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#24 兄への支援あれこれ

2025年現在、
私が実家の家族の支援でメインにしているのが兄への支援です。
以前の記事で兄のプロフィールや福祉サービスについてお話ししましたが、
今回はもう少し詳しい内容や、まだお伝えしていない兄の様子や
福祉サービスなどをお話ししようと思います。

兄の就B事業所の工賃と収入申告

兄は生活保護を受給しています。
就労先は就B(就労継続支援事業所B型)で、1か月の工賃の手取り額は 
約7000円(昼食代がひかれた額)です。
平日の日中はグループホームから徒歩3分の事業所へ通所、
毎月数回土曜日の午前中は在宅ワークをしています。
毎月、生活保護担当窓口へ収入申告が必要なので、
グループホームに入居した初めの3か月ほどは、
兄のグループホーム近くに住む妹に代行させていました。
同時進行でグループホームスタッフにも相談を進め、
収入申告書の記入の見守りをグループホームスタッフにお願いし、
兄が収入申告書と工賃の明細書を窓口に提出するかたちで
毎月収入申告をしています。

一度だけ、このかたちで作成された収入申告書を見たことがありました。
兄の独特な文字で記入された書類は、工賃の金額を記入する欄が間違って
いました…。
この申告書でも受理され保護費の決定通知が毎月郵送されてくるので、
兄やグループホームスタッフへ訂正のお願いはしていません。

ちなみに
毎月15000円未満の収入や、
療育手帳取得時から支給されている福祉手当は収入認定はされないが
収入申告は必要、とケースワーカーから聞いています。
兄の工賃は申告が終わったらグループホームスタッフが保管し、
私が兄の小遣いを届けた際に、兄の小遣いの残金と一緒に回収して
兄の家計に戻しています。
福祉手当は月額2500円、兄の口座に半年ごとに振り込まれます。

療育手帳と福祉サービス受給者証

療育手帳と福祉サービス受給者証はグループホームに預けています。
グループホームや就B事業所利用の契約更新などに必要と言われたからです。

療育手帳の保護者欄には私の名前が登録されています。
バス代や施設利用料の障害者割引があるので、兄と出かけるときに前もって
グループホームスタッフに伝えて一時返却してもらうことがあります。
普段の支援では特に必要がないので、私の手元になくても困ったことは
ありません(コピーは保管しています)。

精神障害者手帳と自立支援医療

兄の障害者手帳取得をする前、兄が果たして手帳取得できるのか、
取得できたとしても療育手帳は取得できないと思っていました。
ネット検索で、成人後に発達障害の診断を受けた方が心療内科や精神科を
受診していることや精神障害者手帳を取得していることを知り、
まずは兄を精神科に受診させて手帳取得ができそうか相談しようと思い
ました。

結果的には精神障害者手帳と療育手帳の両方を取得できました。
精神障害者手帳取得申請の際に自立支援医療の申請もして、
受給が認められました。
精神障害者手帳は2年ごとに更新が必要とのことで、
2025年7月に更新の通知が来ました。
医師の診断書が必要なので、
精神障害者手帳申請後は通院を終了していた精神科へ問い合わせたところ、
兄には精神症状がなく2年間1度も通院していないので診断書作成ができないという回答でした。
療育手帳を取得できて福祉サービス利用を開始しているので、
今回の更新はしないことにしました。
自立支援医療についても、精神科通院や薬の処方はないので
更新はしません。

訪問看護による通院同行

2024年5月、
グループホームが医療提携している訪問看護による月1回の訪問時に兄の高血圧の指摘があり、グループホームスタッフから私へ連絡がありました。
兄が入居するグループホームでは通院同行の支援は受けられません。
兄ひとりで受診することはできますが、
医療券をもらったり医師に症状の説明をすることは難しい部分があります。
高血圧症なら今後長期間通院が必要になる可能性が高いことや、
毎日の血圧測定や食生活の管理が必要になってくることも考えられるため、
兄が個人で訪問看護を受けられないか、
訪問看護で通院同行をしてもらえないか、
グループホームスタッフへ問い合わせをしました。

医療提携している訪問看護の担当者と連絡が取れるようにしてもらい、
週1回の訪問を契約し、
その時間で兄の通院の同行、
通院がない日は血圧測定記録や週末の食事・毎日のおやつの確認や指導をしてもらえることになりました。

この通院同行は「症状が安定するまで」または「兄が一人で通院ができるようになるまで」と期間を限定した特別な支援で、
主治医に”兄には訪問看護や通院同行が必要”という意見書がもらえないと
同行はできないとの説明を受けました。

2024年6月、
初回の通院だけ家族である私も同行が必要とのことで、
兄と私と訪問看護担当者と3人で受診し、
症状の説明や気づいた経緯、軽度知的障害でグループホームに入居中などの生活の様子を説明しました。
兄が実家にいたころからお世話になっているクリニックなので、
兄はひとりで受診できるのでは?と医師から言われました。

ですが
この日の診察前に兄が記入した問診票に書いた身長・体重やグループホームで計測している血圧の数値が全く違っていたり、
診察中に質問されたことに的外れの答えを言ったりしていましたし、
病気への理解や食生活の指導の内容の理解も難しいことや、
分からなくても「はい」と返事してしまうことも医師に伝え、
兄ひとりでの受診には不安があること、
父は老人ホームに入居・妹もアパートに転居し自分の仕事や通院で同行できないこと、
私も遠方に在住で同行ができないこともお話ししました。

医師に事情を理解してもらうことができ、
訪問看護スタッフとの通院を認めてもらえました。
この日の通院後に訪問看護の利用契約をして、
通院同行をお願いすることになりました。

この後、兄に合った薬が決まり、月1回の通院で症状が安定してきたとして
2024年12月の通院で訪問看護の契約は終了になりました。
その後の通院は私が同行したり、
都合が合わないときは兄ひとりで通院をして、
電話で確認をするようにしています。

通院に必要な生活保護受給者証は、グループホーム入居時はホームで預かってもらえず、近くに住む妹に保管してもらっていました。
医療券の取得も妹に毎月頼み、兄の通院予定日か近づいたら兄が妹の
アパートへ生活保護受給者証や医療券を受け取りに行き、通院が終わったらまた妹へ預けるというやり方にしていました。
2024年11月ごろ、妹が自身の保護費を計画的に使えていないことや、父の
入院中のために預けたお金や兄の外出の付き添いや日用品の購入のために一時的に預けたお金を使い込んでいたことが発覚し、
兄の生活保護受給者証の管理など妹に頼んでいたことはすべてやめることになり、
この事情をグループホームにも伝え、ホームでの管理をお願いしました。
医療券は、生活保護担当窓口からクリニックや薬局へ毎月郵送する方法に
変更してもらうことができました。
毎月の通院予定日前にグループホームへ連絡し、
兄に通院セット(生活保護受給者証・お薬手帳・診察券・医療券など)を渡す・通院後は兄から回収することをお願いしています。

グループホームではバイタル測定の支援がなく、
主治医や訪問看護の方から指導もあり、
兄には血圧計を購入し、毎朝・毎夕測定してノートに記入し、
通院時に記録ノートを持参するように伝えました。
兄は数字を書くことは好きなので、すぐに習慣が身に付き、
通院時の持参も忘れることがありません。
ですが記録の数値を見て高血圧の症状や内服薬が合っているかなどの分析はできません。

グループホームの居室の整理と兄のコレクション

兄の居室は6畳ほどの洋室で、半畳ほどの小さな押し入れがあります。
実家で使っていたベッド・小さなテーブル2台・いす1脚・小さな洋服ダンスと、
リサイクルショップで購入した小さな2ドアの冷蔵庫を置いています。
兄は天候や季節に合わせた洋服選びが苦手です。整理整頓も苦手です。

洋服ダンスには引き出し1段につき1種類の衣類が入るようにし、
中身を書いた紙を貼り付けています。
季節の衣類は袋にまとめ内容物を書いた紙を貼り、押し入れに収納し、
普段は見えないようにしています。
そうしないと、6月になってもフリースの上着を着るといった事態になってしまいます。そのくらい兄には強いこだわりがあります。

兄には収集癖もあり、定期的に確認しないと部屋の中にモノがあふれます。
兄が集めるのはフリーペーパーやチラシ、無料で参加できるイベントで
もらう粗品です。
時には植物の苗や植木をもらってきてしまうこともあり、
居室の窓際で水をやって世話しているのを見つけた時もありました。
自炊ができないのに”○○の素”をもらってきて押し入れにしまいこんでいることもありました。

兄のグループホームには、毎月1回は私が兄の小遣いを届けに行くので、
そのタイミングに合わせて居室の整理をします。
イベントの粗品は使わずにしまってあることがほとんどで、私が兄に
「出して」と言えば素直に出してくれるので、
兄が使えそうなものはすべて包装を取ってすぐ使えるようにしたり、
明らかに兄が使わないものは私がもらったり処分するため持ち帰ったり
します。
植物は兄には世話が難しく、居室で枯らした後放置してしまうと困るので、やはり持ち帰って処分します。

チラシやフリーペーパーは、ある程度の保管は目をつぶっています。
毎月発行されるようなフリーペーパーは新しいものが出たら処分、
保管したいものはクリアファイルの中に入る分だけ、
といったルールで数か月おきにチェックしています。

ゴミ集積所から無断で持ってきた⁉

2024年の春ごろ、居室整理のため確認していると、見慣れないぬいぐるみがいくつかありました。実家からは持ち込んでなく、そもそも兄はぬいぐるみに興味がありません。
兄に問いただすと、ごみ集積所に出されていたものを持ち帰ってきたと
分かりました。
理由を聞くと「汚れていなくてきれいだったから」と言っていました。

私の推測は、このぬいぐるみをリサイクルショップで買い取りに出そうと
しているのではないか?というものです。
実家にいたころ、家族のものを無断でリサイクルショップで買い取りしてもらい、それで得た数十円~数百円でお菓子や懸賞応募に使うはがきを買っていたことがありました。
今回も同じことをしようとしていたと考えられ、かなり強く注意しました。

この後、兄にグループホームの食材を勝手に食べてしまった疑いが出て
兄のおやつを用意したり小遣い金額を増やすことになったので、
私の推測はおそらく当たっていたと思います。

毎日のおやつセット

2024年5月ごろから、兄が毎日食べられるおやつの用意を始めました。
当初は塩分・糖分やカロリーを気にせずに、兄の家計から出せる予算内で
購入することを優先して5種類ほどのお菓子を購入して用意していました。

2024年秋ごろには、
生活保護受給やグループホーム入居から1年たち兄の家計が安定したので、
塩分・糖分・カロリーが低いものや機能性お菓子を選んで購入できるようになりました。

2025年現在のおやつセットの具体的な内容は
・インスタントコーヒーなどスティック飲料
・こんにゃくゼリー(小)
・素焼きミックスナッツやアーモンドフィッシュ(個包装食べきりサイズ)
・せんべい(個包装)
・機能性クッキー・ウエハース
 (食物繊維やカルシウムなどが表示されているもの)
・干し芋(食べきりサイズ)
・ゼロカロリーの飴
・ふがし
上記のようなものを組み合わせています。
スーパーやドラッグストアで購入することが多いですが、
たまにはオンラインショップで購入することもあります。

おやつはジッパー付き袋に1日分ずつ入れ、7日分ずつ紙袋に入れ、1か月分のセットを作っています。

土日祝日の朝食セット

兄が入居するグループホームでは土日祝日の食事提供がなく、
自分で購入したり食べに行く必要があります。
兄は実家にいたころから外食の習慣はなく、
スーパーで買い物をすることは慣れていました。

土日祝日の食事代として、1食500円=1日1500円ずつをジッパー付きの袋に入れ、同封するカードに”日付・名前・3食分・お菓子や菓子パンは買わない・お釣りとレシートを袋に戻す”と書いています。
月~金曜に祝日があるときは、通所している就B事業所は開所していて昼食が出るので、朝食と夕食分の1000円を用意しています。

入居当初は兄の家計が苦しく、
食事代は1日3食で1000円しか用意できませんでした。
そのうえ兄は実家にいたころから食べるものには偏りがあり、
甘いものや揚げ物を好んで食べていたので、
1食で菓子パン2個食べたりやおにぎり2個の食事を1日に2食取ったり、
揚げ物の総菜や弁当、マカロニサラダやポテトサラダといった安くて
量のボリュームがあるものばかりを購入して食べていました。
1食の弁当だけで900キロカロリーあるものを土日の夕食に食べていることもわかりました。塩分も多量に摂取していました。

小遣いのお釣りの回収をしたときにレシートをチェックして、
袋に入ったカット野菜を買う・幕の内弁当のような野菜のおかずの入った
弁当を選ぶ・ヨーグルトを買って土日に少しずつ食べる・菓子パンは1日1個まで
といった話をしつこく何回もしたり、一緒にスーパーに行って売り場にある商品で説明をしたりしました。
話をすると「分かった」「次は気を付ける」と答えるのですが、
買い物をするスーパーも朝昼夕で決まった店にしか行かず、食べたいもの
しか目に入らないようで、改善することが難しいと感じました。

2024年5月には兄にグループホームの食材を盗み食いしたという疑いが
出たり、6月から高血圧症の服薬が始まったので、
食事代を1食500円に変更し、1度妹と一緒にスーパーに行かせビデオ通話で選ぶべき弁当の種類や野菜の総菜を指定して教えました。
この頃に菓子パンも完全に禁止したり、おにぎりも1日に2個までと話を
したり、塩分が低いドレッシングやマヨネーズ・紙皿を居室に置くようにしカットサラダを食べやすい環境にしました。

これだけではやはり塩分制限が十分できないことは分かっていて、
おやつセットを用意する作業を毎月していること、
グループホームの電子レンジや電気ケトルは利用者が使ってもいいという
ルールで、兄は実家にいたころなんとか使い方は覚えていたこともあり、
土日祝日の朝食セットを用意して1日当たりの塩分を抑えたり、
空腹状態で買い物に行かないようにしたり、
兄が食べたがらない魚のおかずを食べてもらうようにしました。

2025年現在の朝食セットの具体的な内容は
・パックごはん
・減塩フリーズドライの味噌汁または減塩インスタントスープ
・パウチの魚(サバ・イワシなど)のおかず(缶ゴミが出ないように配慮)
・パウチの野菜おかず
・ふりかけ(個包装)
・カップまたはパウチの低カロリーゼリー
などを組み合わせて土日の連続する日に同じメニューにならないように工夫しています。すべて常温保存可能な食品です。

1食ごとにジッパー付き袋に日付を書いた紙と一緒にセットし、
おやつと合わせて7日分ずつ紙袋に入れ、
1か月分をさらに大きな手提げ袋に入れて兄に届けています。

居室には割りばし・プラスティックの茶わんや深皿・ラップ代わりにする
ポリ袋・お盆・マグカップ・洗った食器を拭くペーパータオルを置いて
います。

おやつや朝食セットを用意してからは、兄の盗み食いはなくなっています。
高血圧の症状も安定しているようで内服薬の変更もなく過ごしています。

兄への支援のまとめ

兄への支援は、家計管理から土日祝日の食事管理、居室の荷物の管理、
通院同行や通院の段取りが主なものです。
兄を父の面会に連れて行ったり、ときには妹も一緒にファミレスでお茶をしたり、2024年6月・2025年6月には1泊2日の旅行に連れていくこともでき、
家族らしい経験の機会も作るようにしています。

兄が問題を起こし対策をしても思い通りにならないことばかりですが、
私の支援を拒否せず基本的には素直に聞き入れてくれ、
会うたびに楽しそうに就労や生活の話をしてくれるので、
大変ながらも支援のしがいがあると感じています。

別の機会にお話しする妹への支援は一筋縄に行かないことばかりです。
専門家でもない私が比較するのは意味がないのでしょうが、
障害の程度が重いはずの兄への支援の方が手間はかかっても兄に合ったかたちが見つかればパターン化して継続しやすく、
障害の程度が軽いはずの妹への支援は、私がトラブル防止のために対策を
打っても問題が発生して妹への怒りや虚しさ、私への拒絶感を感じることが多いです。

次回以降は、妹への支援について詳しくお話ししていこうと思います。
これからも是非お付き合いください。


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