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大学院で興奮した脳科学の話!ミラーニューロンが泳ぎを変えるメカニズム

どうも、足ひれ社長のヨシです!

あなたも憧れの選手の泳ぎ、何度も動画で見返しちゃうことありませんか?

「すごいなぁ」と見惚れてしまう。気づけば同じ動画を5回、10回と繰り返し見ている。

でも、ふと我に返ると・・・

「見てるだけじゃ上手くならないよね。練習しなきゃ!」

そう思って、スマホを置いた経験、ありませんか?実は、その考え方、科学的には「もったいない」んです。

今日は土曜日の「スタディサタデー」ということで、皆さんに絶対に知っておいてほしい脳科学の話をします!

結論から言いますね。

「見ること」それ自体が、最高のトレーニングになる。

これは、精神論でも根性論でもありません。脳科学が証明している事実なんです。

その秘密を握っているのが、「ミラーニューロン」という脳の神経細胞

今日はこのミラーニューロンの不思議な力と、それを活用した上達法について、私の実体験も交えながらお話ししていきますので、最後まで読んで、明日からの練習や動画視聴に活かしてください!

大学院で受けた衝撃〜「見るだけで脳が反応する」という事実

これは今から10年以上前、私がまだ大学院生だった頃の話です。

スポーツ心理学の授業で、脳と運動に関する研究の話を聞く機会がありました。その時に出てきたのが「ミラーニューロン」という言葉。

正直、最初は「また難しい専門用語が出てきたな・・・」くらいにしか思っていませんでした。でも、先生が紹介した研究の内容を聞いた瞬間、これはヤバい!と思ったんです。

被験者の「脳波」を測定しながら、他人が運動している映像を見せる実験。

結果はこうでした。

映像の中の人が腕を動かすと、見ている人の脳の中で、腕を動かす時に使う部位が活性化する。脚を動かす映像を見せると、脚を動かす時に使う脳の部位が反応する。

つまり、見ているだけで、自分が実際に動いているかのように脳が働くんです!

「え?見てるだけで良いんかい!」

思わず心の中でそう叫びました。(笑)

「これって、スポーツ指導に革命が起きるんじゃないか?」
「上手い人の動きを見るだけで、本当に上達するってことじゃないか?」

授業が終わった後も、その興奮は冷めませんでした。

あなたも不思議じゃないですか?

動いてもいないのに、見ているだけで脳が反応するなんて。

でも、これは決してオカルトでも不思議な話でもなく、科学的に証明されている事実なんです!人間ってまだまだ不思議なことだらけですね・・・!

ミラーニューロンとは?〜脳が勝手に「疑似体験」する不思議な仕組み

「ミラーニューロンって、結局何なの?」

そう思いますよね。できるだけわかりやすく説明していきます。

"鏡=ミラー"のように反応する神経細胞

ミラーニューロンを直訳すると「鏡の神経細胞」。なぜ「鏡」なのか?

それは、他人の動作を見ると、まるで鏡に映したように、自分の脳も同じ反応を示すからなんです。

例えば、目の前で誰かがコップを持ち上げる動作をしたとします。あなたは自分では何もしていません。ただ見ているだけ。でも、あなたの脳の中では、「コップを持ち上げる」時に使う神経細胞が活動しているんです。

これが最初に発見されたのは、1990年代のイタリアでの実験でした。サルの脳に電極を取り付けて、神経活動を記録していた研究者たちが、偶然この現象に気づいたんです。

サルがエサを取る時だけでなく、研究者がエサを取る動作を見ている時も、同じ神経細胞が反応していた。そして人間でも同じことが起きていることが、その後の研究で次々と明らかになっていったんです。

「真似る」「共感する」「学ぶ」は全部ミラーニューロンのおかげ

映画を見て主人公と一緒にドキドキする。赤ちゃんが親の表情を真似する。スポーツ観戦で思わず身体が動いてしまう。

これも全部、ミラーニューロンが「共感」を生み出しているからなんです。

つまり、ミラーニューロンは、他人の動きを真似る・他人の感情に共感する・観察を通して学ぶ、これら全てを可能にしている、人間の「社会性」と「学習能力」の根幹にある仕組みなんです。

左腕を鍛えたら右腕も強くなった?不思議な実験

ここで、私が大学院時代に聞いて驚いたもう一つの研究を紹介します。

被験者を2つのグループに分けて、片方のグループには「左腕だけ」を集中的にトレーニングしてもらいました。右腕は一切鍛えません。

数週間後、両腕の筋力を測定すると・・・なんと、鍛えていないはずの右腕も、筋力が向上していたんです!

これは「クロスエデュケーション効果」と呼ばれる現象。左腕を動かしている時、脳は「腕を動かす」という運動パターン全体を学習しているため、右腕も脳レベルで理解してしまうんです。

ミラーニューロンの話とは少し違う現象ですが、根底にあるのは同じ原理。脳内でのイメージや観察が、実際の身体能力に影響を与えるんです。

観察が上達に直結する3つの科学的理由

「でも、見ているだけで本当に上手くなるの?」

そう疑問に思う方もいるでしょう。ここからは、なぜ観察がトレーニングになるのか、3つの理由を説明していきます。

理由①:脳内リハーサル効果〜神経回路が強化される

泳ぎの上手い人の泳ぎを見ている時、あなたの脳は実際に自分が泳いでいるかのように、神経回路を動かしているんです。

イメージトレーニングという言葉、聞いたことありますよね?頭の中でイメージするだけで、実際に泳いでいる時と同じ脳の部位が活性化することが科学的に証明されています。

観察も同じ。見れば見るほど、その動きに関する神経回路が太く、強くなっていくんです。

理由②:動きのパターン認識〜「良い動き」のテンプレートができる

上手い人の動きを繰り返し見ることで、あなたの脳の中に「これが正しい動きだ」というテンプレートが作られます。

「腰を使って」「体幹を意識して」と言葉で言われても、なかなかピンと来ない。でも、実際の動きを見ると、「あ、こういうことか」と腑に落ちる瞬間がある。

そして、そのテンプレートができると、自分の動きと比較できるようになる。この「比較する力」こそが、自己修正能力を高めるんです。

理由③:視覚情報の圧倒的優位性〜人間は「見る」生き物

私たち人間は、外部から得る情報のうち、約8割が視覚情報だと言われています。私たちは圧倒的に「見る」ことで世界を理解している生き物なんです。

だからこそ、コーチが言葉でいくら説明するよりも、一度見せる方が早いことが多い。私も指導の現場でよく経験します。

言葉で説明しても「?」という顔をしていた選手が、実際に泳いで見せると「あ!そういうことですか!」と一瞬で理解してくれる。

百聞は一見にしかず」この言葉、脳科学的にも正しかったんですね。

韓国修行で目に焼き付けた光景〜水中から見た衝撃

ここで、私自身の経験をお話しします。

大学生の頃、私は単身で韓国に武者修行に行きました。

世界的な強豪国である韓国では、どんなトレーニングをしているのか、どんな過ごし方をしてるのか、自分の実力はどこまで通用するのか試したかったんです。

でも、現実は厳しかった。

韓国では代表経験のない選手と並んで泳いでも、全然歯が立たない。女子のトップ選手にさえ、ついていくのがやっと。

「この差は何なんだ・・・?」

悔しさと同時に、強い好奇心が湧きました。

そして、練習中に決定的な瞬間が訪れたんです。水中で、前を泳ぐトップ選手の後ろにつく機会がよくあったんです。

その時に見た光景、今でも鮮明に覚えています。

フィンの切り幅。
身体のうねりのリズム。
キックのテンポ。
水面との距離感。

全てが、私が今まで日本で見た映像とは違っていました。

「なるほど、こういう感覚で泳いでるのか・・・」

その光景を、必死に脳裏に焼き付けました。まるで写真を撮るように、何度も何度も、頭の中で再生しながら泳ぎました。

帰国してからも、練習中にその脳内映像を思い出すんです。

「今、自分の泳ぎは、あの時見た泳ぎに近づいてるだろうか?」

プールサイドから動画を撮影してもらって、確認したこともあります。特に後ろからのアングルにこだわって撮ってもらいました。

なぜなら、水中で見た「あの光景」と同じ角度だからです。当時は「ミラーニューロン」なんて言葉、知りませんでした。でも今思えば、無意識のうちに、この脳の仕組みを最大限に活用していたんだと思います。

視覚情報の力、本当にすごいんです。

指導現場での活用法〜「相手の下で泳ぐ」という独自メソッド

さて、ここからは私が実際の指導で行っている、ミラーニューロンを活用した方法を紹介します。

トップ選手の動画を見せるのは誰でもできる

まず、最も基本的な方法。それは、トップ選手の泳ぎを動画で見せることです。

これは今の時代、本当に簡単になりました。昔は、海外の選手の泳ぎなんて、なかなか見る機会がなかった。大会の映像を入手するのも一苦労でした。

でも今は、SNSやYouTubeで、世界トップクラスの選手の泳ぎが簡単に見られる。本当に良い時代になったなぁと、心から思います。私が学生の頃、こんな環境があったら、もっと早く上達できたかもしれない…。

そう思うと、今の若い選手たちが羨ましくもあります。

だから、私はよく選手に言います。

「動画、たくさん見なさい。それも立派なトレーニングだから」

でも、ここで一つ注意点があります。

表面だけ真似ると危険!内側の意図まで理解しよう

動画を見る時、表面的な動きだけを真似しようとすると、かえって逆効果になることがあるんです。

なぜか?

動きの「見た目」と、選手が「意図していること」が、実は真逆の場合があるからです。

例えば、ある選手が「強く蹴り込んでいる」ように見えたとします。
でも実際には、その選手は「力を抜いて、水を捉える感覚を大事にしている」かもしれない。

見た目の激しさは、結果として生まれているだけで、本人の意識とは違うことがあるんです。
だから、できれば動きの内側、つまり「なぜそう動かしているのか」という意図や考え方も一緒に吸収できると、より効果的です。

トップ選手のインタビューや解説動画があれば、それも合わせて見ることをおすすめします。

「この選手は、こういう意識で泳いでいるんだ」

それがわかると、動きの見方が変わりますよ。

足ひれ社長のオリジナル技法「相手の下で泳ぐ」

さて、ここからが私の指導の中で、最も効果的だと感じている方法です。

それは、対面指導の際に、選手の下で一緒に泳ぐという方法。

「え?どういうこと?」

そう思いますよね。説明しますね。

フィンスイミングやドルフィンキックの指導をする時、私は選手にいろいろなアドバイスをします。

「ここをもっとこういう風に意識して」
「このタイミングでここをこう動かして」

でも、言葉だけだと、なかなか伝わらないことも多い。見本を見せても、本人は実際に身体をどう動かせば良いのかの想像がつかない…。

そんな時、私がやるのは、選手が泳いでいる真下に潜り込んで、理想の動きを見せるんです。

泳いでいる時、選手の視線は基本的に下を向いています。その視界の中に、私が入り込むわけです。すると、選手は私の動きを見ながら泳ぐことになる。

「あ、このリズムか」
「この角度で動かすのか」

リズムは特に合わせやすくなります。
そして、リズムが合ってくると、必然的にフォームもそのリズムに合った形に修正されていくんです。

さらに、ミラーニューロンが働いているので、私の泳ぎの残像が選手の頭の中に残る。だから、その後の自主練習でも、「あの時見た動き」をイメージしやすくなるんです。

陸上トレーニングでも同じことをします。選手の目の前で、ゆっくりと理想
の動きを見せる。

「百聞は一見にしかず」

まさにこれを実践しているわけです。

この方法の難しさ〜実は高度な技術が必要

「なるほど、それなら簡単じゃん!」

そう思うかもしれませんが、実はこの方法、結構難しいんです。

なぜか?

まず、選手の真下で泳ぐためには、相手のスピードに合わせる必要があるから。速すぎたら、選手の視界から外れてしまう。遅すぎたら、追い抜かれてしまう。

しかも、自分は相手のことが見えません。上にいますからね。

だから、相手の泳ぎの音、水の流れ、距離感、これらを感覚で把握しながら、常にベストポジションをキープする必要があるんです。

また、選手のレベルに合わせて泳ぐ技術も必要です。初心者には初心者に合ったスピードとリズムで。上級者には上級者に合った見本を。

これ、長年の経験と、自分自身の泳ぎの技術がないとできないんです。だからこそ、効果は抜群なんですけどね。

明日から実践!観察の質を高める3つのポイント

最後に、明日から実践できるポイントをまとめておきますね。

①動画は「分析的に」見よう

ただぼーっと見るのではなく、「この選手の腰の使い方は?」「キックの切り返しのタイミングは?」と、具体的な観察ポイントを持つこと。

②同じ動画を繰り返し見よう

同じ動画を最低3回。1回目は全体、2回目は細部、3回目は自分との違いを意識。この繰り返しが神経回路を強化します。

③見た直後にイメージトレーニング

動画を見終わったら、目を閉じて、その動きを頭の中で再生してみてください。「自分があの選手になったつもりで」イメージする。これだけでさらに効果が高まります。

観察は「息抜き」じゃなく、立派なトレーニング

今日はミラーニューロンという、脳の不思議な仕組みについてお話ししました。大学院で初めてこの話を聞いた時の興奮、今でも忘れられません。

「見るだけで上手くなるなんて、そんな都合の良い話があるのか!」

でも、それは科学的に証明されている事実でした。そして、私自身の経験からも、その効果を実感しています。

韓国で見た光景。
指導の現場で選手の下を泳いだ時の手応え。

全てが、このミラーニューロンの力で説明できるんです。だから、これだけは覚えておいてください。

「憧れの選手の動画を見ること」は、決してサボりじゃない。立派なトレーニングだ。

もちろん、見るだけで全てが解決するわけじゃありません。実際に身体を動かして、試行錯誤することも必要です。でも、観察とイメージがあってこそ、練習の質が上がるんです。

人間は情報の8割を視覚から得ている生き物。その力を、最大限に活用しましょう。

明日からあなたが動画を見る時、きっと見方が変わっているはず。そして、その変化が、あなたの上達を加速させてくれると信じています。

ということで、今回もここまで読んでくれてありがとうございました。

この内容、良かった!勉強になった!と思っていただけたら「スキ❤️」と「フォロー✅」、「シェア♻️」、「チップ💙」で応援していただければ嬉しいです...!

また、これからも読者の皆さんに役立てるような発信をしていきたいので、「コメント欄」に質問や気になる内容を入力して教えてください!

それではまた次回お会いしましょう!
またね〜

フィンスイミングスペシャリスト
足ひれ社長 関野 義秀

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