキャッチコピーや口コミの影響もあり、本書を「お金の本」として捉えている方は多いかもしれません。もちろん、お金の使い方がテーマの一つであることは間違いありません。 しかし、僕自身は、最近この本を再読し、これは「お金の本」ではなく、「時間というリソースを何にどう使うか」という人生最適化の本だと強く感じました。

この記事では、なぜ僕がそう感じたのか、そして、病気を経験した今だからこそ響いたメッセージについて、整理していこうと思います。


「時間」をすべて仕事に捧げていたあの日々

僕は仕事でうつ病になり、約2年間休職していました。病気になった当時の日記を読み返すと、こんな言葉が書かれていました。

「生活のために働いているのに、仕事が生活の大半を占めている。何のために働いているのか、何のために生きているか、よくわからない。」

当時の僕は、フルタイムに加えて残業をこなし、物理的にも精神的にも、人生の時間のほとんどを仕事に使っていました。家と会社の往復中も、家に帰ってからも、頭の中は常に仕事のことでいっぱいでした。

当時の日記の通り、いつの間にか「生きること」の大半の時間が「仕事」で埋め尽くされていました。

生活のために働いているはずなのに、仕事によって生活が圧迫されていく。その矛盾と葛藤していました。今、振り返れば、当時の僕は「人生をより良くするための方法が、一生懸命働くこと」だと思っていたのだと思います。「一生懸命働くことが幸せにつながる唯一の道」だと信じ、仕事一色の生活をしていました。

病気が僕に教えてくれた

そんな僕に、強制的に「立ち止まる時間」を与えてくれたのが、病気でした。復職が迫り、後のない状況で、働き方や生き方を変えなければいけないと強く感じていたい時に出会ったのが、この『DIE WITH ZERO』です。

詳細は前半を読んでいただきたいですが、すごく雑に解説すると

「人生とは、経験の合計である」
「最高の人生とは、思い出がたくさんあること」

これらの言葉こそが本書の骨組みであり、病後の生き方を考える上での僕の指針となりました。 最高の人生とは、お金をいくら持っているかではなく、どれだけたくさんの「思い出(経験)」があるかです。

そのために、僕たちが持っている唯一のリソースである「時間」を、何にどのように分配していくかを意識すること。それこそが、人生を豊かにする鍵なのだと気づかされました。

「時間の配分」こそが人生の豊かにする方法

著者のビル・パーキンスは本の中で、「お金・時間・健康のバランスをどう取るか」という話をしています。しかし、これも突き詰めれば、「すべて時間の配分の問題」だと思っています。

  • お金を得るために、時間を「労働」に配分する。

  • 健康を維持するために、時間を「休息」や「運動」に配分する。

  • 経験を得るために、時間を「遊び」や「学び」に配分する。

すべては、限られた時間というリソースをどう使うかの話です。

著者はライフエネルギーという言葉を使っていますが、私はそれを「時間」と捉えるほうが、現実の生活に落とし込みやすいと感じました。

お金を稼ぐために時間を使いすぎてはいけない。 人生の時間をすべて仕事に費やしても、幸せにはなれない。この事実に気づけただけでも、この本を読んだ価値は十分にあったと感じています。

「後悔」しないために時間の使い方を考える

『DIE WITH ZERO』の中で、著者は繰り返しこう語ります。

「今しかできないことに時間を使う。」

どんなにお金があっても、体力があるうちにしかできない挑戦や、子どもが小さいうちにしかできないことがあります。このように、あるライフステージの中でしか「できないこと」があります。もちろん、やらないといけないこともあります。 人生の経験には「旬」があります。

死の直前に、多くの人がこう後悔するといいます。

「仕事を頑張りすぎなければよかった」
「もっと家族との時間を取ればよかった」

私自身もそうでした。 人生の後悔の多くは、お金の使い方ではなく、「時間を何にどう使かったか」という選択の積み重ねから生まれるのです。逆を言えば、時間の使い方を意識すれば、後悔することを減らせると思っています。

病気は「終わり」ではなく「再設計のチャンス」

もし、この記事を読んでいる方の中に、病気によって「もう以前のように働けない」「人生終わりだ」と感じている方がいたら、伝えたいことがあります。

病気になったことは、人生の終わりではありません。 むしろ、生き方を見直すチャンスです。病気によって得た「立ち止まる時間」は、これからの生き方をデザインし直すための、貴重なタイミングなのです。

今までの人生で、時間を何に使っていましたか?
仕事、育児、人間関係……。

僕の場合は、それが仕事でした。時間の使い方が偏りすぎていたことに気づかず、心も体も壊れてしまいました。でも、あの経験があったからこそ、自分の生き方を見直すことができたのです。病気によって生まれ変わった今こそ、新しい「経験」を積み、思い出を増やしていくチャンスです。

おわりに

『DIE WITH ZERO』が教えてくれるのは、最高の人生とは、たくさんの経験を積み重ねる人生だということです。

大切なのは、「これからの人生の時間を何にどう使うか」を自分自身で選ぶことだと思います。あなたの時間の使い方は、あなたの人生そのものです。 時間というリソースを、あなたの心が動く経験にも、少しずつ振り分けてみてください。

それが、これからの人生をより豊かにしていくための一歩になると思います!皆さんの病気後の人生に幸あれ!

復職に関する記事をまとめています↓

いいなと思ったら応援しよう!

あつき@うつ病会社員 いつも応援ありがとうございます!