次につながる『振り返り』と終わる『反省』の決定的な違い
どうも、足ひれ社長のヨシです!
「あー、あと0.1秒縮めたかったなぁ...」
「スタートのタイミングがもうちょっと良ければなぁ...」
「ターンでのキックをもっと強くすれば良かったかも...」
日本選手権を終えて、こんな風に思いを巡らせていませんか?
大会を終えた今、多くの選手がレースを振り返っているかもしれません。でも、ちょっと待ってください。その振り返り方、本当に次のレースに活きるものになっていますか?
今日は大会はもちろん、普段の練習から圧倒的に効果的な振り返りの方法を伝授しますので、最後まで読んで、日本選手権の振り返りをもう一度してみてください!
なぜ多くの振り返りは次に活きないのか
私はこれまで多くの選手を見てきました。多くの選手が「振り返り」と聞くと、ただ単に「反省・感想」をざっくりとメモするだけ。もしくは、なんとなく頭の中で考えるだけで終わらせてしまうんです。
「ターンがうまくいかなかった」
「後半落ちてしまった」
「テンポが足りなかった」
...こんな振り返りをした経験はありませんか?
実はこの「なんとなく振り返る」という行為、ほとんど意味がないんです。なぜなら、具体性がなく、次に何をすべきかの指針にならないから。
では、トップ選手や効果的な成長を続ける選手たちは、どのように振り返りを行っているのでしょうか?
足ひれ社長流・効果的な振り返りの3原則
長年スイマーとして、そしてコーチとして培ってきた私なりの「振り返りの原則」を3つお伝えします。
原則①『感覚はナマモノ』- 振り返りのスピードが命!
「2回目のターンの時、膝をスムーズにググッと丸められて、身体がフワッと回った感覚があった!」
こんな素晴らしい感覚やコツを見つけても、時間が経つと急速に記憶が薄れていきます。私はこれを「感覚はナマモノ」と説明しています。
お寿司やお刺身のように、調理した瞬間から劣化が始まり、すぐに食べないと味が落ちてしまう「鮮度が命」の生モノ。感覚もまったく同じなんです。
だからこそ、振り返りは「できるだけ早く」行うことが最重要。理想は1分いや10秒以内、遅くとも1時間以内に文字として記録を残す。これが私の鉄則です。
・週末にまとめて練習ノートを書いてる
・夜はスマホで動画を見たりゲームをしているから当日書けない
・ノートを開けないから移動中にはできない
こんな人はせっかく振り返りをしていても、とってももったいないので、今すぐ工夫する覚悟を決めましょう。
実践ポイント: レースの直後、更衣室に行く前にスマホのメモアプリに数行でも良いので、感じたことをメモしておきましょう。「あれ?何だっけ?」と思い出す時間が増えるほど、貴重な感覚は失われていきます。
原則② 必ず『良いところ』を見つける
「今回のレースは全然ダメだった...」
こんな風に思ってしまうこと、ありますよね。特に期待していた大会で結果が出なかった時は。
でも、どんなレース・練習にも必ず「良かったところ」があります。たとえそれが小さなことでも。スタートの反応が0.01秒速くなった、ターンの時の息継ぎがスムーズだった、最後まで諦めずに泳ぎきれた...。
なぜ良いところを見つけることが大切なのか?それは単に気持ちの問題ではありません。良かったところを認識することで、「何を維持すべきか」が明確になるからです。
悪かったところや、改善すべき点だけを追いかけていると、今できていることまで崩れてしまうリスクがあります。
実践ポイント: 振り返りの最初に、必ず「今回良かった3つのポイント」を書き出す習慣をつけましょう。数値的なことでも感覚的なことでも構いません。どんなに小さなことでもいいんです。
原則③ 掘り下げて具体的に記録する
「スタートが良かった」
これだけでは、何が良かったのか全く分かりません。翌日見返したとき、「どういう意味だっけ?」となります。
そうじゃなくて、
「スタートの飛び出しの角度が上に高くなりすぎず、前方向へ勢い良く飛び出せた。空中姿勢も腰や膝が曲がることなく、身体をしっかり伸ばして入水できた」
こう書くことで、何が良かったのかが具体的に分かります。そして何より、次の日に見ても、次の週に読み返しても、その感覚を再現しやすくなるんです。
実践ポイント: 振り返りを書く時は「誰に見せるか」ではなく「自分が後で見て分かるか」を基準にしましょう。完璧な文章である必要はありません。箇条書きでも図でも、自分に伝わる方法が一番です。
効果的な振り返りの3ステップ
原則を理解したところで、実際の振り返りの流れを見ていきましょう。
ステップ❶:感情と事実を分ける
レース直後は感情が高ぶっています。うれしい、悔しい、驚いた...。こうした感情はそのまま記録することが大切です。感情を抑え込む必要はありません。
ただし、感情と事実は分けて記録しましょう。
例えば・・・
感情: とても悔しい。もっとできたはず。全然ダメだった。
事実: タイムは25秒35。前回より0.8秒遅かった。後半の25mでテンポが落ち、ペースが落ちた。
このように分けることで、冷静な分析ができるようになります。
ステップ❷:数字で振り返る
数字は嘘をつきません。タイムや順位だけでなく、以下のような数値も記録すると良いでしょう。
各50m・100mごとのラップタイム
50mごとのストローク(キック)数
1回あたりのキックのテンポ
これらの数字を過去のレースと比較することで、客観的に何が変わったのかが見えてきます。
実践ポイント👇
メモに書いても良いし、時間があれば、簡単なエクセルシートを作り、主要な大会のデータを記録していきましょう。これまでの数字を並べてみると、自分の特徴やこれまでの成長の傾向がよく見えます。
ステップ❸:技術と環境の分析
最後に、技術面と環境面から分析します。
技術面のチェックポイント👇
スタートの角度や入水姿勢
キックの幅や強さとリズム
1ストローク(キック)の推進力
ターン前後のスピード維持と姿勢
タッチのタイミング
環境面のチェックポイント👇
泳ぐ前の体調やコンディション
精神状態(緊張、リラックス度合い)
外部環境(プールの特性、水温など)
競争相手との関係
これらを分析することで、次回に向けた具体的な改善点が見えてきますし、シミュレーション練習時のクオリティがグッと高くなり、本番に強い選手になれることでしょう。
振り返りをレベルアップさせる実践テクニック
ここからは、振り返りの質をさらに高めるテクニックをいくつか紹介します。
自分だけの振り返りスタイルを確立する
振り返りに「正解」はありません。自分に合った方法を見つけることが大切です。
私の場合、時には文章で、時には箇条書きで、時には泳いでる時に閃いた瞬間にプールから飛び出して即座にホワイトボードに図を描いたりします。状況に応じて最適な方法を選べるよう、いくつかのスタイルを試してみましょう。
実践ポイント👇
スマホのメモアプリ、紙のノート、ボイスメモ、動画解説...様々な記録方法を試して、自分に合ったものを見つけましょう。
振り返りの質を高める5つの質問
振り返りをする際、以下の質問に答えていくと、深い気づきが得られます。
「何が起きたのか?」(事実の確認)
「なぜそうなったのか?」(原因の探求)
「どう感じたのか?」(感情の確認)
「何を学んだのか?」(教訓の抽出)
「次に何をするのか?」(行動への落とし込み)
特に自分から生まれた考えに「なぜ?」を繰り返し繰り返し問うことで、表面的な問題から根本原因に迫ることができます。
振り返りを習慣化する具体的な方法
レースだけでなく、日々の練習も振り返りの対象です。毎日の練習後や帰りの移動中にちょっとだけ振り返りの時間を設けるだけでも、大きな違いが生まれます。
実践ポイント👇
練習終了時に「今日の練習で一番良かったこと」と「次回に活かせること」を必ずメモしてから着替えるという習慣をつけましょう。練習仲間と共有する時間を作るのも良いですね。
振り返りが未来を創る
振り返りは過去を見つめる行為ではありますが、その本質は「未来を創る」ことにあります。
日本選手権での経験を、ただの思い出にするか、次の成長の糧にするか。その分かれ道にあるのが「質の高い振り返り」なのです。
ぜひ今日から、この記事でご紹介した方法を試してみてください。たった数分の振り返りが、あなたの競技人生を大きく変えるかもしれません。
ということで、今回もここまで読んでくれてありがとうございました!
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それではまた次回お会いしましょう!
またね〜
フィンスイミングスペシャリスト
足ひれ社長 関野 義秀

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