うねりは大きくするほど遅くなる?速い人が動かしてるのは"○○だけ"
どうも、足ひれ社長のヨシです!
さっそくですが、ドルフィンキックといえば、"うねり"が必須ですよね。
これまでも、マスターズスイマー、バタフライ修得中のお姉さま、トップ選手、学生、いろんな方々から、うねりについて質問を受けてきました。
「頑張って腰を大きく動かしてるのに、進んでる感じがしない…」
「うねりが小さいって言われるけど、大きくしてもタイムが変わらない…」
「そもそも、うねりの"正解"がわからない…」
皆さんもこんな風に悩んだ経験、ありませんか?
今日は数あるうねりに関する悩みの根本的なお話をしていこうと思います。
それは、うねりの是非や大きさじゃなくて、"どこから発生させるか"が全てだということ。
そして、結論から言うと、その答えは"みぞおち1点"。
ここから発生させれば、うねりは自然と効率的になります。
正確には、胸椎・胸郭を発生源にした、無駄のないうねりのつくり方です。
今日の記事を最後まで読めば、明日からのドルフィンキックやフィンスイミング、バタフライの泳ぎ方が、根本から変わり始めるはずです!
「大きくうねれ」は、もう昔話です
結論から言います。
うねりは、大きくすればするほど遅くなります。
そして、うねりを作る身体の部位はひとつ、胸椎(みぞおちらへん)だけです。
もちろんうねりによって連動していく関節(股関節・膝・足首)の力はキックに"乗って"きます。でも、うねりの"発生源"は1点。ここが今日一番大事なところです。
私自身、選手時代には、「もっと腰を大きく!」と言われた時期もありました。腰を大きく沈めて、大きく上げる。
そのときはそれが大きな力も出せるし、間違いないと信じ切っていたんです。
でも、指導者になってから、そして技術が年々洗練されていく中で、分かったことがあります。
「腰を大きく動かした方が、うねってる感じがする」
「大きな力を出せてるから速い感じがする」
しかし、これらは"まやかし"でした。
昔はそれが正解と言われていた時期もありました。でも、今の現場では、それはもう常識ではないんです。
なぜ「大きなうねり」がまやかしなのか
想像してみてください。
車が前に進むためにエンジンをふかしているのに、そのパワーの一部を使ってジグザグ走行をしている…極端ですが、そんな車、前に進む効率、悪いですよね?
泳ぎも一緒で、大きなうねり=上下運動のしすぎなんです。
前に進むためのエネルギーが、上方向や下方向に分散してしまう。
水は空気の約842倍の密度がある流体です。無駄な動きが1つあるだけで、その分だけ抵抗が増え、ロスが積み重なる。
「じゃあ、うねりを完全になくせばいいのか?」
極端にいえば、そう思いますよね。でも、それも違います。
イルカやマグロが海の中を効率よく進む波動推進の原理は、うねりそのものは正解なんです。
問題は、うねりの"発生源"がどこにあるか。ここに全てが集約されます。
3つの失敗パターン うねりが"下流"から起きるとこうなる
指導現場で選手を見ていて、うねりが正解じゃない選手には、はっきりとした3つのパターンがあります。
失敗パターン① 腰主導のうねり
一番多いのがこれです。腰を大きく沈めて、大きく上げる。
これをやると、泳ぎ自体の上下移動が激しくなります。結果として大きく泳ぎすぎることで、前に進むためのエネルギーが上下に分散してしまうんです。
「腰を動かした方が、大きな力を出せてる感じがする」
その感覚こそが、まさに"まやかし"の正体。
失敗パターン② 手主導のうねり
次によく見るのがこれ。うねりを手で作ろうとして、手だけが大きく上下に振れているパターン。
このパターンだと、手だけが動いていて、手以外がついてこないんです。上半身と下半身の連動が、うまく届かなくなります。
失敗パターン③ 肩丸まりのうねり
これは見落とされがちですが、肩が丸まってしまうパターン。
肩が丸まると、全身が一つの方向に動かなくなります。結果、抵抗も増えるし、重心も後ろになるし、前に力が伝わらない泳ぎになってしまうんです。
3パターンに共通するのは、うねりの発生源が"下流"にあること。腰・手・肩、どれも身体の中心よりも末端寄りの部位です。
じゃあ、正しい発生源はどこか?ここが今日の核心です。
うねりの正しい発生源は胸椎
答えは、みぞおち周辺です。
胸椎(背骨の胸の部分)だけを動かしてうねりを作る。
「みぞおち1点うねり」とは、胸椎・胸郭を発生源にして、末端(腰・脚)を最小限しか動かさないうねり方のことです。
「ここだけ動かせば、うねれちゃいます。そこにキックが乗ってくる感じ。無駄に大きく泳がないで、前に、前、前」
これが、私が今、レッスンで伝えている核心の言葉です。
なぜみぞおちなのか?2つの記事の"矛盾"を解く鍵
過去に私が書いた記事「うねりは必要?」と「3関節キック」を並べると、実は一見矛盾しているんです。
「うねりは小さくせよ」(前者)
「キックは3関節で立体的に広げろ」(後者)
大きさは減らせ、でも関節は立体的に広げろ・・・どっちなの?ってなりますよね。
この矛盾を解く鍵が、うねりの発生源をみぞおち1点に絞ることです。
みぞおちを発生源にすると、こういうことが起こります。
・上下動が最小化される
発生源が身体の中心にあるので、末端(腰・脚)の上下移動が自然と小さくなる ⇒ 前者「うねりは小さく」が満たされる
・下流の3関節が"乗る"
発生源の波動が上流から流れてくるから、股関節⇒膝⇒足首が自然と連動して立体化する ⇒ 後者「3関節で立体的に」が満たされる
つまり、"小さいうねりで、3関節が最大限に生きる"という、一見矛盾する2つが、みぞおち1点論で同時に成立するんです。
これが、私が過去記事だけでは書ききれなかった"答えの後半"でした。
あなたのうねりは"どこから"始まっていますか?
今日の話を3行でまとめます。
・うねりは大きくするほど遅くなる。
⇒前進エネルギーが上下運動に分散してしまうから
・速い人のうねりは"みぞおち1点"から発生している。
⇒ここから始めれば、下流の3関節(股関節・膝・足首)が自然と立体化する
・身につけるには、陸上で鏡の前で胸を反って閉じる時の感覚を確認する
⇒陸からの水中で極端にみぞおちだけ動かすドリル、この2ステップ
昔の水泳では「大きく腰を動かせ」が正解でした。でも今のトップレベルの現場では、"上流の小さな発生源が、下流の大きな効率を生む"これが新しい常識です。
明日の練習で、まずは鏡の前で3分だけ、胸を反って閉じる動きをやってみてください。「あ、こうやって動くのか」の感覚が来た瞬間、あなたのうねりは変わり始めます。
積み上げは、今日から始められますから!
ということで、今回もここまで読んでくれてありがとうございました。
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また、これからも他では聞けない技術解説を通して、読者の皆さんのお役に立てるような発信をしていきますので、「コメント欄」に「みぞおち意識をやってみたら泳ぎがどう変わったか」の感想を入力して教えてください!
それではまた次回お会いしましょう!
またね〜
フィンスイミングスペシャリスト
足ひれ社長 関野 義秀

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