[ Human ] 三つの魔術 (白・黒・灰):中編
はじめに
本稿は『三つの魔術:前編』の続きとなります。未読の方は、まずは前編からお読みくださいまし。
では早速前編の続きから始めましょう。
魔術
・木を隠すなら……

現代において秘匿されている魔術を理解するためには、「智慧の隠し方」を知る必要があります。どのように隠されているのかを知らねば何が魔術なのか分かりません。ただ、現代の智慧の隠し方は実に巧妙です。古代のように一般的な人々から智慧を物理的に遠ざけるのではなく、あえて「衆目の真っ只中」に晒すことで隠蔽する手法。
これがとても厄介なのです。
もし完全に秘匿されているのであれば、わたくしがそれらを提示するだけで済みます。しかし、現代の深淵なる魔術はあなたの目の前に公然と置かれています。それゆえに、たとえわたくしがその奥義を提示したとしても、あまりの日常性から、それが「魔術の深淵なる秘密」であると認識することができません。木(真理)を隠すなら箱の中ではなく、森(常識)の中なのですよ。多くの人は秘密というものは物理的に隠されていると思い込んでおりますが、その思い込みを利用され隠されているということです。したがって象徴主義の秘密とは実際にはあなたの目の前に置かれているのです。
良い例が一つございます。

中世において王立協会やフリーメイソンの深淵なる奥義だったものが、現代では誰もが知る記号となり利用されております。したがって、この奥義をあなたも知ってはおりますし利用してもおります。しかし、それがどこから来た何なのかは知りません。結果、秘密を秘密として認識できておらず、魔術をまじない程度のものであると思い込まされております。実際のところ現代の魔術は、原子の力をも引き出す強大な力を秘めるまでになっているというのに。
ではそんな秘密の象徴をお教えいたしましょう。
・秘密の魔術

現代の「魔法の文字」は、もはやヘブライ語で書かれた呪文でも、複雑なシギルでも魔法陣でもありません。しかしながらその魔法の記号を使用することで、前述したように人類の智慧は原子を操るまでに昇華しました。
その魔法の記号とは、象徴主義を現代に伝えるフリーメイソンの象徴画にあります。どの象徴画にも必ずと言っていいほどあしらわれる「2本の柱」を元にした魔法の記号。

2本の柱の最も根源的な意味は、相対する似て非なる対の力です。右と左の性質や姿形は違うけれど対となり均衡を保つ「似て非なる対の象徴」。あなたの両手を見てください。それが最も分かりやすい「似ているけれど違う対」です🙏。この象徴を現実世界で我々が使用できるように顕現化させたものがコレ☟です

この記号は、両側の表すものが等しいという関係を表す「等号 / =」です。これはフリーメイソンの2本の柱の象徴に、円の1/4の角度の回転を加えたものです。※(詳しい歴史や解説は『象徴の威力:宇宙言語』をお読みください。ここでは端的に述べるにとどまります。)
要するに古代魔術のうち、いわゆる「まじない」ではない側面は、長い歳月を経て数学の公式や物理・化学の数式へと姿を変えたということ。中世の錬金術が現代の化学ですから何も不思議なことではございません。これらは今や専門家にしか解読できない難解な「呪文(アブラカダブラ)」となり、物質を最小単位まで分解したり、原子の力を引き出したりと、強大な力へと変貌を遂げました。

魔術が現代の「学問」として定着していることが信じられませんか?
しかし、これこそが前編で述べた「木を隠すなら森の中」、つまり「衆目の真っ只中に晒すことで本質を隠蔽する」という手法なのです。その巧妙さゆえに、人々は魔術を正しく認識できなくなっております。

我々が義務教育で学ぶ諸学科の元は、「自由七科(リベラル・アーツ)」にあります。これはいわゆる古代科学であり、さらに辿ればカバラに行きつきます。詰まるところ「魔術」というわけです。この出所や背景を伏せられたまま、機械的に結果だけを与えられ、古代の神秘が「常識」として日常に溶け込んでいる、この奇妙な構造がご理解いただけましたでしょうか?

・なぜ魔術を隠すのか?
ではなぜいつの時代も賢者は智慧を隠すのか?
智慧が厳格に管理されてきたのには理由があります。その理由とは、賢者にとって重要なことは「何を発見したか」ではなく、それを「どう使うか」という道徳的責任に重きを置いたからです。
現代社会を見渡せば、ノーベル賞に代表されるように「何を発見したか」に重きが置かれていることは明白です。「誰が何を発見したか」という功績のみが称賛され、その成果がもたらした結末には誰も目を向けません。かつて宇宙の深淵から引き出された原子の力は、人類の生活を豊かにする一方、瞬く間に大量殺戮兵器へと転用されました。そこには、発見した智慧を「どう使うか」という、人間としての根源的な道徳的責任は存在しません。
唯一の被爆国である我々日本人はよくよく考えなければなりません。
それで良いのかと。

これこそが、古の賢者たちが智慧を厳格に隠蔽してきた最大の理由なのです。強大な力を持つ智慧が道徳的責任を解さない人々の手に渡れば、それは文明を支える礎ではなく、世界を破滅へと導く凶器に変貌してしまいます。
現代は特に悲惨ですよ。古代のように善なるものが智慧を管理し秘匿しているのではなく、悪なるものが独占し隠蔽し好き勝手使用しているのですから。

智慧とは、単なる知識の蓄積ではありません。それを正しく扱うための「精神性」と「倫理」が伴い初めて真の価値を発揮します。端的に言えば「道徳」です。いつの時代の賢者たちも、己にも仲間にも厳しい試練を課し、相応しき者にのみ門戸を開いたのは、力に溺れ、道徳を気にしない者たちから世界の均衡を守るための防壁なのです。

・起源と伝統を学ぶ意義
魔術の起源と伝統を学ぶ意義は、この「力の使い方(動機)」という根本的な原則を再確認することです。現代人の多くは魔術を自己利益のために利用しようとします。魔術の力をもってして努力なしに成果を得ようとしたり、自己利益のためだけに星を読み未来予測をしたり、目先の欲のために限りある未来の運を引き寄せてしまったりと。これらはひとえに「魔術の起源と伝統」を知らないからに他なりません。
我々が魔術を真に理解するためには、かつての賢者たちがどのようにその力を定義し用いてきたかをさらに詳しく知る必要があります。
カルデアン・マギ(魔術師)たちは、天の星々を読み解き、自然界の隠されたエネルギーを操る術を持っていましたが、彼らにとってそれらの知識は、利己的な動機を満たすための道具ではありませんでした 。

「Akira」より引用
本来魔術とは「生の力」や「自然の力」を建設的に活用する、きわめて道徳的な営みです。その力は、個人の欲望という狭い器に注がれると、たちまちその輝きを失い、行使する者自身を蝕む毒へと変質するもの。したがって、魔術を学び行使するならば、かつての賢者たちがどのようにその力を定義し用いてきたか、つまり「三つの魔術」の定義を知らなければなりません。
それではいよいよ、古来より伝わる「動機」に基づいた「三つの魔術」の分類について見てみましょう。
三つの魔術の定義

白魔術: 神聖なエネルギーを人類への奉仕のために正しく用いる
「使用」黒魔術: 知識や力を私利私欲や他者の支配、破壊のために用いる
「悪用」灰魔術: 小さな善行で大きな欠点を覆い隠し、自己を正当化する
「誤用」
ではこの三つの魔術の詳細にまいりましょう。特に現代人の多くが陥っている灰魔術は要注意です………と言ったところで本件は締めとさせていただきます。あなた様の心にわたくしの魔術の心が届きましたなら引き続きお付き合いをお願いいたします。
続きはこちらから。
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『象徴の威力:宇宙言語』
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『古代科学』
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作品紹介
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デジタルBook:『現代の神話 911の解読』
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デジタルBook:『デンバー国際空港の秘密』
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デジタルBook:『ヨハネ黙示録 完全解読』
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